無垢な瞳に痴態を見られていたのに気付いた桃花の顔が罪悪感に歪む。
まだ満足に歩けもしない掴まり立ちと少しだけ先に進む程度の赤ん坊は隣のプールテントの利用者の子供なのか、じっとその瞳は桃花を見ていた。
「あ……あぁ……」
まだ母親を呼ぶ事も変異を伝える事も出来ないであろう、だからこそその瞳に淫らな凌辱の光景を映したくはない。それなのに、赤ん坊ならではの澄んだ瞳は容赦なくまっすぐに桃花に注がれていた。そんな少女の様子に気付き視線の先を追った青年の口元が歪む。
「可愛い赤ちゃんだね。でもももかちゃんのおなかにも赤ちゃん出来ちゃってるかもしれないよ?」
「ゃ……ぁ……ぁ」
ぐいと片脚を上げられメッシュの窓越しに赤ん坊と向き合う体勢に横向きにさせられた少女の膣にずぶずぶと男の剛直が押し込まれていく。ぐちゃあっと音を立てる結合部から溢れる白濁の粘液は少女の愛液とその前に膣内射精をした青年の精液の混ざったものであり、寸前まで処女であった桃花の子宮内には見ず知らずの青年の精子が無数に漂い対となる卵子を求めているのであろう…何億もの精子が一度の射精で放たれ、そしてまた別人の生の男性器を受け入れさせられてしまった絶望が、何故か桃花の牝の本能を煽り立てる。
いやぁとか弱く啜り泣きながら少女の牝肉がぐびりぐびりと牡に吸い付き脈打ち征服者を悦ばせる為の蠢きを繰り返す。見ないでみないでと小声で哀願する少女の脚を高く抱え上げる男の腰が大胆に大きく突き出されては引き戻され、無毛にされた少女の生白い下腹部は膨れたクリトリスから薄い襞や赤黒い幹が出し入れを繰り返す結合部までが剥き出しになっていた。愛液と精液にぬらぬらと光る太い幹が根元から鰓の際まで残酷な抽挿を執拗に繰り返し、赤ん坊から視線を離せない少女の牝になったばかりの膣内で精液を掻き混ぜ擦り付けながら牡の傘が大きく膣奥と膣口近くまでを犯し、ぐりぐりと膣奥に突きつけられる。悲痛な喘ぎ声を懸命に抑える桃花の乳房を荒々しく揉みながら撮影をする青年が初々しい乳首を乳輪の辺りから絞り出しぐいと赤ん坊の方へと引き伸ばす。
「まだ母乳出ないけど吸われるのがだいちゅきなエロおっぱいでちゅよー」
「いゃぁ……ぁ」
「赤ちゃんに吸われながらチンポで突かれたいんだよね?ももかちゃん」
「見られながらおまんこ締め付けよくなってるよ。本当は素っ裸でプールをうろうろしたかったんじゃない?そうでなけりゃテントまでついて来て中出し絶頂なんて出来ないよね」
「ぃやぁっ、いやあ…ぃ……や…ぁ……っ」
首を振る桃花の頭を男が抑え、顔に先走りか先刻の残滓かどろどろと粘液が伝う傘が擦り付けられる。精液の臭いに息を詰まらせる少女の小鼻がひくひくと動き、僅かに傘を離されると涙と汗に濡れる顔と傘の間に粘液の糸が垂れた。
「ももかちゃんは赤ちゃんに顔をチンポで擦られてるの見られたいのかなー?」
狂おしい快楽に整えられない熱く乱れた呼吸がかかる傘をちらりと見た後、桃花は自ら突き付けられたら赤黒い立派な傘に吸い付き咥え込む。広がる強烈な栗の花の臭いとまるで薬品の様に口内に絡み付く苦みにんふぅぅぅっと呻きながら、舌が本能的に口内を満たす傘を舐り回してしまう。赤ん坊に見られながら口腔と膣を犯されながらビーチマットの上で華奢な肢体がびくびくと跳ねながら仰け反り、二人の牡の一突き毎に白い乳房が跳ね上がる。
「赤ちゃん見る度にももかちゃんはチンポで突かれるのを思い出すんだよねー、中出しおまんこ、気持ちいい?こっちは気持ちいいよーももかちゃんチンポ好きすぎ。後でみんなに中出しおまんこ見て貰おうか」
熱い。ぐちょぐちょと淫猥な音を立てて上下…いや左右か二カ所を同時に犯されている少女の全身で火花が散る。口を塞がれていなければ何を口走ってしまうか判らない程の正体不明な衝動に桃花は激しく身をくねらせた。無毛の丘の奥で牡が自分を犯している…そうこれは同意の上ではない、それなのに、少女の腰は拙くも男の抽挿に合わせて更に刺激を貪ろうと動いていた。舌が、舐る。自分の処女を奪った傘を愛おしむ様に舌が傘の上で円を描き、口腔粘膜が吸い付き、唇で締め付ける。嫌と何度も頭の表層で拒否が爆ぜる。だが、桃花の身体は二人の牡の責めに溺れきりもっともっととふしだらな蠢きを繰り返す。
幸せな結婚に憧れる年頃で、当然もしも子供が出来るなら愛しい夫との間にしか考えられない。きっと可愛いだろう。男の子だろうか、女の子だろうか。そう、こんな感じの可愛らしい…。
「――ん…ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!ぅぅぅぅぅぅぅ…!」
赤ん坊を見ながら、桃花の達した牝肉は直前まで処女であったとは思えない貪婪な締め付けで膣奥を突き上げた牡の剛直を絞り上げてしまう。膣全体がびくんと爆ぜた様な強烈な刺激が頭の芯と爪先まで突き抜け、淫らな姿態を誇張するかの様にしならせて全身で絶頂に浚われる柔肌からいやらしい汗がどっと滲み出し、若干日差しを和らげている真夏のプールサイドのテントの中で牡に挟まれている牝の身体がぬらぬらと光る。
「――本当にエロいなぁ…ももかちゃんは」
さすがに周囲のプール客に配慮してか小声で囁かれ続ける辱めの言葉が絶頂で無防備になってしまっている少女の精神に食い込み根を下ろしていく…否定の出来ない絶頂はどの様な意味なのか、何故なのか、身体は、嘘をつけないのだと。発情しきり犯され満たされてしまった拙い牝の乱れきった口腔から猛りきった剛直が引き抜かれ、ねっとりと糸を引く唾液と残滓の粘液が絶望と絶頂に彩られた少女の唇と鼻先を穢すが、朦朧としているその表情は変わらなかった。
まだ絶頂の蠢きが抜けず、白い下腹部から内腿まではぶるぶると痙攣を繰り返しているその奥で深々と貫いているままのモノと目の前の長大な、赤黒く硬いグロテスクである筈の獣の象徴にうっとりとしてしまう桃花の瞳から涙が溢れる。びくっびくっと震える身体のその奥底、女性として最も神聖な場所に漂い卵子に群がろうとしている幾億の精子の心象がどの瞬間からも離れず、その受精と着床は絶望の象徴である筈なのだが、はぁぁぁっと震える吐息を漏らす少女の瞳の底には淫乱な悦びの火が僅かに灯っていた。何を否定して何を認めればいいのかがもう判らない。膣内射精が、受精が絶対に許すべきでないのならば何故自分はこうして達してしまうのだろうか。
膣を犯している男の腰がゆっくりと引き戻された瞬間、少女の唇からはあんと甘い声が漏れた。
「チンポ好きのお口塞いで欲しい?」
「……。――は……ぃ……」
「おまんことお口に同時に射精して欲しい?」
「……。ぁ……ぅ…っ。あ……、ぁ…あ、ら……ぇ…っ、いま……すご…っ、んあ!」
「大きな声出したら周りにバレてプール中の人に桃花ちゃんの剃毛精液塗れおまんこ見られちゃうよ?お友達も…もしかして知ってる人もいるかもしれないよね」
ゆっくりと腰を使われながらの問いに少女の顎が小刻みに震える。浮き輪で剥き出しの下半身を隠しながらプールサイドを歩かされた時の強烈な恥ずかしさが脳裏を過るが、その羞恥は何故か変質している気がした…監視員に見つかりかねない緊迫感も誰かに水着を身に着けていない下半身を見られてしまいそうなのも変わらない、だが、それに淫らな何かが絡み付く。ぬちゃあっと音を立てて緩やかに動く男の腰に達したばかりの膣を鰓が抉る様に動き続ける。まだ赤ん坊が澄んだ瞳で見つめてくる中、桃花の身体が堪え切れない快楽にびくびくと波打つ。
「ももかちゃんのエロ声でバレるんだから、連れ込まれて強姦されましたなんて言い訳通用しないよ?誰がこんな場所で3Pでイキまくる子が処女だったなんて信じる?チンポ狂いの逆ナンビッチの扱いだよね」
「ぃ……ぃやぁ……っ、あ…、あふぅ…んんっ、そ…こ…ぉっ、そこ……ぉ…っ」
膣口近くに引き戻された鰓がごつごつと一角に当たる度に絶頂に引き戻されそうになる熱い感覚が広がり奇妙に追い立てられる予感に桃花は首を振りたくる。乳房がぶるんと大きく弾み涙と汗がテントの中に飛び散り、少女の顔を牡の汁を滴らせる傘が撫で回し、その画像は結合部の画像と共に撮影され続け、そして配信されていく。
休憩時間の過ぎたプールサイドは歓声に包まれ、熱を孕んでいる心地良い風がメッシュの四方の窓を通るものの少女と青年達の若い獣欲の淫臭は三人の汗に塗れた身体に纏わりついて離れない…だが風には溶けるであろう、誰かが気付くかもしれない、そう思いながら桃花の腰の動きは収まらずにまるで青年の長大な肉槍を求める様にぎこちない前後動を繰り返す。午前中は…ほんの一時間程度前は処女だった自分の膣内にじわりと熱い薬品の様な沁みる感覚の精液が満たしている、今犯しているのも生の男性器でありきっとまた膣内射精をされてしまう、また、どぷどぷと精液を流し込まれる、二人とも一度済ませば満足して終わるのだろうか?その後何もなかったかの様にプールに泳ぎに行くのだろうか?それとも、飽きるまで犯し弄び続けるのだろうか。
「ぁ…ぁあぁっ、いく…ぅっ、またいっちゃ……うぅぅぅっ!」
懸命に大きな声を抑えるだけしかもう出来ず、少女は肉体の堪えきれない衝動を口走ってしまう。先刻まで処女であったのに、合意の上ではなかった凌辱の筈であるのに、まだ破瓜の痛みが治まってもいない若い牝肉の柔襞は自らを犯す牡の剛直を舐る様に絡み付き吸い付き精液を強請る牝の媚態を見えない場所で繰り返す。いや、見えはしないが、今まさに桃花を犯している男のその性器にははっきりとそれが伝わってしまう、半ば強引に連れ込まれ処女を散らされたまだ幼さを若干残した、だが身体だけは淫らに育った熟れかけた少女が牡の欲望に晒され、貪られ、乳首を捏ねられるだけで喘ぎ、牡肉を知らなかった処女地が突けば突く程吸い付いてくる淫蕩な上等な蜜壷へと変えられていき、今まさに堕ちていく様が。
「ん…は……あ……っ!?」
周囲にも聞こえかねないじゅぽっと大きな音を立てて引き抜かれた肉棒に、桃花は大きく瞳を見開く。
反射的に視線を向けたその先にはクリーム状に泡立った潤滑液を夥しく絡ませ太い糸を垂らしている、ぎちぎちと張り詰めた赤黒い男性器が天を向き反り返っている。見てはいけないと判っているのにそれから目を離せない桃花のうら若い顔には恥辱ではなく、何故引き抜かれてしまったのか判らない疑問と太い潤滑液の糸の先にある秘めるべき場所にあるべき物がない渇望感があった。
「おまんこどうなってるか、触ってごらん」
「ぇ……? ――んっ…ん……は……あぁっ」
呆然とする少女の手が引かれ、自らの膣口をなぞらされた瞬間、びくんと全身が跳ねる。指一本挿入するにもかき分けていく場所が肉棒の直径に合わせて開き、そしていやらしくぐびりぐびりと何かを飲む様にしゃくりあげている。自分の指が触れていると判っていると言うのに自慰とはまるで異なる強い刺激に白い腰が大きく跳ねる。喘ぎ声が漏れ、無理強いと異性に見られながらの行為への抵抗感で瞬時に停止させる筈の行為が、変わる。
指が、動いた。
何も考えてはいない。その筈だった。だが桃花の白い指は男に導かれ触れただけの人差し指だけでなく、中指も使い牡に開かれ今渇望感に侵されている牝肉の入り口を、その広がりを確かめる様に二本の指の間を開けさせて鴇色の粘膜を這い回る。青年に犯されていたその腰はテントの入口を向いており、多くの人々が盛夏のプールを満喫するその健全な光景の前で、絶頂の寸前で牡肉を失った疼きを少しでも満たそうとするかの様に白い華奢な指が自らくにゅくにゅと膣口を押し開き擦りたてるその奥から、絞り出された精液がどろりと溢れて白い指と無毛の初々しい鴇色の牝の性器を穢していくが、少女はそれを自ら嫌悪する事も出来ずに指を動かし、白い腰をくねらせ続ける。
はぁっはぁっと喘ぎながら熱く潤んだ瞳で男性器を見つめながら膣口を捏ね続ける少女は、いつの間にか自慰をなぞる様に片手で自らの乳房を揉みしだいていた…だがその動きは荒々しい。常ならばそんな力任せな仕草ではない筈が、膣内の物足りなさを補おうとするかの様に深く指を食い込ませねっとりと執拗に捏ね回す。乳首はしこりきっていた。頭の中だけでなく身体中が熱く全身が脈打っている。身体が脈打つ度に膣奥が動いているのを感じてしまう、傘で牝肉の奥底をごつごつと押される感覚が少女の全てを支配していた。あぁと身を小刻みにくねらせながら、知らずにいた精液の熱い感覚に陶酔する…それが膣内を子宮を侵し卵子を犯し、見ず知らずの逞しく猛々しい二本の牡肉の征服の証が着床するイメージが脳裏を満たし、それが少女をより一層狂わせ淫蕩な自慰に耽らせる。
撮影されているのは瞳に映っている。精神にも届いている。だが、止められない。くちゃあっと膣口を自ら強く指に力を込めて開いても肉棒には敵わない。鰓もない太さも硬さも熱さも足りない。
「ももかちゃんはオナニーの方が好きなのかな?」
そう言われながら突き出された青年の傘は、少女の痴態に中てられたのか先走りの汁でべっとりと濡れていた。それを桃花は何も考えられないまま愛しげに舌で舐め回し、そして吸い付く。塩辛さと精液の苦みが口内に広がった瞬間、膣奥から全身にじわりと甘い痺れが満たしていく。膣内の熱く沁みる精液の臭いと味は有機的で酷く喉に絡まるものだったが、その絡まるものは膣内と子宮を侵す凌辱の証の絶望的な支配を再認識させる。こんな濃いものの中に大量の精子が泳いでいる…膣内も子宮も侵され、その上口腔も侵されて……、
じゅるっと先端の亀裂のその奥に残る精液を吸い、恍惚としたまま桃花はそれを嚥下する。喉奥だけでなく、食道も胃も、身体中を精液で侵される行為を少女は自ら行い、ねちょりねちょりと舌で粘液を掻き混ぜる。理性があれば出来る筈がない。だが、少女は牡肉に屈服しきってしまっていた。絶対にしてはいけない。そう頭の何処かで他人の様な声がする。いや自分のものだと判っている気がする。だが、身体は従わない。
苦味が生臭さが栗の花の臭いが鼻を抜ける。微粒子は鼻腔も肺の奥も侵していくのかもしれない。プール特有のにおいの中、たっぷりと吸い込む臭いは、桃花の一生に根付いていくものかもしれない…ここに限らずプールに行く度にこの凌辱を身体は絶対に思い出す。牡肉の太さも精液の臭いや感触や味や突かれる悦びも荒々しく揺さぶられる腰も抓られる乳首も二人がかりの凌辱のありとあらゆる恥辱と快感が、永遠に桃花を支配する。まだ高校のプールの授業もあれば、友達にプールに誘われる事もあるだろう。楽しいだろう、だが、もう桃花を支配するのは、牡の剛直しかない。
スマートフォンで撮影されていると判りながら、桃花は青年の根元までを何とか口内に収める。息苦しさまで気持ちよい。いや、苦しい。苦しさが、恍惚とさせる。
どれだけ口腔奉仕と自慰に耽っていただろうか、不意に桃花の身体が引き寄せられた。
「ぁ……」
足を入口に向けた男の腰の上に跨ぐ体勢にさせられた桃花の目と鼻の先にメッシュ地の出入口があった。桃花の顔が出入口に近いのは一番最初の時に近いが、あの時は四つん這いだったが今度は違う。
男の脚は大きく開かれ、その性器の位置は出入口のカーテンから数十センチしか離れていない。そもそもそこはメッシュ地のカーテンでしかなく、確かに外部からの視線を妨げるものではあるが、何か留め具で抑えているでもないカーテンは全体の重みで簡単に捲れ上がりはしないものの左右のファスナーを下ろしていない為、固定されてはいなかった。もしも強風があればプールの岸まで一メートル半程度しかなく、流れるプールだけに限らず娯楽用のプールは基本的にその縁に人が溜まりがちである…今も、目の前に何人もの男女が縁にしがみついて楽し気に談笑している。
嫌と言いたかった。だが自慰と口腔奉仕に蕩けている桃花の身体はあまり力が入らず、何よりも、中途半端に落ちている腰に、男の腰の真上にある膣口に感じる牡の性器の予感に身体が欲情しきっていた。
「ももかちゃん、自分で挿れてみな」
男の腰を跨いでいる桃花の身体はカーテンに触れそうな位置にあり、そして四つん這いと異なり顔だけでなく乳房も陰部も何もかもを自ら見せつけているかの様である。カーテンが捲れてしまえば、人々に見えてしまう。風は吹いている。心地よい夏の風が肌を撫でていた。だがその風が、カーテンを捲ってしまうかもしれない。
はぁっはぁっと桃花の唇からまるで酸素が欠乏している様な荒い呼吸が漏れ、肩で呼吸をするその乳房が頂の淡い鴇色の乳首を硬くしこらせたまませわしなく小刻みに揺れる。
「自分で挿れたら、こっちが射精するまでずっと犯してやるよ。途中で止められず、止めてって言われてもプールの目の前でずぽずぽおまんこされて淫乱なももかちゃんがどこまで出来るか楽しもうじゃない」
「や……、もぅ…や……そん……な……」
唇の僅かな場所だけで懸命に逆らおうとする桃花の両手が引かれ、軽く前屈みにさせられた頭がカーテンを僅かに外へと押し出した。びくっと身を強張らせる少女の視界の両端に、カーテンとテントの隙間から直接見えるプールサイドの光景が映り、頭に押されたカーテンの間から流れ込んだ熱い風がいやらしい汗に濡れた肌を撫で回す。それはたった数センチの隙間だったが、感じた瞬間、桃花の心臓が止まるのではないかと言う程大きく鳴り、そして、緊張する全身が妖しい昂ぶりに襲われ、ぐびりぐびりと牝肉が歓喜の蠢きを繰り返し愛液と精液の混ざった粘液をとろりと溢れた。
絶頂間際まで桃花を犯していた肉棒は僅かに乾きかけ粘液は濃さを増して纏わりついていたが、その先端から滲む汁はたっぷりと傘を濡らしている。幹に添えられた両手の指に、びくんと桃花の身体が震える。太い。太くて、硬くて、とても熱い。まるで擂粉木の様な…いやそれより太くて、ごつごつと微妙な隆起があり、青年の臍の辺りまで反り返っていて、それは牝肉の中にあっても天へ天へとこそぐ様にいやらしい孔を抉ってくれる逞しい牡の全てである。指が触れた瞬間、まるで貫かれたかの様な快感が身体中を駆け抜け、僅かに戸惑う様な動きを見せた後、少女の指が幹に絡み付く。
頭でカーテンを押し出しているまま、前屈みになり両腕で剥き出しの乳房を挟み込み絞り出したぷんと歪ませたまま、幹に絡ませる指に力を込めた桃花の腰がびくんびくんと跳ねる。ぁ……と声を上げながら真下で幹を握り込む自分の手では余り丸ごとはみ出している傘を眺めてしまった少女は、その先端の亀裂から溢れて滴る先走りの、精液を含んでいるであろうこれから自分を犯し穢してしまう凌辱の汁に喘ぎ、思わず仰け反る。
頭で押し出しているカーテンが、その動きにつられて更に浮き上がる。鼻の頭にカーテンが触れ、喘ぐ唇と、小さな舌がメッシュ地を撫でた。顔のどこまでがテントから出てしまっているか、判らない、だが、仰け反り腰を突き出す体勢の桃花の乳房までがカーテンを押し出していた。隙間からはどれだけ見えるだろうか、いや、そもそも、目の前のテントのカーテンが歪な形に押し出されている事に違和感を覚えて注視してしまう人はいるかもしれない。
同級生の中でもまぁまぁのプロポーションをしている、とは密かに考えているが桃花の身体は豊かに張り出している乳房も強弱の効いたウエストから腰も、そして健康的でありながら滑らかで牡の欲情を煽りむしゃぶりつきたくさせる白い柔肌も、十分に悩ましいものであった。桃花は気付いていない。その横顔も、乳房も、鴇色の乳首も、テントとカーテンの間の数センチの隙間から見えてしまっている事に。それは真横から見なければ適わないが、だが喘ぎ官能に溺れる顔もこりこりとしこる乳首も、牡との行為の最中の淫ら極まりないものだった。
「ほら、挿れて。――それともカーテン除けないと、したくない?」
「やぁ……」
「もしかして、焦らしてる?」
違う、と言いたい桃花は本能的に小さく首を振り、そしてメッシュのカーテンが乳首を擦り唇を滑るのに気付きびくんと強張る。後ろに退かなければいけない。後ろに。咄嗟の判断が、桃花の指により膣口へと角度を変えていた傘へと腰を下ろさせる動きへと導いた。
自らの指の先にある傘が、ぐちょりと膣口にめりこむ。
まるで叩かれたかの様に跳ねる桃花の膣口が先走りまみれの傘をぐちょんと音を立てて咥え込み、その刺激に白い身体は結合部を起点に更に仰け反る。浮いたカーテンを少女が痙攣する動きが揺さぶり、浮いたカーテンの裾の間から差し込む水面の光が牡と牝の結合部をぬらぬらと照らす中、ずぶ…ずぶ…とゆっくりと、遅々としたまるでそれを愉しむかの様な緩慢な動きで、傘が、幹が、凌辱者に柔毛を剃られ結合部までを丸見えにさせている初々しい鴇色の粘膜の底で赤黒く凶悪なその肉槍が沈んでいく。縋りつく様に幹に絡み付いていた指に少女自身からたっぷりと溢れている淫らな潤滑液を塗り込めながら沈んでいく幹に、弾け飛んでいる牝の精神の隅でその逞しさを指と膣の両方で味わう歓喜が弾け、隅々までを灼く。太い。太い。太い。長くて、逞しくて、熱くて……。
絶頂の嬌声をあげそうになった桃花の口を、青年の手が塞いだ。
大人の男の手の中で抑え切れない牝の声をあげてしまいながら、ずぶずぶとゆっくりと刀身を収めていく長大な牡肉を受け入れていく桃花は、気付いていない。
貪婪に腰を痙攣させながら絶頂に溺れる少女は、身体を僅かに引き戻されるまでの間、青年の手が動きその分勢いよく押し出されてしまったカーテンの裾は、数十センチ跳ねあがり、テントの出入口の際で牡に跨り貫かれているその結合部が、はっきりとテントの外に露出し陽光を浴びて牡の根元の袋から膨れきったクリトリス、そして、平均よりも太く赤黒い幹を咥え込みどろりと淫猥な潤滑液を溢れさせながら痙攣する膣口と、無毛の淫らがましい性癖の牝としか思われないであろう無毛の丘、快楽に痙攣する内腿とその奥で牡に串刺しにされながらひくひくと震える腹部まで晒してしまった事に。
ちゃぷんちゃぷんと、水が鳴る。
ナイトプールは全てのプールで行われるのではなく幾つかのプールに限定されて行われていた。ナイトプールの時間になれば波のプールやスライダーは閉鎖になり、そしてLED照明を内蔵した大小様々な無数のボールや蓮の花を模したフロートなどが水面を埋め尽くす残りのプールは成人男女の賑やかだがどこか妖しい空間へと変わっていた。もう親子連れの入場は規制され、子供の歓声は聞こえてこない、その代わりにインターネット用の撮影に勤しむ人々が増えていた。
浮き輪に顔を埋めている桃花の指が、ぎゅっと縮込まる。
水面下で、桃花の左右に大きく広げられた脚の間で、その奥で、牡肉がずろりと牝肉を掻き分けては引き戻される。水中での挿入は潤滑液不足になる筈だったが、一度奥まで捻じ込まれた肉槍は男が一歩水中で歩を進めるその動きだけで十分に刺激を膣肉に伝えてしまう。はぁっはぁっと絶頂を堪える少女の首筋には水着の紐が見えるが、水中に布らしい面積は殆どなかった。乳房の上にまで上げられている与えられた水着のブラジャーは乳輪だけを隠す様な、しかも当然カップなどのない透けるものであり、プールに入るまでの間何人もの男性がそれを目にしてにやりと口の端を歪めるものだった。そして、既に奪われた水着の下は、それと対のものですらなく、左右の紐すら存在しない貝殻を模した小さなカップの内側に凶悪な張り型を仕込んだ淫具でしかない…その姿で、桃花は閉鎖された後のプールを何周も歩かされ、そして、何度も、犯されていた。建物の陰で、休憩所で、昼間用の売店の前で、子供用プールの遊具の中で、人気のない監視台に両手をついて、密林を模した通路の中央で、ナイトプールへの通路を僅かに曲がっただけの場所で。
あの後、青年達の仲間が合流し、その全員に桃花は犯されていた。
入れ替わり立ち替わり何人もの男達が一人で、三人で、五人で桃花を凌辱していた…前後の孔と口と両手で、多分五人だと思うものの既に朧にしか覚えられていない。妖しい張り型が挿入されてる時間だけが桃花に与えられた休憩時間だった…だがその間も、周囲に女性の姿と監視員がいないとなれば、少女を辱める時間となっていた。衆人環視の中、口腔奉仕を命じられ、自慰に耽り、そして、張り型をべっとりと濡らしていた牝肉を犯されて犯されて大勢に見られて精液を浴びせられていた。ナイトプールはインターネット撮影向けの空間だがナンパの品定めに負けた男達にとっては屈辱的な場所であるのか、何人かの協力的な保護者はいるもののどう見ても淫具や乳輪だけを隠す透けた水着のブラジャーだけでビーチサイドを歩くには不慣れそうな少女は、憂さ晴らしに最適な獲物としか映ってはいなかった。何十人もが男達と桃花の交わりや恥辱の姿を撮影し、それは既にインターネットに流されていった。辛うじて顔が隠されているかは、知る術もない。
「ぁ……ぁ…ぅっ、だめ……いっちゃ……う……っ」
びくびくと肩を震わせながら、桃花は水中で男の腰に絡めている脚に力を籠める。男の足が水中で蹴る度に突き上げられる膣のその奥は、もう何十回も膣内射精を繰り返されていた。どれだけ前なのか、大勢の前で撮影されながら腹部を押された時は、どぶりと大量の…愛液よりも精液の多い濃い白濁液が溢れ出していたのを思い出し、ぞくぞくっと桃花の全身が震える。もう駄目かもしれない。ナイトプールへの切り替え間際、不意に声をかけられたまだ残っていた友達は、今、どうしているだろうか…。流れるプールで犯されながらあのテントの前を通った時に確かに聞こえた悲鳴に近い喘ぎ声は、どこか聞き慣れた声だった気がするが…考えたくはなかった。アフターピルを与えられるまでは何もかも男達に従わなければいけない。だが、喘ぐ吐息の精液臭が、それからも前も後ろも…異常な性癖としか思えないアナルセックスや二穴責めまで教え込まされ大量に注ぎ込まれ続けた精液が、少女の牝肉を妖しく炙り、引き返せない証として何もかもを染めていた。アフターピルとは何なのだろうか。飲めば何もかもなかった事になるのだろうか。それとも洗うのだろうか…もう何度も何度も浣腸をされたのと同じ様に。
「もーもか!」
ぴくっと少女の身体が揺れる。もう帰った筈の友達が午前中とは違う水着を身に纏いこちらへと手を振るのを視界の隅に見、桃花は更に浮き輪の内側と水面の間に顔を俯かせる。見ないで欲しい。もう、我慢が出来なかった。
「ももかー?おーい」
異変に気付いたのかごつっごつっと膣奥を小刻みに突き上げる男に、桃花の腰は男の腰に強く脚を絡み付かせたまま猛々しい傘を膣奥に押し当てようと痙攣に似た動きを繰り返し、友達の声を聞きながら絶頂を迎えようと最高潮を迎えるその牡と牝の姿を、友達のスマートフォンのカメラが撮影しフラッシュが焚かれた。何度も、何度も。
それが悪戯で友達同士で共有される画像だと気付かされながら、幻想的なフロートやボール、水底に仕込まれた照明に照らされながら、桃花の牝肉が牡肉を膣奥まで咥え込まされながら絶頂を迎える。水面全てを遊具が満たしている訳ではない。下から照らし出されている水面下の男女のシルエットは時折見えてしまうであろう。白い脚を、名前も知らない男の腰に絡み付かせながら、歯を食いしばって絶頂の嬌声を抑える事だけしか出来ずに桃花は膣奥に浴びせられる大量の精液に溺れる。もう絶頂の間際までおいこまれなくても、膣内射精を感じただけで簡単に達してしまう様に少女の身体は精液の味と牡槍を刻み込まれてしまっている。だが、今は、それよりも激しい。友達の声が聞こえる。赤の他人の撮影でもない。撮影されながら、多分、何も気付かず仲間内に公開される画像の中で、桃花は身体が砕けるのではないかと思える程激しい絶頂に追い込まれて、弾ける。
「んもーそんなに男がいいかぁ!いいもん瑠美がどこかにいる筈だからそっちで遊ぶからねー。後できっちり報告しろよー?」
どこで落ち合うのだろう。多分、自分と同じ事をされている友達と。いや、そもそも呼んだのだろうか?わざわざ、まだ男を知らない友達を。何をさせるつもりなのか…考えたくはなかった、女子高生一人が現れて助けられる筈がない、そして、助けて貰おうと考えているとは、限らない。
びくんびくんと全身を震わせながら絶頂の余韻に耽る少女の脚に締め付けられながら、男は流れるプールに漂いながら、時折足で床を蹴って進む。夜になりまだ暑いナイトプールの空気は夏らしいが、水温は僅かに冷たい。その中で、膣内でまだ猛々しくずぶずぶと動く牡肉と、腰の内側全体を犯しているかの様な精液の沁みる感触だけが、熱い。いや…乳首が、窄まりが、もどかしい、だろうか。
何度も何度も撮影を繰り返した後、何処かに何かを転送しているらしい指の動きをしている友達の姿を視界の隅で眺めている桃花は、不意に男の指で顎を持ち上げられ、唾液を垂れ流していた絶頂直後の蕩けた顔をプールの上に晒してしまう。星が降る様な夜空の下、色とりどりのフロートと照明に照らされているナイトプールの幻想的な光景の中、緩い喘ぎ声を漏らす少女の唇を、男の口が塞いだ。如何わしい行為は禁止されている筈なのだが接吻程度はどのカップルもしているのか、監視員から注意される事はない。初心だった少女相手とは思えないぐちょぐちょと舌を絡めてくる接吻を受け入れながら、僅かにフロートから垣間見えてしまう腰を揺らし合う桃花を、送信を終えたであろう友達が再び撮影してるのか、閃光が照らし出す。だが、少女は男の舌から逃れる仕草も出来ないまま、閃光が瞬く度にまた軽い絶頂に追い込まれ、そして男の腰に縋りつく腰を淫らに振り自ら膣内を犯すものを愛しげに捏ね回す。
ナイトプールの終了までどれだけあるのかを、桃花は知らず、知ろうとも思わなかった。
一周すれば男は誰かと交代をする。次が一人か、二人か、もう少女は考える事を止めていた。ぼんやりと、一周十分程度だっただろうかと午前中の知識が過る…が、もうここで迎え入れてきた男達の顔は憶えていない。また場所を変えるかもしれないし、他の男性グループが何やら男達に声をかけて誘っていたのも聞こえてた、プールの隣はリゾートホテルで、だが桃花には何もない。もう、最初に身に着けていたビキニのブラジャーさえ……。
『あのビキニ…お気に入りだったのに……』
唾液の糸を引きながら舌を絡める淫猥な接吻を人の視線にも気付かず続ける桃花は、自然な動きで寄ってきた他の男に背後から乳房を揉まれ、喘ぐ。水面下で揉みしだかれる乳房に、揺さぶられる形になってしまうその上端で纏わりついている水着の紐の結び目が解け、水着らしからぬ小さな面積の二つの透けた布を貼りつかせているだけの紐が首の後ろの部分を残して水中に長く漂う。水中で乳房を揉まれながら、その行為に興奮する男のモノが再び膣内で勢いを取り戻す感覚に、桃花は喘ぐ。交代かどうかは、知らない。どうでもいい。
結合部から溢れた濃い粘液が、水の中でそよぐ少女の薄い襞を撫で、大勢の楽しむプールへと溶け出していった。
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62『あなたの腕の中で私は変わる(完)』
FAF202004191806