以前メキシコに行った時の数々の失敗談のうち、ちょ っとは、皆さんに関係ある「かもしれない」情報を。
　前回は非常に貧乏な、バックパッカーゆえ、起こった事です。メキシコの水事情が悪いのは、もうすでに皆さんご存知の事かと思います。私達もそれは充分承知の上でした。
　暑い遺跡巡りには食べ物を忘れても、水は忘れちゃならない代物です。始めのうちは、ミネラルウォーターを買っていましたが、旅を続けると、手持ちのお金が淋しくなってきます。
　ウシュマルとチチェンを見る為、メリダで水を買いました。陳列棚を見ると、ミネラルウォーターの１／３の値段で水が売っている！貧乏な私達は迷わず安い方に、手を伸ば しました。ラベルをみると「蒸留水」とありました。煮沸消毒した水でしょうか。 それを鞄に詰めウシュマルに行きました。

　暑かったですよ〜それはそれは。遺跡を見て感動に浸って、皆でビヤガーデンのオヤジのように、水を飲み始めました。すると「みんな！飲まないで！」と友人が言ったので「？」と思いました。「水がくさ い」・・・・がーん！確かにくさい、青臭い、藻くさい。 どんなにショックを受けても、飲んでしまったからどうしようもない。 まさか、こんな所でゲ○する訳にもいかないし。飲んでしまった私達は、得も言えぬ不安を抱いて、ウシュマルを後にしました。
　案の定、モーレツな下痢に襲われました。日本に帰ってきても治りませんでした。幸い菌などは検出されませんでしたが「海外では安全は安くない」という事を学びました。 お水は絶対「ミネラルウォーター」を買いましょうね。特に遺跡など暑い所に行く時は ・・・ううっ情けない。

　最近メキシコで物騒なニュースがあったので、一応気になるところですが ホテルゾーンを出ない限りは、殆ど問題ないと思います。 とてもノンビリしたところです。
　 セントロに行くと少し不安な気もしますが、特に恐ろしい目に遭ったことはありませんでした。
　それでも、一定の確率で災難は起きるモノですよね。そこで、パスポートと帰りのチケットだけは死守すべきでしょう。

　 カンクンでは、よほどの事がない限り、パスポートの提示を求められることはないので、帰りのチケットと一緒にホテルの金庫にしまい込んでおくといいでしょう。最悪帰れますからね。
　 ただし、買い物をするときに、パスポートナンバー(ID No.)を聞かれることはあるので控えておくといいでしょう。

　カンクンについては、メキシコに住んでいる人から見て治安は非常によいそうです。メキシコシティーのほうは治安が悪く、そのガイドさんは７年位シティーに住んでいたそうなのですが、７回も鉄砲強盗にあっていて一年に一回の周期で強盗にあう位、治安が悪いと言ってました。日本の人は行かないほうがいいようです。
　なぜカンクンの治安がいいかいうのは、マフィアのおかげと言ってました。実際にホテルに出資しているのはマフィアの方達だそうで、観光地で旅行者が亡くなった等のスキャンダルが起きると、その観光地が駄目になるのをよく知っていて、そんなことが起きない様に見えない力で監視しているから、良い治安が維持できるとのこと。

　 話を聞くとこわい土地だと思いますが、旅行者の安全は保障されているので、日本の方にはおすすめだと思いますです。はい （ホテル ゾーンのみ？）
　ホテルゾーンのみ？と書いたのはセントロに行った時、前から少年が全力疾走で走ってきたので、なんだろう？と思っていたら、その後をお巡りさんが無線でやり取りしながら追っかけてきた、ということがあったので書きました。奥さんはセントロについた途端、怖い恐いというのですぐホテルゾーンに帰って来たのですが、今こうして書いていられるのも奥さんのおかげかもしれません。

　ホテルゾーンの中には、ホテルの中から路上まで、至る所にツアーデスクがあります。どこから申し込めばいいのか迷ってしまいます。そこで、せっかくのオプショナルツアーで失敗しないためのポイントはというと・・・
　ホテルのコンセルジェが手配してくれるとか、ホテルの中にある旅行会社ならまず問題はないでしょう。ショッピングモールもまず大丈夫かと思うのですが、安すぎるのはやめた方がいいでしょう。モールを一周すればだいたいの相場がわかると思います。
　極端に安いもの、路上でしつこい呼びこみをしている所は危険。後でリゾートマンションなどのしつこい勧誘にあったり、道端のものはオフィスも無いわけですから、それこそ当日迎えに来なかったり集合場所に行ったら知らないと言われたりする事もあるでしょう。それから、よく「前金＄１０だけ貰って残りは当日」というのがありますが、要するに予約を入れるからその手数料として＄１０払って当日ツアー代金を払うというだけです。コレもかなり危険だと思います。
　 ちなみに、ホテルピックアップの場合、どのツアーのガイドもホテルに迎えに行ってそのお客さんに会えないと、必ずホテルのベルボーイまたはフロントで、何時に確かにココに迎えに来たよと言うサインを貰って行きます。
　基本的に、モールの中にあるものは勧誘はありますが、ツアー自体に参加できないという事は少ないと思います。
　日本人観光客でよくある事は、メキシカンイングリッシュを話す現地人とちゃんと意思の疎通がとれないという事です。それから、カンクンはメキシコです、日本ではありませんので、間違える事は日常茶飯事とまではいかなくても、日本よりかなり多いでしょう。

　問題は、その間違いに気付いた時や、間違えられたと気付いた時、どう対処するかという事です。普通１０分２０分待って誰も来てくれない時は誰でも不安になりますよね。その時、何もせずにそのまま待ち続けるのではなく、例えばホテルのベルボーイやレセプションの人にバウチャーを見せて聞いてみたり、言葉に自信があれば頼んだ所に電話してみるとか、自信がなくてもホテルの人にチップを出して頼んだりした方がいいでしょう。
　安いという事はそれなりにリスクがあります。例えば、ツアーを日本人ガイドの会社に頼まないにしてもホテルなどに頼んでいれば、何かトラブルがあっても、その人が間に入って対処してくれるでしょう。安いツアーで行こう が高いツアーで行こうがツアー自体にそう変わりは無いと思います。それで何も問題が無ければ安いに越した事はないですが、日本人の場合どうしても言葉の壁があるので何か問題が起きた時にはそれなりに苦労すると思います。少し高くても安心を買うことをお勧めします。

　ちなみに、日本語が通じる旅行会社で定評のあるのは、フロンティア・ワールドとカリブ観光、それから下記のコスモスツアーでしょうか。

関連記事

　旅行中に大変お世話になった親切なオプショナル・ツアーのデスクを紹介します。 フェスタ・アメリカーナ・コーラルビーチの向かい、コンベンションセンタ ーの隣にある「コスモスツアー」という日本語ツアーのお店があります。
　料金が日本語ガイド付きのツアーで比較的他より割安で、しかもガイド さんは、自分たちに付ききっきりのガイドさんで、とても親切にしてもらえます。お世話になったガイドさんは日本人で、受け付けにも時々日本人の 方がいらっしゃいます。もし居なくてもすぐ携帯電話で連絡をとってもらえます。
　 チチェン・イッツァの遺跡ツアーは絶対日本語ガイドがお勧めです。ちなみにこのツアーで他社よりUS＄３０も安かったです。
　シェルハでも、荷物持ちや荷物番、希望でシュノーケルスポットをいっしょに回ってもくれました。（水着になって）

　スイム・ウィズ・ドルフィンはUS$１６５が相場ですが、いっしょに水辺で写真を取ったり、触れたりする位で充分な方には、３０分コースが お勧めです。シカレの代金にプラスUS$５５位なので、安く楽しめます。要予約ですが、コスモスツアーの方が手配してくれます。
　 とってもいいスタッフの方ばかりなので、是非機会があれば使ってあげてください。私達は最終日に食中毒に合い、その日もコ スモスツアーのツアーを入れていたのですが、ひどい下痢と嘔吐、発熱でツアーをドタ キャンしたにもかかわらず、コスモスツアーの上司の方（福満さん）が、お医者さ まを連れてきてくださって、横で通訳をしてくださり、しかも薬とスポーツドリンクの買い出しにまで行って くださったという。 もう　なんとお礼を言っていいやら、という程お世話になったのでした。

　ダイビングを楽しみたい人にとっては、ウエットスーツのレンタルがあるかどうか気になるところですよね。結構かさばるし、出来れば現地でレンタルしたいというのが人情です・・・
　日本人インストラクターがいるドルフィンヘッドでは、レンタルもしているようですが、ほとんどのダイビングショップではウェットのレンタルをしていません。しかし、ウエットを着ている人もあまり見かけません。みんな水着にＴ シャツなんかで潜ってます。

　ちなみに、ホテルゾーンにはあまりいいダイビング・スポットがありません。イスラ・ムへーレスも同じ。潜るならコスメルかプラヤデルカルメンがいいでしょう。
　お勧めシュノーケル・ポイントは、何と言ってもプンタニスック！クラブメッドの中にあるのですが、ウエスティンレジ−ナから入ってビーチ沿いに歩いて行きます。コの字型の底辺の右端の所です。すごくいいよぉ！でも、泳ぎが苦手の人には、イスラ・ムヘーレスのガラフォンなどがお勧めです。

カードのトラブルについて、皆さんも気を付けて下さいとのリポートがありましたので、参考までに掲載します。

[事実概要]
２度のカンクン旅行で、２度ともクレジットカードを悪用され、被害にあった。

<五年前のケース>
　ダウンタウンの小さなお土産屋さんをはじめとして10数回クレジットカードを使用。その中には昔ながらのガチャンコの機械を使っているところもあった。帰国後、クレジットカードの請求が来た時にホテル以外には小額の買い物しかしていなかったのに一万円近い請求のものが含まれていたり、またメキシコ出国後の日付で請求がきたりした。
　おかしいと思い全てのレシートと照らし合わせレシートのコピーを住友ビザにファックス。そして現地から取り寄せてもらったサインのコピーが私のサインとは全く違うものが判明。結果的に、その分は全て返金された。

<今回のケース>
　クレジットカードを使用したのは合計４回。まずはホテルＷの中にあるTobaccco Shop。次はホテルＷの部屋代含む代金。その次はホテルＳの目の前に出来た新しいモールの中のお土産屋さん(このお店はチェーンみたいで他のモールにも入っているお店)最後にはレストランＬ。
　限度額まで使った事はないし、なぜ見つけてくれたのかわからないけど、住友ビザの方から実家に電話がありクレジットカードを悪用されている可能性があるから連絡してほしいといわれた。
　そしてすぐさま電話したら数日前にカードが使用されたと言われメキシコには11月8日から15日までしかいなかったと言ったらそれ以外は磁気をコピーしてクレジットカードが偽造されている可能性が高いのでこちらで全て処理しますと言われた。
　私はただ持っていたカードは使えなくなるので新しいカードを送りますといわれただけで、別に今回は実際使用した時のレシートのコピーも送る必要もなく、全く何もせずに済んだ。

[コメント]
　ホテル・レストラン共に名前はyosの判断で伏せさせて頂きましたが、両者共に名の通ったものです。話によると、一番長い間手元からカードが離れたのはレストランＬだそうで、それ以外は目の前でカード処理したそうです。
　だからといって、決めつけることは出来ないと思いますが、食事後の精算をテーブルで済ませるのではなく、レジまで行って目の前で処理してもらった方がいいでしょうね。また、住友ビザの人いわく、名の通ったホテルでも気をつけた方がいいそうです。

　一般論ですが、日本人は特に狙われやすいのかも知れません。私達日本人が見ると明らかに違うヘンなサインでもガイジンにはそれらしく見えるらしいです。それに、日本人はよくチェックしないし、もし変だと気付いても文句を言わない（言えない）ので狙われるのだと思います。

結果としてはやはり
１　現金使用が一番お薦め。
２　カードを使用する場合は、必ず全てのレシートをとっておく。
３　カードを使用する店もある程度選ぶ。

また、ホテルやツアーでデポジットとしてカードのコピーを要求されるケースもありますが、極力別のもので済ませるようにした方がいいでしょうね。