『真夏日とセーラー服(仮)』驟雨1

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS / 陽炎9驟雨1>驟雨2

 世間の学生は夏休み中だが、始発前の巨大ターミナル駅は閑散としていた。
 それでも無人でないのは大企業本社ビル街と官庁街が近い為だろうか、幾人かのサラリーマンの姿のあるコンコースから視線を逸らした香澄は特徴的なドーム天井近くの窓にびくりと身を強張らせる。夏の日の出の時間は早く天窓の向こうの空は既に明るく、そのわずか下のテラス窓は香澄の立ち止まった場所から確かに見る事が出来た…出来てしまった。
 ホテルの部屋で見させられた流出画像の中には窓辺で犯されている香澄の姿も含まれていた。旧知の男と同じ様に男達も香澄をあの窓辺で散々犯している。粗相の跡が乾かぬ絨毯の上に立たせ、終電が過ぎ人気が絶えるまで前後から上下から犯され続けた交わりは当然の様に撮影されていたが、コンコースから見上げる構図は処女を奪われたあの交わりの時のものだろう。望遠レンズで撮影したのか背後から貫かれている結合部もはっきりと映り込んだ画像は鼻から下しか敢えて撮影されていない物だったが、その表情は嫌悪や抵抗でなく淫蕩な悦びに溺れている牝のものだった。男達がこのサイトには流さなかったと言う画像には恍惚として窓ガラスを舐めている香澄の顔がはっきりと映り込んでいる物や失禁の最中の物まであり、既に流出している画像していない画像の両方を見せ付けられながら何度も何度も代わるがわる男達に香澄は犯され続けた。口腔と膣、膣と窄まり、そして三人同時、手まで使い五人同時…男一人でも絶頂の連続を迎えさせられた身体は玩具の様に操られ、更に感度を高められていった。膣をずっぷりと男に犯されながらの愛撫の悩ましさに身も世もなくよがり狂い、散々の絶頂の後であっても膣内射精の脈動の度に香澄は深い絶頂に意識が飛び、焦らされて自ら求める牝へと躾けられた。
 とん、と背中を軽く押され香澄は再び歩き、男達に渡されていた切符で自動改札を通過する。隣を歩く男に手を差し出されて切符を返すのは昨日から繰り返された習慣だった。何時間も電車に乗り続ける為に同じ切符ではもう改札を出る事は出来ない。
 どこで男達が待ち伏せているのだろうか。まるで処刑場へと引っ立てられる死刑囚の様な沈んだ表情のまま人気の殆どない広いコンコースを歩く香澄は、改札からは遠くない環状線への階段の途中で男から上着を剥ぎ取られた。
「ゃ……」
 デザインは優雅なのだが履きなれない踵高八センチ以上のミュールによろめきかけた香澄はふわりと揺れたワンピースの裾に慌てて腰の前後に手を当てた。
 肩紐もないそれはチューブトップワンピースと呼ぶべきなのだろうが、ふわりとした柔らかな白い麻地は注視すれば肌の色が透けて見え薄い鴇色の乳首の色も大きさもありありと判ってしまう、基本的には下に何かを着用する前提の物だった。乳房の上下で絞っているだけしか支えのないワンピースは丈も短く少女の下腹部の丘から二〜三センチ下までしか届いていない上、一見繊細そうな刺繍とレースは腰回りの柔肌を際どく見え隠れさせ、もしも階段の下から見上げる者がいれば腹部や尻肉まで丸見えになってしまう。しかも乳房も下から三分の二程度しか覆われず、裾を気にして引こうものなら簡単に乳首が露出してしまう状態であり、少女が見下ろせば乳輪の際が辛うじて隠れているだけの物だった。
 それとあと三つだけが身に付けるのを認められた物だった。
《目立つ動きしたら駄目だよ香澄ちゃん》
 片耳に掛けた小さな通話機から聞こえる顔に少女の顔がかぁっと紅潮する。その声はたった一時間程前に『寝覚めの一発』と称して香澄を犯した男のものであり、当然の如く男も香澄の膣内に射精していた。撮影されながら六人がかりの陵辱は結局執拗に繰り返され仮眠程度の休息しか与えられず、それでも全身の疲労が思いの外蓄積していないのは湯船で湯に浸かれる時間が多かったからだろうか…尤も湯船の中でも常に複数の男に犯され続けていたのだが。
 ちりんちりん。
 そして男に売られている間は外されたニップルリングがまた復活していた。だが昨日からの物と異なり今度の物には華奢な美しいピンクゴールドの鎖が繋がっている。乳首側の二つは一見ネックストラップか何かを付けている様な首の後ろを回した状態だが、まるで誂えたかの様に香澄のうなじから両方の乳首までの長さしかなく、軽く反るだけで乳首を上へと挟み上げた。そしてクリトリス側の鎖はまるで下着の様に細い腰の括れを回り、一歩歩き腰が動く度にニップルリングを上下に動かしていた。
 最後にホテルを後にする前の洗浄で大量の精液を洗い流されている膣は既に淫らなとろみを溢れさせ始めており、誰かに見つかってしまうか判らない恐怖と被虐に潤んだ瞳が揺れる。
 早く昨日の様に大勢の男の陰に隠れたい。――昨日ですらほぼ全員が少女を弄んだ以上、昨夜からの陵辱が更に人数が増した状態になると判りつつも、この姿が人目に触れる方が少女にとって深刻だった。
 不慣れなミュールによろめきながら階段を昇った香澄は、いつの間にか男が離れ自分が幅広な階段を登り詰めたホームの中央でたった一人になっている事に気付き立ち竦む。恐ろしさに血の気が引き膝が震え出すとニップルリングの鈴の音がちりちりと夜明け直前のホームに響き、まばらなサラリーマンの注意を引きかねない恐怖が更に震えを酷くする。
 階段を昇ったばかりの場所で救いを求めて周囲を見回した香澄は、先刻の男が会談の途中からカメラで自分を撮影しているのに気付き反射的に腰の前後を再び手で隠す。
《裾めくってみてよ》
「そんな……っ」
《早くしないと他の人が来るよ?》あまりにも酷い要求にぽろぽろと涙を零しながら周囲を見回す香澄の目には、まだ夜明け前の液に不似合いな自分を見ている人物がいない様に映った。《カメラに向いて、ちょっと足を開いてさ》
 切符も持っていない以上逃げ出す事も出来ないし、誰も近くにいないのではまるで自ら率先していやらしい姿を晒していると誤解されてしまうかもしれない。がくがくと震える膝にニップルリングが鳴り、いつ気付かれるか判らない状況に気が遠くなりかけながら、香澄は腰の前後を隠している手を動かした。まるで油の中にでもいる様に遅々として動かない手がワンピースの腰の脇までどうにか動き、香澄は指先で柔らかな麻地を摘まむ。
《足ぴったり閉じてたら駄目だよ、おまんこ見える位に開いて》
 まだ涼しい夜明けの空気の中、大粒の涙を零す香澄の頬を伝い顎から落ちた涙が白い胸元で弾ける。ただでさえ薄い布地を濡らす意味に気付かないまま、香澄は泣きながらじりじりと足の間隔を広げた。丈の短いワンピースから伸びる脚全体を早朝の涼しい風が撫で、しなやかな足の付け根を隠しきれない柔らかな布をふわりふわりと揺らがせる。
 痙攣に似た呼吸を繰り返す香澄は階下からの視界では既に性器が露出してしまっているのも知らず、まるでドレスを摘まみ上げて会釈をする様に震える指先で布を持ち上げた。
《そのままストップ》
 性器どころか薄い腹部まで剥き出しの状態での静止命令に少女は凍り付く。一瞬でも早く裾を下ろしたい少女の全身が小刻みに震え、下方からのカメラはその泣き顔から濡れた胸元を経てようやく僅かに開いた脚のその付け根、鈴の鳴り続けるニップルリングに挟まれるクリトリスのそのまた奥でぬめりを帯び始め綻びかけている粘膜の谷間を映していた。
《もうおまんこ濡らしてるんだ》
 何秒待っても許されない状態に口を開こうとした香澄は、男の言葉に反射的に首を振りかけ、首の鎖に乳首のニップルリングを引かれ思わず小さな声を漏らす。
《じゃあ見せてよ》
「そん…な……っ」
《それならさ……濡れてないって言い張るなら右に動いて》
「え……?」
《はいそのままそのまま……ストップ》
 男の指示の意図が判らないものの、隅に寄れる安堵感からふらふらと階段沿いにそのまま歩いた香澄は階段端より手前の金属手摺りの前で立ち止まらされた。巨大ターミナル駅でいくつものホームが並ぶ中でも一番端の環状線の更に端に来たささやかな安堵感と、歩いている間は許されるであろうと布を摘まみ上げている手を僅かに下げていた香澄は、また開脚を命じられるのかとカメラでまだ撮影している男へ怯えた瞳を向ける。
《手を下げていいとは言わなかったのに狡い子だね。じゃあ、先刻みたいに足を開いてさ…目の前の手摺りにおまんこ擦り付けてみてよ》
 想像もしていなかった命令に香澄の身体がびくっと震えた。公共機関の駅の手摺りなど誰もが利用するであろう物に性器を擦り付けるなど、少女にとって正気の沙汰ではなく変態などの異常者のする理解不可能な行為だった。
「そんな……っ、出来ません」
《先刻皆で香澄ちゃんのおまんこ綺麗に洗ったばかりだから問題ないよ。ホテルからちょっと歩いただけで濡れまくるどすけべじゃないならさ》
「でも……」
《やらないなら今撮影したの、ネットに顔伏せなしで流すよ?香澄ちゃんが一人でおまんこ見せてる奴》
 男の言葉に香澄は項垂れた。一つ従えばそれを元に更に脅され従わされる、この悪循環から抜け出さなければならないと判っているのにどうすればいいのかが判らない。従わない香澄の顔を晒す不利益は男達にはないのだから躊躇いなく行われるだろう…この底なし沼の様な負の連鎖はいつ終わってくれるのだろうか。ぽろぽろと涙を零しながら香澄は再び布を持ち上げる。
 がくがくと震える膝のまま僅かに足を開き前へと進んだ香澄の粘膜が金属に触れた。
「ひ……あっ!」
 高い踵高のミュ−ルで底上げされている香澄の谷間は踵を上げるなどの動作も必要なく簡単に冷たい金属の手摺りの角に重なりぬちゃりと沈み込ませた。人の手が包み込むのに適した手摺りは則ち香澄がこの二日の間手にして擦らされしゃぶり続けてきた男の性器の大きさにも近い。鋭くはないその角に粘膜の谷を擦られ、手摺りに性器を押し当てたまま香澄はびくんと仰け反る。ぎりぎりの長さしかない首の鎖に乳首を挟むニップルリングの輪が上へ引かれ、布の下から引かれた輪の頂点に来た鈴と輪の両端の球に挟まれる乳首がワンピースの上端ギリギリを突き上げ卑猥な形に布を歪ませ、涙に濡れた布地に貼り付く豊かな乳房の乳輪の一部が淫らがましく露出し肌と布の白の中、男が吸い付くのを待ち焦がれているかの様に上下に揺れた。
 ぞくぞくと一気に込み上げた疼きを堪えようとした香澄は、いつの間にか至近距離に来ていたカメラを構えたままの男に親指の腹でクリトリスをニップルリングごと圧し潰されて全身を跳ねさせる。
 本能的なものなのか偶然か膣口に密着していた角が跳ねて沈んだ動きにぐいと再び押し込まれ、びくびくと震える香澄は声を抑える事しか集中出来ず、縮込まる肢体に布を摘まみ上げる手が胸下まで上がったまま凍り付く。ちりちりちりちりと鈴が細くせわしなく鳴る中クリトリスを容赦なく圧し潰しニップルリングごと捏ね回した後、男は片手で華奢な腰を前後に揺さぶった。
《ぐちょぐちょだよ香澄ちゃん、そんなによがって手摺りオナニー気持ちいい?》
「ぁ……っ…んくぅぅ……っ、はあ……ぁ……だめ……だめ……ぇっ…あっ、ぁっ……だめぇ……っ」
 至近距離から聞こえる肉声と通話機越しの声の僅かな時間差にまるで複数の人物に言葉責めをされている錯覚に捕らわれ首を振る香澄の漆黒の髪が宙を舞い、その度じわりじわりと鴇色の乳輪の露出面積が広がっていく。
 男達が壁を作ってくれているわけでもない巨大ターミナル駅のホームで手摺りに膣口を押し当ててよがっている、自分はそんなはしたない人間ではないと意識の表層で足掻いても、香澄は男の手の動きに逆らえずあまつさえ僅かに膝を曲げ内股になり自ら気持ちの良い場所へと角度を合わせてしまう。ぐっと膣口を圧迫される度に傘を押し込まれる執拗な抽挿の始まりの生々しい期待の記憶が全身を炙り、ぬろりと角が谷間を滑る度に見下ろされつつ腰を振りたくった惨めで狂おしい渇望が牝肉をひくひくと戦慄かせ洗浄で流され適量しかない筈の愛液が溢れかえる。気付けば香澄は一人で手摺りの角で自慰に耽り、その痴態をすべて男に撮影されていた。
《角オナニーでいけるかい?》
 残酷な問いに首を振りたくる香澄の腕を掴み、男はねっとりと愛液に濡れた手摺りもそのままに階段裏の自動販売機の陰へと回り込んで跪かせる。
《フェラチオならさせてあげる》
 跪きもどかしさに浅い呼吸を繰り返していた香澄は、撮影を再開しながら男が目の前に突き出した猛りきったものにぶるぶると震えた。昨夜は常に二人以上で犯され続けた少女は一昨日の口腔奉仕とまた異なる感覚を植え付けられ始めている…射精が済めば優しくして貰える楽になれるという休息の意味ではなく、膣も口腔も窄まりも、逞しいもので犯される牝の悦びがあるのを既に刻み込まれてしまってる。父親を憎む男もこの男達も何も知らなかった十七歳の少女を快楽の虜にさせる労をいっさい惜しまず、そして生まれついてあった秘かな被虐の性癖が男達の辱めで開花させられつつあった。
 はぁはぁと乱れた呼吸を繰り返しつつ涙を溢れさせつつ、少女は鼻先にある傘をとろんとした瞳で見つめ、そして舌を差し出して傘の先端をゆっくりと舐め上げる。

Next 驟雨2
201605270000

■御意見御感想御指摘等いただけますと助かります。■
評価=物語的>よかった/悪かった
   エロかった/エロくなかった
   もっとエスカレートしちゃえ /そろそろやめてあげて
メッセージ=

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS