●99年度刊行物-1

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買売春解体新書

上野千鶴子×宮台真司ほか著
SEXUAL RIGHTS PROJECT編

ISBN4-8068-0418-5
46判並製 208頁 1600

 現代の性はどこへゆく?

「援助交際」を手始めに、宮台真司と上野千鶴子が大論争。日本近代数世代のツケである「うそ」社会から、いかに抜け出していくのか。子どものセクシュアリティをいかに解放していくのか。二人のバトルは続く→目次

著者紹介
上野千鶴子 1948年生れ 東京大学教授 主な著書に『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)『発情装置』(筑摩書房)

宮台真司 1959年生れ 東京都立大学助教授 主な著書に『権力の予期理論』(勁草書房)『制服少女たちの選択』(講談社)

角田由紀子 1942年生れ 弁護士 主な著書に『レイプ・クライシス』(学陽書房)『性の法律学』(有斐閣選書)

藤井誠二 1965年生れ ノンフィクション・ライター 主な著書に『少年の街』(教育史料出版会)『学校の先生には見えないこと』(ジャパンマシニスト社)『18歳未満「健全育成」計画』(現代人文社)

川畑智子 1966年生れ 東京都立大学大学院博士課程 社会学専攻 主な共著に『性の商品化ーフェミニズムの主張2』(勁草書房)『売春するニッポン 素人が売春する時代への処方箋!』(宝島社)

鬼塚・チェイス・円 1968年生れ 大阪大学大学院修士課程修了後、英語講師・通訳・ビデオ工房AKAMEを経て、現在、堂本暁子事務所秘書、人権活動家、特に、ビルマ人女性の人権状況について継続的なリサーチ活動を展開している。■編者
SEXUAL RIGHTS PROJECT
 1993年より枚方ではじめた月1回の女子差別撤廃条約の学習会に参加したメンバーを中心に、シスターフッドの会を結成し、1995年に女性学年報第16号に「座談会『ふしだら』という烙印の正体―売春防止法は誰のためのもの?―」を発表する。その後、月1回のペースで、メンバーが入れ替わりながら、おんなの性の問題を中心に意見交換、情報交換をし、会の方向性について模索する。1997年3月には、ロサンゼルスで開催された世界売春会議にメンバー3人で参加。会議参加の経験を生かすため、連続セミナーを企画する。1997年4月より、シスターフッドの会を発展解消させ、新たにSEXUAL RIGHTS PROJECTとして発足、現在に至る。メンバーは、約10人。


ステロイド依存

深谷元継著(国立名古屋病院皮膚科医師)

ISBN4-8068-0425-8
A5判並製 208頁 1700

 アトピー性皮膚炎患者がステロイド離脱を目指すにあたっての実戦的な情報を提供する。患者さんたちの協力で21名196枚の離脱経過カラー写真、初診までの数年間の経過表を収載→目次
著者紹介:1984年名古屋市立大学卒業。内科研修を経て1986年より名古屋大学皮膚科入局。1987年より国立名古屋病院皮膚科医師。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本アレルギー学会、日本臨床環境医学会、日本接触皮膚炎学会、室内環境学会会員。
NPO団体である「アトピー性皮膚炎など室内環境が関係する疾患への対策研究会(アトピー環境研究会)・名古屋」医師班世話人。

韓国経済の実相

郭 洋春著

ISBN4-8068-0424-X
46判並製 208頁 1800

 果たして、韓国通貨危機は何であったのか?

果たして、韓国経済は本当に回復したのか?
IMFという国際機関=善であり、通貨・金融危機に陥った国の経済構造=悪なのか?
著者は、韓国経済の実相に迫り、その疑問に明解に応える。著者は、グローバリゼーションの本質は、IMF帝国主義である、と喝破する。著者は、警告する! アメリカは自らが創造したグローバリゼーションによって墓穴を掘りかねない、と。→目次

著者紹介:現在、立教大学助教授であり、他の大学も含めてアジア経済論、世界経済論などを講義している。また、東南アジアの民主主義や環境問題など開発途上国が抱える諸問題と経済開発と結びつけて研究している。

著書としては『アジア経済論』(中央経済社、1997年)があり、共著には横山正樹・涌井秀行共編『ポスト冷戦とアジア』(中央経済社、1996年)、現代アジア研究会編『東アジアの局地的成長』(文眞堂、1994年)、小林英夫・林倬史編著『アセアン諸国の工業化と外国企業』(中央経済社、1993年)。訳書としてはミシェル・チョスドフスキー著『貧困の世界化』(柘植書房新社、1999年)がある。その他論文多数。


16歳画像

十六歳の母

原田瑠美子著

ISBN4-8068-0423-1
46判並製 208頁 1700

 「あの……先生、退学届の用紙下さい」という言葉が始まりだった。一人の生徒が妊娠し、結婚と出産を決意する。雅子の選択に対する、まわりの誤解と中傷、そして、彼女を支える二年二組の生徒たち。高校生たちの愛と生と性が描かれる。→目次
著者紹介:1947年東京生まれ
3歳より日本舞踊、三味線を習う。16歳で名取(花柳喜祝)。
30歳よりフラメンコを始め、現在はフラメンコの歌や陶芸にも挑戦。
現在、都内の私立女子中高校教諭(理科担当)
“人間と性”教育研究協議会本部幹事
著書に『少女たちと学ぶセクシュアル・ライツ』(柘植書房新社)、『理科だいすき ルミコ先生のワクワク授業』(労働教育センター)。
共著に『女の性と中絶』(社会評論社)、『女たちの教育改革』(国土社)、「21世紀を拓く教育 第2巻」『共生、教育を求めて 関わりを見なおす』(明石書店)等のほか、性教育に関する執筆多数。

市民のイニシアティブ

エコ・コミュニケーションセンター編

ISBN4-8068-0415-0
A5判並製 272頁 2000

 自治体と住民の「協働」が自治体の環境基本計画として実を結び、大きな反響を呼んでいる。本書は、埼玉県志木市の行政を動かした市民の取り組みを紹介、市民による環境まちづくりを提案する。併せて、市民自らつくったエコシティ志木による「市民がつくる志木市の環境プラン」を収録→目次
エコ・コミュニケーションセンター、エコシティ志木の紹介→紹介ページ

貧困の世界化

ミシェル・チョスドフスキー著/郭洋春訳

ISBN4-8068-0422-3
A5判並製 280頁 3200

 飢餓、困窮、失業、内戦……真の原因は何か?
緊縮財政、貿易自由化、民営化。100余りの債務国に課された経済引き締めプログラムは、失業、低賃金、通貨の下落をもたらし、数億もの人々を絶望の淵へと追いやっている。経済活動の崩壊による社会の不安定化から、内戦をも引き起こした「構造調整」による破壊プロセスを検証する。→目次

返済不要 資金獲得マニュアル

異業種交流会ちくじん編

ISBN4-8068-0420-7
46判並製 216頁 1600

 バブル全盛時代は誰も見向きもしなかった様々な補助金と助成金。この大不況の時代に、返済の必要のない資金は、限りなく貴重です。補助金・助成金とは、わたしたちの税金で、私のために使える唯一の制度です。企業と起業の活性化を進めるために積極的にトライしよう→目次

ベンチャー成功の必須条件は、「勇気」と「金」だといえる。

 勇気はともかくとして、「資金」についてはほとんどのベンチャー志向者が共通して 抱いている課題であろう。とりわけ、真の意味でのベンチャーキャピタル不在の状況 にある我が国では、いくら将来性の高いベンチャーネタを持っていたとしても資金繰 りで挫折してしまうケースが少なくない。

 この資金獲得の有効手段としていわゆる「公的な助成金」があることは、あまり知ら れていない。

 私は、ベンチャーをめざす人たちが、公的な助成金を活用するのは大変意義深いこと だと考えている。その最大のポイントは、これらの助成金のほとんどが「税金」で賄 われていると言うこと。助成金を企業運営の資金として投入すると言うことは、いわば国民一人一人を株主として迎えることに匹敵する。それに報いる責任感と社会に貢 献できる企業たる信念が、これからの企業運営には欠かせないのである。

 本書は、ベンチャーのみならず既存の企業においても調達し得る資金について、具体 的に述べられた秀逸の書である。

 しかも、異業種交流会ちくじんが、実際に足で稼いだ情報をベースにしており、助成 金の実体から申請の方法、さらにはこれらを活用した企業運営の手法までもが極めて 具体的に紹介されている。

 これからベンチャー志そうとする人や既存企業において新規事業や改革を検討されて いる方々に、導入マニュアルとして大いに役立つことだろう。

株式会社堀場製作所 広報室室長


人体

蝕まれる人体

――クスリと化学物質

松下一成著

ISBN4-8068-0419-3
46判並製 272頁 2000

 本書では、化学物質による人体の汚染をさまざまな角度からとりあげた。特にこれまでの環境問題としては俎上に上がりにくかった「医薬品および化学物質による人体汚染」と「行政の不誠実」とのからみで、環境問題をとらえ直した。「環境医学」、あるいは「環境薬学」というべき視点であるが、問題の複雑さはこの枠内に留まるものではないことは明らかである。ドイツへの取材からもう一度日本の状況を捉え直したいと思ったのも、それが問題の複雑さを解きほぐしてくれる手段になると考えたからだ。(あとがきより)→目次
著者紹介: 1943年、兵庫県に生まれる。大学院自然科学科卒。大手製薬会社研究所にてペプタイドホルモンの研究に取り組む。
 1988年、スモン患者と出会い、「市民の医療ネットワーク」を設立、医療・薬害被害者運動に取り組む。
 専門分野:臨床薬理、医療情報処理
【著書】『私たちはこうしてアトピーを治した』『効く漢方薬・危ない漢方薬・ムダな漢方薬』(いずれも共著)『医者がくれる危ない薬の見分け方』エール出版社、『危ないアトピー治療法』『エイズディザスター』(共著)、『ミドリ十字と731部隊』三一書房、『厚生省の犯罪』『難病ファイル』ジャパン・ミックス、他。

アフリカの選択

世界銀行とIMFの構造調整計画を検証し提言する

マイケル・B・ブラウン著/塩出美和子・佐倉洋訳

ISBN4-8068-0411-8
A5判並製 472頁 4800

 本書で予測した、対外債務の増加と経済破綻の結果としての武力行使と実際の争いの悪化は、恐ろしいまでに的中し、アルジェリアや北部スーダンのみならずルワンダ、シエラレオネ、そしてザイールでも発生した。債務が多すぎず経済が安定もしくは拡大しているところには平和がある、と再度言わなければならない。しかし、累積債務、高インフレ、そして貧困の増加は、虐殺を伴う内戦となる。民族的差異は、経済的圧迫がきっかけとなって作用した、僅かな裂け目に過ぎない。(日本語版の序文から→目次

いじめ問題ハンドブック

●分析・資料・年表●

高徳 忍著

ISBN4-8068-0417-7
A5判並製 344頁 2800

 高徳忍氏の本書『いじめ問題ハンドブック-分析・資料・年表』は、「いじめ」論議を史的な議論に載せるべくやっと端緒につけたと思ったこのような時期に届けられた。こういう作業こそ私たちが待っていたものであった。私自身が年来手をつけたいと思いながら、気の遠くなるような地道な努力を必要とするため、できずにいた仕事でもあった。……「いじめ」の相対化、対象化に向けて、思いがけない地平から共闘者が現れた。(芹沢俊介-高徳忍氏の『いじめ問題ハンドブック』に寄せて-から)目次

 


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