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ひとくちメモ


健康サイエンス
「皮膚炎と石鹸の使い方」


刺激、無香料、無着色の石鹸が良い。アトピー性皮膚炎の患者はダニ抗原、細菌、ウイルス、患者自身の汗、特に小児では、食べ物の残りかすや泣いた時の涙、鼻汁などを含む刺激物質が皮膚から侵入しやすく、それらによってアトピーの状態が悪化するので、皮膚はいつも清潔に保っておかなければならない。そのためにも、入浴の仕方が大事になってくる。

現在さまざまな石鹸が販売されているが、アトピー患者には、石鹸がなんでもよいというものではなく、選択が必要になってくる。

ただ、汚れを落とすための洗浄力の強いものを使ったり、また、洗浄力が弱くとも使い過ぎると皮脂を落とし過ぎてしまう、それでなくとも弱まっている皮膚バリアー機能を壊しかねない。原則としては、石鹸は皮膚に刺激性の少ない無香料、無着色のものが良い。

トピー皮膚炎だからといって、特別なものを使う必要はない。

普通のアルカリ石鹸の、資生堂や花王などの浴用石鹸でも良い。ベビー石鹸や薬用石鹸はアトピー皮膚炎患者の肌には刺激が強すぎるようである。最近では、原料に純度の高いものを使用し、皮膚に優しいアルカリ石鹸も売られている。

トピー性皮膚炎

石鹸に糖分を加えると透明になり、かつ洗浄力を抑えた石鹸ができる。「ノブソープ」や「アトピコスキンケアーソープ」の商品名で知られている。これらの商品は皮膚炎患者を調べた結果、効果があったとしている。

ルカリ成分を含まない中性、弱酸性石鹸

これらの石鹸は皮膚に負担をかけず、肌荒れの心配のないものとして、価格的には少し割高だが、低刺激の「ニュートロジーナーソープ」・「コラージュ石鹸」や、弱酸性の石鹸がある。皮膚刺激の少ない「ミノン」は、乾燥皮膚に適している。

入浴後の肌の手入れを怠らず、保湿剤によるアフタ−ケアが大切である。

=1997/07=



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