2019余所自作47『ビーチサイドで辱め』

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 ビキニのカップだけは直された桃花は、先に上がった男に身体を引き上げながら浮き輪で必死に腰を隠していた。
 流れるプールから上がる人をわざわざ観察する人物などいないとは思うが、少女の腰にはビキニのパンツはなく、白い小振りな尻肉も柔毛もねっとりと濡れた下腹部の丘も、青年の二本の指で執拗に解され続けて綻んでいる鴇色の膣口も何もかもが露なままだった。水面から上がった身体は濡れているのが当然ではあるものの、桃花の膣口の辺りの濡れ方はプールの水の為ではなく粘度のある愛液による滑りを帯びたものであり、繊細な白い肌のそれとはどこか異なる。いや、そもそも浮き輪で帯状に隠れてはいるもののそれが僅かにずれる度に白い尻肉や漆黒の濡れた柔毛は露出してしまう。まるで幼い子供の様に腰に浮き輪を当てたままの桃花の手を背の高い青年が引き、真っ赤に染まっている少女は流れるプールを出た。
 ビーチサイドには大小様々なカラフルなビーチテントやシートが並び、混雑しているプールの中と大差ない程に混雑している。当然人々は寝そべるか腰を下ろすかをしており、その視線は丁度桃花の腰の高さに近い。誰かが桃花の下半身が裸であるのに気が付いてしまうかもしれない…桃花の手を引く青年の指がぬれて軽くふやけているのは直前までその膣内をぐちょぐちょと掻き混ぜていた為であり、そのぬるつきと光沢が更に少女を赤面させる。どこに連れて行かれるのか判らない…だがきっとそれは良くない状況の筈だった。それなのに逆らえない。
 明るい。暑い。健康的な真夏のプールで自分は何をしているのだろう。非現実感に捕らわれる桃花だが、その下腹部はねっとりと濡れ、一歩毎に愛液に塗れた下腹部の谷間の襞がぬちゅりと捩れまだ二本の指の挿入の余韻が抜けない膣は物足りなさと違和感を訴え、唯一体裁を整えられているビキニのブラジャーの中で乳房と乳首が疼いていた。恥ずかしい。ビキニのパンツを着けていない小振りな尻肉に降り注ぐ陽光が熱い。日焼けの水着の跡が残るのは少し恥ずかしいが、水着の跡がない姿はそれよりも更に恥ずかしいだろう。
 どん、と不意に桃花は何かに背後から押された。
「ごめんね!」
 やんちゃそうな子供達の一団が駆け抜けていく際に桃花にぶつかったのであろう、騒ぎながら走る子供達に監視員からのホイッスルやビーチサイドの大人達の迷惑そうな視線が注がれる、が、少女にあったのは別の出来事だった。
 浮き輪が、落ちた。
 ほんの一瞬ではあったが対応出来なかった桃花の手から落ちた浮き輪に白い尻肉や濡れて柔毛がぺったりと貼りついているだけの剥き出しの下腹部が陽光下に露になり固まってしまう少女に、青年が床まで落ちた浮き輪を速やかに上げさせて持たせたものの、露出してしまった衝撃に硬直していた少女は身動き出来ないまま……、
 ちょろちょろちょろちょろと、白い内腿を液体が垂れていく。
 その場で泣き崩れそうになる桃花は堪えようとするものの失禁を止めるまではいかず勢いのない温かな液体が内腿をだらしなく垂れて足元へと流れていく。子供たちが人目を引いていたから誰も気付かなかったかもしれないが、誰かが見てしまったかもしれない。止めなくてはいけない失禁が、いやそもそも失禁を人に見られてしまうのが惨めで膝ががくがくと震え、涙が込み上げてきて一気に顔が熱くなる。
「――ももかちゃんは仕方ないなぁ」
 残酷な笑いを堪えている声と同時にぐいと腕を強引に引かれ、まだ失禁の止まらない桃花を無理矢理歩かせる形で青年が歩き出す。ぴちゃぴちゃと零れる温かな液体がぎこちなく動く脚の付け根からプールサイドへ軽く飛び散り、あまりの恥ずかしさに引き攣った浅い呼吸を繰り返すのがやっとの少女に時折周囲の視線が絡み付く。何が気になって自分を見ているのだろうか。大人になって浮き輪を腰に抱えたままの格好か、それともパンツを穿いていないのに気付かれてしまったのか、失禁しながら歩いているのが判ってしまったのか。はぁっはぁっと声になりそうな発作の様な息が漏れ、今にも転んでしまいそうになる桃花に陽光が降り注ぐ。失禁に濡れた足が歩く度にぴちゃぴちゃと鳴る。消えてしまいたい。どうにかしたい。しかしどうにも出来ない。手を引く青年の手が、天からの蜘蛛の糸の様に、思えた。
 ぐいと腕を引かれた桃花は頭上からのシャワーにびくっと震える。密林を思わせる背の高い植物に囲まれた空間はシャワースペースらしく、細い通路を抜けたそこには誰も居ない。
 不意に身体を引き寄せられ、桃花の唇を青年が奪った。
 慣れた動きで唇と歯を割り口内に差し込まれる舌に驚く桃花のビキニのブラジャーを背後の青年がぐいと引きずり下ろし荒々しく揉みしだき、唇を奪っている青年の指が少女の愛液と失禁で濡れる下腹部に伸び、そして容赦なく膣口に指が捩じ込まれる。
「――!」
 ファーストキスを奪われながら長身の異性二人に荒々しく愛撫され衝撃に小さな悲鳴をあげそうになるが、舌を絡め取る卑猥な接吻にそれは掻き消されてしまう。頭上からシャワーが降り注ぐ中、ビキニのカップを再び左右に除けられた少女の裸身が前後から弄ばれ、口腔と膣口からぐちょぐちょねとねとと卑猥な音が沸き立ち、少女の無力な鳴き声がシャワースペースに甘く籠もる。
 シャワースペースと言っても三〜四メートル四方はある空間は通路の途中であってもしかしたら更衣室への道なのかもしれない。密林を意識しているであろう鳥や獣の鳴き声の音声が流れる中、ぐいと桃花の腰が引かれ、男の腰へ寄せられたと気付いた瞬間、ぬるりと下腹部の谷間で何かが動いた。何だろう、指より太いが、とても長い物が……。
 はぁっと唾液の糸を引きながら少しだけ顔が離された少女が見下ろしたそこにあるのは、自分の下腹部から突き出ている形の赤黒いモノだった。
「ひ……っ!」
「見たの初めて?」
 背後の青年が腰を動かす度にぬるっぬるっと桃花の下腹部の谷間を往復し、引き戻された時には二箇所に軽く引っかかり少女はその度にびくんと身体を震わせる。窄まりと膣口…まだまだ性行為に詳しくはない少女はまさか窄まりにそれが挿入される事態は想定していないものの不浄の場所に異性の性器が押し当てられ軽く突き上げられる刺激に焦り、そして膣口にぐいと一瞬傘が引っかかり押し込まれかける刺激に異性の間で白い身体を仰け反らせた。まさかこんな場所で性行為は行われまい、そう思う桃花の白い小さな手が引かれ、クリトリスを鰓で擦る傘に添えられる。
「綺麗にしてくれる?」
「や……ぁ…っ」
 異性の性器に自ら触れるなど到底出来そうにもない少女の手を包み込む形で青年が自らの傘を撫で回させる。指の腹とも違う奇妙な手触りと弾力のそれは鳥の卵に少し似ていて、だが先端の亀裂や裾野の辺りの反り返りにぞくぞくと少女の背筋がざわめく。触ってはいけないのに傘と青年の手に挟まれている白い手は操られるままに傘を撫で回す。傘の先端から零れる粘液がぬるぬると桃花の手と青年の傘に絡みつき強制的な愛撫を滑らかにさせ、まるで手に染み付いていく様な感覚に少女は怯え、そして微妙な動きの度に鰓がクリトリスを掻く感触に喘ぐ。もどかしい。指で捏ねまわされるのと違い鰓が掠るのは意図的でなく偶然の様だった。再び唇を奪われシャワースペースの中で恥ずかしさから逃れたいが桃花は大人の異性二人に挟まれている怯えと強張る身体に何も抵抗が出来ずにいた…いや、抵抗しようという意識があるかは少女自身判らなかった。
 頭上からのシャワーを浴びながら、白い身体が青年の間で揺れる。背後の青年のモノが下腹部の谷間を動く度にそれに従わされる形で手が動き、やがて青年の手が離れた後も桃花の手は繋がれている様に傘に添えられ、そして僅かに、力が籠もる。クリトリスをこりこりと鰓が擦る度に、ほんの僅かに、それを押し付けて刺激を求めようと手と腰が自ら密着を求める。それは無意識だったかもしれない。自由になった青年は両手で桃花の白い腰を抑え込み、ゆっくりと揺さぶりそれを愉しむかの様だった。
「ぁ……っ…、ぁ……ふぅ……っ……」
「気持ちいいんだ?ももかちゃん」
 首を振りたい筈なのに振れないのは唇をまた奪われている為だろう。乳首を強く捩られる度に悲鳴をあげそうな程の痛みに身体が跳ね、その後に宥める様に優しく撫でる指に乳房全体が蕩けていきそうな気がした。乳房をたぷんと持ち上げられて緩やかに捏ねられるのは恥ずかしく、自分が女なのだと耳元で囁かれ続けている気がする。引き戻された傘が窄まりと膣口を軽く突き上げている間は白い指は所在無げに下腹部の辺りに残り、それは密かにクリトリスに重なり秘めた動きを繰り返しながら再び傘が戻されるのを待つ。いや、待っているかが判らない。ぐちょっぐちょっと膣口を突き上げる傘に少女の身体が仰け反る。怖いのに理解不能な疼きが突き上げの度に少女の腰を上下させる。
 怖い。処女を奪われるかもしれない恐怖があった。だが少女は浮き輪を落とした時に自分を助けて貰えた事を忘れずにいた…脱がした青年達に恩を感じるのは可笑しな話だったが、不安と結び付いた快楽を誤魔化すかの様に桃花の中で歪な依存心が芽生え始めていた。ここで彼らに見捨てられたら自分はどうなるのだろうか。浮き輪を抱えて脱衣所まで戻れるのだろうか。ビーチサイドからの帰り道は判っても現在位置すら桃花には判らず、少なくともあの流れるプールまで戻らなければいけない。浮き輪を落としてしまった時の衝撃を思い出す度に少女の身体がびくんと強張り。縋る様に、桃花は口内に捩じ込まれている舌におずおずと怯えながら吸い付く。
「ももかちゃん、俺達のテントにおいで」
 膣口を傘で軽く突き上げながらの背後からの青年の提案に、桃花の身体がぶるっと震えた。
 ビーチサイドの沢山並んでいたテントはキャンプ場の物と違って小振りでしかも風通しを良くする為か前後や左右が空いている日除けに近い物である。だからついて行ったとしても周囲の人達に見咎められる様な真似は出来まい。そう思うものの、精神の何処かでそれが嘘だと感じていた。それは彼らの安全性か、それとも桃花の信頼か。どくんどくんと身体が脈打ちながら、膣口が軽く蠢いて傘に吸い付いているのを桃花は感じていた。
 ビキニのパンツがないから仕方ない。彼らに助けて貰うしかない。
 とろりと唾液の糸を引きながら離れる顔に、桃花の身体が背後の青年に委ねる様に凭れかかる。僅かに膣口に沈み込む傘に緩く仰け反る桃花の乳首が前へ引かれてシャワーの中で円錐型に歪み、指を離されてぷるんと弾む。もどかしい切なさに喘ぎながらクリトリスを押さえる指に力が籠もった。
「はい……」
 小さな声で、桃花は応えた。

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