*セネガルへ行った経緯
セネガル大使が葉山の工房を訪問、その時にソーラーピラミッドのお話をしたところ、大変興奮して国へ持ち帰り大統領にまで話が届き、是非国へ来て説明してほしいと言う事になったそうです。でも、莫大な資金が必要とわかり、話がどんどん萎んで行ったそうです。
その話の内容とは・・・一辺が1.7kmの正方形の上に高さ500mの砂のピラミッドを作り、コンクリートで固める(コンクリートは保温効果がある)。そのピラミッドをガラスで覆うとコンクリートとガラスの間の空気が温まり、上昇気流が発生する。その気流を利用して発電すれば、約10万キロワット発電可能。セネガルの電気を賄うことが出来るという構想。その資金は約200億円かかるそうです。そしてその額を聞いた大統領はピラミッドの高さをドンドン低く見積もっていったそうです。現在、その話は止まっている。
*非電化冷蔵庫の話
モンゴルの遊牧民は、羊の肉が売れ残ったらそれを保存する手段がない。肉を腐らせてしまうことほど悲しいことは無いそうです。
でも電気冷蔵庫を買うお金が無いし、それを動かす電気がない。みんなにいくらなら買えるかと聞いて回った結果、羊2頭分なら買えるということだったそうです。そして、現地で非電化冷蔵庫を作って売る人を募集したら50人ほども集まったそうです。その中の一人を教育し、冷蔵庫を売ったお金の(羊2頭分のうち1頭分)半分を利益としてよいという契約で販売権を与えているそうです。遊牧民も非電化冷蔵庫を売る人もみんな幸せになる仕組みを作っているのです。
*捨てられたバッテリー再生業
モンゴルの砂漠には年間30万個も捨てられるそうです。遊牧民はバッテリーもなかなか買えません。それを特殊な高周波で再生するとまた、使えるようになるそうです。そういう機械を作って、只で手に入るバッテリーを安く売れば、売る方も使う方もお互いに幸せになる。砂漠も汚染されずに済む。みんなが嬉しい。
*ナイジェリアには以前から何度も行かれている藤村さんは、今回の課題を完成しなくてはいけないそうです。それは、魚の燻製を作る女性たちがその煙で視力が低下してしまう現状を改善してくれる燻製機を完成することだそうです。完成すれば薪の使用量は1/3になり、煙も少なく健康被害が軽減できるそうです。セネガルにもそれがほしいなあ。
*私が聞きたかった乾燥機について
セネガルでは女性が魚の干物を作って売っています。冷蔵庫が無いために腐らせてしまう割合もかなり多いようです。ソーラーで効率よく干物が出来ないか聞いてみました。肉厚の魚では難しいかもしれない。また、空気の抜き具合が難しい、抜けないと肉が煮えてしまう。色々実験してみる事にします。
|