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ひとくちメモ


「ラプソディ」


プソディと言っても音楽用語ではありません。アップルコンピュータが開発を進めている次期OS「ラプソディ(Rhapsody)」というコードネームで呼ばれる中核技術の事です。

昨年買収したNext社の先進OS「OPEN STEP」をベースに複数のプラットホームに対応するのが特長になっている。

Appleは社内での次世代OS開発をあきらめ買収した他社製のマイクロカーネル及び周辺技術を利用してスパゲッティになってしまったMacOSを再生させようと言うわけ。Microsoft社の初期MS-DOS初期MS-DOSと同じようなもの。

Yellow Boxの載るコアOSは、「Power PC」は、もちろんIntel製チップにも対応する。「Windows95/NT」版も登場予定。 「Wintel」陣営も取り込むApple再生のカギを握る戦略技術といわれている。

Appleが開発者向けに公開した戦略によると、同技術を使うOS仕様は4種類。

Rhapsody
Power Macのハードウエアに対応し、既存のMacOS用ソフトと新OS用ソフトが動く機能、それにJAVA対応を取り込んだのが「Rhapsody」だ。

Rhapsody for Intel
Yellow BoxのコアOS「Mach」がインテル製チップでも動くことを生かしたものが「Rhapsody for Intel

Yellow Box for Windows
Yellow Boxを「Wintel」仕様のPC上で動くようにするものが「Yellow Box For Windows

Yellow Box for Mac OS
新OSの開発と平行して改良を進める現行のMac OSで動くようにしたのが「Yellow Box for Mac OS」となる。

Yellow Boxは、オブジェクト指向技術を用いるためアプリケーション開発が容易。Windows向けのデベロッパーにとってもメリットは大きいが、実際にアプリケーションを開発してくれないことにはお話にならない。Appleでは日本市場向けに開発者向け会議を開き採用を働き掛ける。

<追記>

上記はギルバート・アメリオ前アップルCEOの描いたシナリオです。その後アメリオ氏の退任/マイクロソフトとの提携やスティーブ・ジョブス氏の発言力拡大によって「またもや」方向転換となった。

その内容は・・・

今後の戦略を開発中の次世代OS「Rhapsody」(開発コード)から現行のMac OS中心に移し、結果としてアップルは「Rhapsody を中心に新しいMac環境を作り独力で再建する」シナリオから一転、「Mac OSに回帰しマイクロソフトの支援を受けて再建を目指す」という予想もしなかった方向に向かうことになった。

=1997/07=



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