2007年2月6〜14日 セネガル・ガンジオル村で
ソーラークッキングと植林支援
ソフトエネルギープロジェクトが国の助成金をもらって、2年前から相談を受けていたセネガルのガンジオル村へのソーラークッカーを活用した環境保全支援活動として1週間ソーラークッカー担当として行ってきました。サハラ砂漠の真下にある村では森林が燃料として伐採され、今では木がまばらに生えている状態です。ソーラークッカーを活用する事により薪の代替となりえるか、生活に溶け込んで活用できるか、・・・結論、工房あまねの「おやぴか」を使えば普段家庭で作っている家庭料理が普通にできます。ちなみに、セネガル料理は、まず、油で材料を揚げることから始まります。このことから、「おやぴか」の威力が想像できるでしょう。
地図の形からアフリカのライオンと呼ばれています
6日12時に成田を発って、ミラノで乗り継ぎ、2時間空港で暇つぶし。ダカールへ向かう待合所は、他のラインと違って異様な感じ。そして1時間遅れてダカールへ到着。午前3時だ。出迎えのフローランスさんを見つけた時はほんとにホッとした。フローランスさんの知り合いの元労働省にお勤めのマドレーンさんのお宅で2泊した。とても上流のお宅、という感じ。帰りの空港券の確認にダカール市内までタクシーで1時間。メーターの無いタクシーとは料金交渉してから乗る。言葉の分からない私と中村さんではとても乗れない。
マドレーンさんの庭、レモングラスが一杯。いつも食後にレモングラスティが出る。消化にいいらしい。
8日にはダカールから車で4時間のサンルイへ向かいました。サンルイ島は世界文化遺産に指定されている観光地です。でも対岸は一番衛生状態が悪い村があります。
アサン・カンさんの家に泊まって、そこからガンジオル村へ通う。
近所の人たちも来て食事の支度を手伝ってくれる。着いた早々赤ちゃんの子守やご飯の支度を手伝わされたが、それで一気に打ち解ける事ができた。
子ども達は実によく家の手伝いをする。持参した「いざぴか」を組立て、イベントにそなた。
となりの赤ちゃんとママ・アサンの娘マリアンと次男/洗濯するアイサットゥ/いつも食後の紅茶をいれてくれるアサンの義弟
9日はイベントで植える苗木を購入に行った。植物研究所のファルさんはとても熱心に面倒をみてくれた。そして、その後ガンジオル村へ運んだ。6時を過ぎて到着。村の娘達や子ども達が集まってみんなで運んでくれた。帰る頃にはあたりは真っ暗になっていた。空を見上げると、真っ黒な空に満点の星が輝いていた。こんなにたくさんの星を見た事がない、と、言うくらいたくさんの星達が天上ににいた。感動。
10日午前中にスコップや肥料などを購入してガンジオル村へ向かった。
ソーラークッカーをトラックから降ろし、運んでくる姿に待ち受けた村人達から歓声があがった。村長や長老の挨拶や、ソフトエネルギープロジェクトを代表して中村副理事長が挨拶をした。植林は、家庭の庭に果樹を植えて、食料の足しにできるようにというのと、セネガル川岸の村のため、防砂林となる植林を行った。植林する木は、子ども達に植えてもらい、植えた子の名前を付け、その子がその木の面倒をみるように指導した。子どもと共に木も成長していく事を願って。定植率が50%と言われる塩分を含んだ砂地での植林を成功させたいと願いを込めた企画である。果樹100本、防砂林100本を植えることができた。
ソーラークッカーでは、油で揚げるオムレツ・蒸し焼きジャガイモ・フォンデといわれるオートミールのような甘いおやつ・ポップコーン、そして一般的に家庭で作られているチェブトイ。チェブトイはまず、揚げ油でたまねぎのミジン切りを揚げ、そこへ水を入れて沸騰させる。次に調味料と魚を入れ、火が通ったら魚を取り出し、お米を入れてだし汁で炊く。
炊き上がったところへ魚を戻し、ほぐしながらご飯と混ぜて食べる。
揚げ油の温度は198度を示した。一家庭が10人以上のうちが多いのでおやぴか位のクッカーでないと、家庭に受け入れてはもらえないだろう。
歓声があがった場面です
セネガルの女性はとてもおしゃれ/紙を近づけ火がつくことを見せ、危険性と取り扱い方の注意をした↑
遠くまで薪取りや水汲みに出かける婦人と子ども 町の中も砂の道(サンルイ)
植林のまえの海岸清掃/ヤギの被害にあわないように漁の網で囲いをする/段ボール箱で作った簡易クッカー、これでも20分で75度になった。
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