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ひとくちメモ


気象サイエンス
「霧と天候の関係」


のことわざを利用し、天気の予報法

昔からのことわざを上手に利用すると、目先の天気がかなりの的中率で当たる。

天気が良くなる予測。

  1. 朝霧はその日は晴れる。
  2. 朝霧は日照りのもと、かなり暑くなる。
  3. 夜霧がでると明日は晴。

これらは、大体高気圧に覆われた日にでる。晴れた夜は放射冷却で冷やされるため、霧が発生しやすくなる。特に盆地などでは多く、霧に関する諺も多い。

こんな日の日中は良く晴れて気温が上がるため、霧が消えて晴天が多い。

天気が悪くなる予測。

霧が山を下りてくると雨となる。朝霧は下がれば天気、上がれば雨となる。

普通、山霧は湿った空気が斜面を上昇する時にできるので天気は下り坂。逆に空気が下降するときは好天になる。これは水蒸気が上昇すると冷やされて霧や雲にになり、下降すると気温が上がって天気は良くなる。

二つの意味を持つことわざもある。

●朝霧が川の上に立ち上がれば、その日は晴。
●川面や湖面上に水の温度より高い空気が流れ込んで発生する場合。

川や湖の水温より冷たい空気が入った時に発生する霧は好天。

この時、低気圧の暖気が入ってきたために発生した霧は天気は下り坂といえる。気温が高ければ雨、低ければ晴れると見てもよい。

このように、霧などで天気を予測することを「観天望気」といい天気予報の基礎ともいえるもの。 

=1997/06=


 
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