小田原日帰り走行記
inマウンテンバイクのススメ
1998年8月11日火曜日。夏休みの暇な日。
自転車に乗り日帰りで小田原まで行った時の走行記です。
時間は全部アバウトです。
走行記
9:20
家を出る。天気は曇り、雨は降りそうにない。道順はかるく地図で見ておいた、荷物はじゃまなのでいっさい持たない。
まず環状2号を通って国道1号に出る。この環状2号は最近開通したばかりで歩道も車道も広く、とても走りやすい。1号を少し行くと戸塚のあたりに県道22号に出られる所がある。ここでそのまま1号を行くか、22号でもっと内陸を通るか迷い、コンビニに入って地図を立ち読みした。1号は小田原までずーっと一本道、面白みがない。22号は内陸を通って相模川に出る。ここは相模川に一度出て、川沿いに下っていくことにした。
ここで今日初めてのジュースを買う。500mlペットボトルのエネルゲンだ。少し飲んで、ボトルゲージに付けておく。エネルゲンはあまり好きでない人も多いみたいだけど、変わりばえのしないスポーツ飲料の中でオレンジ味のするちょっと変わった存在だ。俺はかなり気に入っている。
10:30
道に迷ったので、本屋に入って地図を見る。22号が途切れたからなのだが、少し行けばまた22号に出られるらしい。このころには晴れてきてかなり暑くなったので、ちょっと涼むのにちょうど良かった。もうジュースは全部飲んでしまった。うーん、倹約しなければいけないのにな。
このあたりからアップダウンが多くなり、車も減ってきた。何となく景色が田舎っぽくなってきた。相鉄のいずみ中央駅を通り過ぎる。案外近いものだと思った。もう少しで相模川に出られるはずなんだけどな...
11:00
直線の先に橋が見えてきて、やっと相模川に出た。よそ見しながら橋を渡る。大きい川はいいなぁ。景色が開けて気持ちいい。でもみんなはよそ見運転はやめよう。
橋を渡ったところのコンビニでジュース、アイス、エネルギーinゼリーを買った。暑いし、アップダウンも結構あってかなり疲れていたので、川の土手にでも座ってひと休みする事にする。ちょうど階段状になっている土手があってそこで休むことにした。道から離れていて静かだ、川では釣りをしている人たちがいる、向こう岸ではラジコン飛行機を飛ばしていた。のどかだなぁ。しばらくそこでラジコンや川を眺めていた。
11:30
だいぶ休んだので出発する事にした。ここからは土手の上を走っていく。砂利道だがそんなに走りづらいということはない。今までの単調な道路と違って景色はいいし、車は通らないし、なかなか楽しい。
しばらく行くと河原にサッカーグラウンドが整備されていて練習をしている。土手には簡単なスタンド席ができていて見学できるようになっている。簡単なナイター設備まである。ずいぶん本格的だなぁと思っていると、前から歩いてきた人の首にJリーグのマークの付いたカードが下がっている。あれっ、と思ってよく見ると練習しているのはJリーグのウ゛ェルマーレ平塚だ。名前は知らないけど見たことのある選手がいる。初めてJリーグの選手を見た。どおりで観客に女が多いわけだ。しばらく土手の上から練習を見ていた、やっぱり上手いね。
そのあともしばらく土手を走る。そのうち砂利道が草原になってきた。けっこう長い雑草が生えていて走りづらい。それでもムキになってこいでいたのでここはかなり疲れた。ここでの無理が後での悲劇につながったのだな...
12:30
海に出た、平塚だ。予定外の早い時間に、これなら小田原も余裕だなと思う。また1号に戻るか、海沿いの134号にするか迷ったけど、ここは景色の良さそうな134号を行くことにした。昼御飯の時間だけど適当な店もないし、さっきゼリーやアイスを食べたので後にした。
134号は確かに海沿いを走っているのだけど、砂防林がずっと続くため海は時々しか見えなかった。でも夏休みもということもあり、海水浴客が大量にいる。湘南にふさわしく若い人ばかりだ(俺も若いけどね)。うーん、海水浴もいいなぁ。
134号をしばらく行くと、自動車専用有料道路の西湘バイパスになっている。当然自転車では通れないので国道1号に出た。そこはちょうど大磯駅で、駅を過ぎしばらく行った大磯プリンスホテルがある辺に’太平洋自転車道’(名前はたぶん間違ってます)とかいう134号(西湘バイパス)沿いに付いている道がある、そこは走りやすい上に海もばっちり見えて、いい気分で走ることができた。その道を走り終えまた1号に出る。大磯ロングビーチだ。後はこのまま1号を走っていけば小田原まで行けるはずだ、ペダルをこぐ足にもつい力が入る。
13:00
いい加減腹が減ったので何か食べようと思っても、何も店が無い。しょうがないのでコンビニでおにぎりなどを買って、コンビニ前の駐車場で食べた。ちょうど疲れていたのでついでに休憩もしたら、自転車が結構通る。それも、若い兄ちゃんたちが日焼けして、自転車に荷物を満載している。自転車旅行しているんだ。いいな。俺もやってみたいがまだそこまでする自信がない。今のように1日かけてサイクリングするので精一杯だ。
しばらく休んで、また出発。ちょっと走ると二宮駅だ。
13:40
ついに小田原市に入る。国府津の先にあるマクドナルドに入りひと休みした。実はこの少し前、上り坂を頑張ってこいでいたら太股がつりかけたので、急遽休むことにしたのだ。昼飯はもう食べたのでシェイクとポテトだけ頼む。さらにここで気が付いたんだけど、腕と手が真っ赤に日焼けしていた。もう痛くなってる。足を軽くマッサージして、トイレの水で少し腕を冷やし、20分ほど休んで店を出た。疲れてて食欲が無く、ポテトが全部食べられなかったのが悔しい。俺ってこんなに体力無かったかなぁ。
14:20
やっと小田原駅に着いた。駅前でお土産でも買おうと思ったけど、持ち帰るのが面倒なのでやめた。記念に写真でも欲しかったな。今度はカメラを持ってこよう。
とりあえず駅前のロータリーをぐるっと一周して、さて、今度は帰り。とりあえず1号で平塚まで行くことにする。疲れているのでゆっくり行こうと思うのだけど、こいでいるとついつい早くなってしまう。もうこのころは疲れていたし、一度通ったところなので機械的にペダルを漕いでいた。
15:30
平塚に着く、1号と134号との分かれ目があった。ここからどうしようか迷って、134号で鎌倉まで海岸沿いで行くことにした。鎌倉からは朝比奈の切り通しを通って16号にでて帰ろう。この時間ならけっこうはやく帰れる。と、思っていたらこの後が大変だったのだ。
しばらく走っていて、何度目かのコンビニに入る、店の前でジュースを飲み、また走り始めて少しした頃だった。足が痛い。さっきつりそうになったところだ。でもまだそれほどでもない、大丈夫だなと思ってさらに進む。鵠沼海岸まで海岸沿いにサイクリングロードが8キロ程(記憶では...)も続いており、そこをゆっくり走る。
ところが、だんだん足の痛みは強くなって、こぐのが辛くなってきた。これはやばい。まだやっと江ノ島の手前に来たところなのだ。
17:00
江ノ島だ。もう痛くてとても普通には走れない。自転車を降りてしばらく歩き、また乗って、しばらく走るの繰り返し。走るといっても2,3回こいで、その惰性でしばらく進むというもの。とにかく進のに必死でまわりを見る余裕はない。夏休みで観光客がいっぱいいたけど、なんか俺には別の世界のように見えた。あまり辛いので、もうどこかの駅に自転車をおいて電車で帰ろうかと思った。
そんなゆっくりとした調子で何とか鎌倉に入る。有名な稲村ヶ崎を初めて江ノ島側から見た。このころは登りは歩いて、下りは惰性で降りる、平地は片足こぎ、という感じで進む。トゥークリップが付いているおかげで片足でも簡単にこげる。この進み方にもだいぶ慣れてきた。でも痛いけど。
18:00
何とか朝比奈切り通しの入り口まで来た。ここまでずっと登りだったのでほとんど歩きだった。でもこれからが大変だ。この切り通しは、山を切り開いたホントの切り通しで、道といっても、山道そのものなのだ。それに岩場みたいでさらに水も流れている所があり、自転車は担がなくてはならない。足が痛いので大変だ。でも何回も通っていてなれてるし、ここを通るのが一番早い。はじめは痛くて慎重に登っていたがだんだんやけくそになって、がむしゃらに登った。下りも小走りになって降りた。
18:30
切り通しを抜けて、後は16号を走るだけ。片足こぎもだいぶ慣れた。もう日が暮れかけて、暗くなっている。早く帰って休みたいよ。
19:30
やっと家に着いた。大変だった。ほんと、一時は家に帰れないかと思った。氷で痛い足と真っ赤に日焼けした腕を寝るまで冷やしていた。
今回のコースの見所
(詳しい場所などが知りたい方はメールか掲示板で知らせていただければお教えします)
○相模川の土手○
相模川の土手は、車もなく、走りやすかったです。でも途中で通れなくなってしまいました。川の西側を通ったので、東側はわかりません。
○134号の太平洋自転車道○(名前はたぶん間違っています)
太平洋自転車道(仮称ということに...(^^; )はホントに太平洋が見渡せます。ちょっと入り方が分かりづらいです。国道1号線を走っていると看板があります。
○茅ヶ崎くらいから鵠沼までの海岸沿いのサイクリングロード○
今回は帰りが足を痛めていたため、楽しむ余裕がなかったけど、鵠沼までのサイクリングロードはお勧めです。ホントに海岸の砂浜のすぐ上を通っていて海岸を楽しめます。サイクリングロードといっても歩行者もいっぱいいるので、のんびり走りましょう。
○江ノ島から鎌倉までの国道134号○
海岸線の眺めがよいです。でもこの道はいつも混むので、事故には注意しましょう。
○朝比奈の切り通し○
朝比奈切り通しは普通は自転車では通りません。というか通れません(^^;。普通の人だったら自転車は押すか、担ぎでしょう。マウンテンバイクでダウンヒル等ができる方は、走れるでしょう。僕はいつも担ぎ+手押しです。でもそんなに長い距離ではないので、そう大変ではないです。ここを鎌倉時代に武士が通ったのだと思うと感慨深いものがあります。
自転車好きでない方も、是非歩いて欲しいです。
今回の反省点
前半、頑張りすぎて後半も疲れているのに無駄に頑張って、その結果足を痛めることになってしまった。時間にはまだ余裕があったのでペース配分を考えた走行をすべきだった。
うぅー くやしい!!
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