『真夏日とセーラー服(仮)』七駅目

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS / 六駅目<七駅目>八駅目前編

 乗換駅周辺はわずかにマンションがあったが、駅を離れていくとまた線路沿いは一戸建が並び新興住宅地の間を縫う様に電車は進んでいく。それでも都心に近づいている為、車内の乗客は香澄が乗り込んでしまった時よりも増えていたが、密集した男達の壁に遮られ誰も少女の窮地に気付いていない様だった。
「ぅ……っぷ…んふっ、んん…ぅっ!ぁ……ぃゃ…っ…ゆるし……んくっ!…ぷ……ぁ」
 容赦なく唇を貪られる香澄の頬を汗と男女の唾液が濡らす。がくんがくんと揺れる腰だけでなく全身がしっとりと汗ばみ、膣口のすぐ近くにある一点を執拗に責め立てられ疑似的な尿意に悶える十七歳の肢体の膣口からは尿を連想させる緩い愛液が滴り、激しい小刻みな前後動にぐちゅぐちゅと淫らな音を繰り返し更に彼女を辱めていた。列車の走行音に掻き消され陵辱者の壁の外には届かないかもしれなかったが、水音と膣口の左右の薄肉を打つ人差し指と小指の濡れた打擲音と唇を貪られながら懸命に許しを乞う声は、少女の耳とビデオカメラのマイクには十分届いてしまう。
 擬似的尿意にぶるっと全身が震えるたびに膣全体が男の二本の指を激しく喰い締めるのは、香澄の膣が抽挿に慣れて異物を味わう為でなく本能的な力の為だったが、弄ぶ男はそんな反応すら楽しいのか、激しく絞られるたびにより強く一点を押し擦り責めたてた。それ自体は快楽をもたらす行為ではなかったが、乳首を、乳房を、クリトリスを、口唇を、支えられた身体に触れるすべての手と舌に弄ばれる不慣れな香澄は快楽と苦悶を分ける術がなく全身を翻弄されていく。
 絡みつく男の舌に啜り泣きとも喘ぎともとれる細かく甘い息がかかり、涙に濡れる大きな瞳は快楽と擬似尿意に追い詰められた緊張と絶望に虚ろな狂気と靄が混ざり、嗜虐者達を更に増長させた。
 ねちょりと糸を垂らして離れた唇に、自由を許された唇から漏れたのは悲鳴や包囲の外へ助けを求める声でなく、自らの喘ぎを懸命に堪えようとする甘く細い嗚咽と哀願だった。
「おしっこ漏らしそう?」
「……っ…、は……は…ぃ……っ…、もれ…そ……う…っ…ぅぁ……ぁ……っ、ゆるし……んふ…っんんんんぅっ…いゃ……ぁっ、そこ…こすっ……ゆるしてくださ……ぁぁぁぁっいやぁいやぁ…っ…やぁ…いやいやいやぁぁぁぁぁぁぁ……っ」
 全身を小刻みに痙攣させる香澄の唇から溢れる消え入りそうな哀願は無力そのものだったが、再び唇を貪ると思われた男は少女の細い顎を掴み、虚ろな瞳を至近距離で見下ろし、口を開いた。
「香澄ちゃんが言う事を聞いたらやめてくれる様に言ってあげるよ」
「……」
 更に酷い事をさせられると白濁化しつつある思考で直感して返答出来ずにいる香澄は、膣内を責めたてる二本指に全身を激しく痙攣させる。「ぁ……ぁぁぁぁぁぁぅ…っ、ひど…ぃ……っ……ゆる…して……っ……おねが……」
「べちょべちょ舌絡めてキスしようね。唾液飲むより簡単だよね?こっちの口にも香澄ちゃんの可愛い舌挿れてこないと駄目だよ?恋人作った事もない初めてのエッチで知らない人の口に舌挿れてスケベなキスをしたら、少し休ませてあげる」
「そんな……」
 酷く惨めな事を言われていると香澄が思考するよりも早く、再び男の唇は香澄の唇を塞ぎ、舌が口内に捩じ込まれる。詰まった呻き声と切羽詰まった嗚咽をこぼす香澄の口内粘膜を男の舌がまさぐり、そして流し込まれる唾液を少女は泣きながら嚥下した。汗に濡れる柔肌が前後に激しく痙攣し、尿意に似た切迫感に懸命に引き締める牝肉は男の指をぎちぎちと喰い締めては緩みかけ、淫らな膣の蠢きを無理矢理覚えさせられていきながら緩い愛液を溢れさせる。
『いや…、こんな……』
 懸命に堪えた直後にふと緩みそうになるたびに襲ってくる堪らなくもどかしい疼きに香澄の瞳が頼りなく揺れた。クリトリスも両乳首も責められながらの切迫感はそれが苦しいほどやり過ごした後の安堵感が大きく、全身が蕩けそうな心地よさに全身が甘くなる事実が少女を追い詰めていく。この様な状態で身体が快楽を憶えるなど、正気の沙汰ではなく、ならば自分は恐怖のあまり狂いかけているのだろうか…それならば香澄はいっそ消えてしまいたかった。親を悲しませる暗い出来事など、あってはならなかった。
 追い詰められた臆病な少女が逃れられる道が、思いつける道が少ないのは責められないだろう。
 香澄の小さな舌が、ぐちょぐちょと口内を舐ぶる男の舌をわずかに擦りあげた。
「――っ……ふ」
 涙をこぼしながらおずおずと舌を動かす香澄の紅潮した顔が至近距離からビデオカメラに撮影され、そして液晶画面の中で、徐々に男の動きに操られる様に舌を吸われ差し出し男の唇を舐めさせられ、やがてはっきりと絡み合う舌が大写しになっていく。下腹部も全身も様々なアングルで撮影されていく中、色白な柔肌は桜色に染まり、そして唾液と愛液の滴り掻き混ぜられる音もマイクに拾われ、香澄の切羽詰まった嗚咽と緊張の緩んだ時の甘い快楽に身体が溺れていくかすかな喘ぎが記録され流される。
 男達の指と口で捏ね回され続けた乳首は小振りながらにぴんと突き出し唾液に濡れ、クリトリスは痛々しい程張りつめ鮮やかな鴇色に染まり、少し強く扱われるたびにしなやかな肢体を跳ねさせた。苦悶の呻きと弛緩の喘ぎは最初九対一程度だったものが、徐々に厳し過ぎる責めが減らされていき、やがて逆転しているのに香澄は気づかないまま、懸命に男の舌を舐めていく。
 キスをしながらの息継ぎの不慣れな香澄に、男は巧みに口をわずかに離すたびに卑猥な唾液の糸が伸び、そして喘ぐ少女の唇と舌がレンズに映り、そして抑えきれない呻きと喘ぎがかすかに漏れる。それを抑える手も封じられている香澄の焦りを汲む様に男の唇が深く重ねられ、激しく貪るキスに少女は声を漏らさずに済む安堵と見ず知らずの男とのキスへの抵抗に啜り泣き、繰り返されるキスに抵抗を失っていく。
 液晶画面の中でのキスは、香澄の清楚な美貌と悲しげな表情がその淫らさを強調し、そして拙いながらに慣らされていく姿が克明に映っていたが、男の口で声を封じている香澄はそれを見てはいなかった。ましてや、周囲の何人かの男達は無関係に携帯を眺めている振りをしつつ至近距離からの香澄の痴態画像を眺め、そして携帯の操作で配信されている複数の画像を確認し愉しんでいる事など。イヤホンからの音声は男達の場所からは聞こえない筈の懸命に堪えている喘ぎを、そして膣内を捏ね回す淫猥な水音を届けていた。
 徐々に切り替えられていく膣内の責めに、香澄の身体は宙に抱えられたまま翻弄され、やがてしっとりと掻く汗の質が変わりつつある。緊張のものではなく、甘く身悶だえる牝の汗をエアコンの冷風が強制的に抑えさせていたが、その全身がびくびくと震える様は恐怖に縮込まり抵抗する様子とは明らかに違っていた。
 長い快楽の後、一点を強く擦られ疑似尿意を促された瞬間、悲鳴を抑えようと香澄は自ら細い顎を懸命に突き出し、男の口を吸ってしまっていた。
 それは反射的な仕草ではあったがはっきりと撮影され、かすかに周囲の男達が色めき立つ。
 口内で呻きを懸命に堪えさせながら男の舌をちろちろと舐める香澄の膣は、一点を責める男の指を強く締め付けていた。男の指どころか自慰もさして知らなかったであろう無垢だった少女の膣から溢れた愛液が、男の掌から床にぽたりと垂れていく。香澄の舌に応える様に男から唾液が流し込まれ、悲しげな瞳をしたまま少女は口の端から溢れさせる事もなく嚥下してしまう。
《次は△駅ー、次は△駅ー。お出口変わりまして左側になります》
 突然の車内アナウンスに香澄の肢体がびくりと跳ねた。香澄自身はただ放送に驚いただけなのだが、しかし出口が先刻からと変わるというのは、香澄が痴態を晒す窓側にホームが来る事を意味している。
「いい子にしてないと香澄ちゃんの恥ずかしい姿皆に見られちゃうよ?」
「ゃ……たすけてくださ…い……」
「助け呼んじゃう?」
「……。――みつかりたく……ないです……っ」
 か細い声を懸命に振り絞った香澄の瞳から大粒の涙が溢れた。自分を辱める男達に救いを求めてしまう矛盾と惨めさに快楽に絡め取られたままの思考が更に乱れ、子供の様に泣きだしそうになってしまう香澄の頭が不意に撫でられる。
「じゃあいい子にしようね、ちゃんと言う事を守れば香澄ちゃんが見つからない様にしてあげるよ」
 ぬるりと膣内から指が引き抜かれた瞬間、何故か喘ぎそうになってしまった香澄の口を最後と言わんばかりに男の口が塞ぎ濃厚過ぎるキスで少女の唾液を啜りあげた。やや粘度を増した愛液が軽く開いた状態の艶やかな若い肉色の膣口と指の間でぽたぽたと垂れ、そして床に足を降ろされた香澄のよろけた身体を男達が窓際からやや離す。
 男達に抱えられていた時間はそう長くはなかった筈なのに全身の力が上手に入らず動揺する香澄と窓の間に男達が割り込み、人垣が動いて自分を支える男達が交代するのを見、香澄は不安に後ずさろうとしたが、その身体は膝にも腰にも力が入らずまるで自由にならなかった。もしかして本当は悲鳴をあげるべきだったかもしれない、だが先刻の駅で男達の仲間以外全員が乗り換えて下車してしまっていた場合、助けを呼んだ自分は酷い仕打ちを受けるかもしれない…思考停止な言い訳が香澄に過る。
 ふらふらと揺れる香澄の上半身は淫らなセーラー服とブラジャーが背後の腕に絡み付いているだけで乙女らしい張りのある豊かな乳房もすっとした胸元も腹部も午後の車両の中晒け出され、短過ぎるスカートの前に巻き込まれた布も垂れ下がったパンティもそのままで、頼りなく揺れる膝の間で薄桜色に染まった内腿を愛液が垂れている液晶画面の中の自分の姿はまるで性的陵辱で最後まで犯された被害者の様に無残で、香澄は思わず視線を落として涙したが、何故かそれは咎められなかった。
 不意に香澄の口に濡れた指が突き付けられた。温かいと言うより熱くふやけ始めの様なその感触に抵抗する間もなく口に含まされてしまったのは膣内の責め苦と執拗なキスで抵抗する気力を奪われてしまった為かもしれない。だが濡らす液体の正体の可能性に遅れて気づき、わずかに逃れようとした香澄は指で口内と舌を撫で擦られながら男に耳を噛まれ全身を震わせる。
「このおまんこ汁よーく憶えておきなよ。まだぬるぬるしてない記念だよ」
 口内に塗り込められる液体のささやかな生っぽさに生理的に恥じらう香澄は、よろけた勢いで上半身を大きく前へ倒された。危うく噛みそうになった指を反射的に庇い口を開く香澄に男がにやりと嗤う。深く会釈する様なその体勢に乳房がぷるんと弾み、そして床に座り込む形で男性が香澄を低いアングルから撮影し始めている事に気づく間もなく、前後左右から伸びた手が襲いかかった。
「すぐにぬるぬるのおまんこ汁になるよ香澄ちゃんスケベな身体で素質十分だし」ブレーキに揺れる中、香澄は膣内に再び挿入された瞬間背を仰け反らせた。「順番待ってた連中がうずうずしてるからね」

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