古沢某(名前無し、設定不可))は単身赴任の身。遠く離れた2人の娘のことを想い悶々とする日々。だが、ある日、事態は一変する。妻が転勤となり、夫はリストラになり家に戻ることに。邪魔者のいない我が家で娘姉妹を自分のものにしようと画策するのだった。
Runeの新チームTwin Tailの第1弾は実の娘姉妹たちの性育成アドベンチャー。
購入動機はコンセプトに多少の期待を持って。
初回特典はSpecial Dramatic Disc。
ジャンルはいつも通りのアドベンチャー。
足回りは及第点からやや劣るくらい。メッセージスキップは既読未読を判別して高速。
バックログはそのまま戻れる再現タイプ。ただ、戻れる量はそれほど多くありません。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能です。ロード直後にも使えますがシーン切り替えによっても戻れなくなったりするので機能として中途半端。ボイスの自動再生も賛否が分かれそうです。
システム面は全体的に省力化が図られているように見えます。デザインも簡素で最低限の機能を、という感じを受けました。また、プレイしているとオートセーブのデータらしきものが延々とごみ箱に蓄積されていきます。
シナリオらしいシナリオは本作にはありません。ただ、ひたすらに娘に対して性育成を繰り返す日々が描かれるのみです。最初はいたずらから始まって、やがてはそれだけでは物足りなくなって調教へ、という流れ。
基本となる舞台は自宅内で、ぽつぽつとそれ以外がある程度。よって展開にはエンディングも含めてそれほど幅はありません。破局や修羅場を望む方には注意が必要です。ボリュームもほどほど。
テキストは娘2人に対して同時に手を出していくことを前提に書かれているので状況によっては矛盾する内容がちらほらと。
娘2人との心温まる会話なんてものはもちろん、期待する方が間違っています。あったとしてもそれはどこか歪んだものです。
Hシーンは娘2人のみが対象です。浮気ルートなんてものはありません。段階を踏んで少しずつ過激な行動に出る様がなかなかにエロさを感じさせます。
CG。こだわりのつるぺた描写はまさに野々原幹氏の真骨頂。わずかな膨らみとぺったんこに命を懸けているのかと思うほど。「大きな胸が好きな方は他のゲームをプレイしてください」、の但し書きがないのがいっそ不思議なほどです。
立ちCGは微妙な表情の変化をきっちりと描き分けています。ポーズも複数用意されていますが、作品全体で2人ということを考えるとやや少なく感じるかも。
イベントCGはエロ方向で安定していますが、構図によるのか同一人物らしくないカットも見受けられます。
音楽は作品のテーマに反するような穏やかな曲が多いです。個別ルートに入ると純愛系のゲームとしか思えないものが平然と流れます。主人公の性癖を表現したような曲はほとんどありません。
ボイスは女性陣のみフルボイス。男性陣は主人公以外ほぼ登場しません。演技の方も上々でしっかりと設定通りの声を出しています。
まとめ。見たまんまの作品。変態度がどこまでか、という部分を除けば誤解のしようがないと思います。コストパフォーマンスにおいてもう一歩なのが残念。
お気に入り:特になし
評点:60
キャラ別感想はありません。
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