2019余所自作18『それは時刻表にも載っていない特別な列車』

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 この電車は何なのだろう……。
 しんと静まり返った電車内で香澄は呆然として車内を見回した。ホームに停車していた時点では点いていた車内灯も発車直後に消え、真っ暗になった車内で少女は不安に身体を縮込まらせる。回送電車に間違って乗ってしまった、それが一番近いのかもしれない。人気のない静まり返った暗い車内は静かで、ただ電車の走行音だけが支配していた。もしもこの電車が車庫に向かうのならばせめて先頭車両に居るである運転手に何とか知らせて下ろして貰えないと朝まで閉じ込められたままになってしまうだろう。そう考え、内気な少女は真っ暗な車内を慎重に先頭車両へと向かった。
 先頭車両への扉をがらりと開けた瞬間、香澄の耳に聞こえてきたのは聞き間違え様のない激しい喘ぎ声だった。
 かぁっと頬が赤く染まり慌てて扉を閉めた少女は混乱する。自分だけでなく他にも誰か閉じ込められてしまい、同じ様に閉じ込められ、そして例えば恋人同士か何かでおかしな事を始めてしまったのかもしれない。気を利かせるなどの場面ではないが本能的に立ち入ってはいけない気がして閉じた扉が横へ開いていく感覚にびくっと身体が跳ね、振り向いた瞳に下卑た笑いを浮かべている男の姿が映り、本能的に後方車両へと逃げ出そうとした少女の身体は、二両目の途中までいかない場所で捕らえられてしまった。
「嫌……っ!」
 びりっと勢いよくブラウスが引きちぎられ、ブラジャーが毟り取られる。真っ暗闇の車内にぶるんと白い乳房が跳ね、剥き出しになった上半身が扉の窓に押し当てられ、悲鳴をあげる香澄の瞳に見知らぬ街並みが映る。もう終電間際の時間だった為か街は眠りにつき始めている…だが人が不在と言う訳ではない。人は歩いている。コンビニエンスストア等も営業している。だが、回送状態なのか車内灯を点していない電車を気にする人など誰もいないだろう。嫌、いやと叫ぶ香澄のパンティが破り取られ、そして性的な反応を見せていない膣内に無理矢理指が挿入された。遠慮の欠片も無い摩擦の痛みと恐怖に涙が浮かび、途中で止めて貰えるとは思えないものの震える声で中止を哀願する香澄を無視して、男の指が激しく出し入れされ、扉に乳房を押し付けられ腰を突き出す体勢にさせられている白い肢体が暗闇の車内でびくびくと震え続け、そして、やがて、快楽にではなく異物への肉体の防衛的な反応で溢れる愛液を攪拌するあからさまな粘液音がぐちゃぐちゃと鳴り出した。
 男への恐怖で竦んだ身体が動かない香澄の腰を引き寄せ、男が一気に膣奥まで硬いモノを突き入れる。がくんと白い身体が跳ね、少女の瞳の涙が弾けた。決して自ら望んでの交わりでないそれに悲鳴をあげる少女の両手を男が掴み、背後から荒々しく突き上げる。恐怖が促すのか、少女の意識は逃げたい対象である男へと集中してしまい、華奢な手首を掴む男の手の力強さに、打ち付けてくる腰の、身体の逞しさに、そして根元から傘の先端までを全て活かして激しく香澄の膣を余すところ無く犯す男の極太の性器を感じてしまう。鰓が酷い。まるで内臓を掻き出す様な鰓に抉られ、引き戻される度に少女の頭の芯にまで火花が散り、爪先までびくんと跳ねる。
 嫌いやと繰り返す少女の顔を不意に明かりが照らす。ホーム。まだ終電前の少し寂れた駅のホームが速度を緩めないままの車窓の向こうで流れていく。人もいる。会社帰りか幾人かのスーツ姿のサラリーマンらしき男達がいた。きっと気付かれない、そう思いながら、それが救いか絶望か判断のつかない少女は、他者の存在に驚き、そして、男に犯され続けている身体の芯の火が爆ぜる。
「いやあぁぁぁぁぁぁ!」
 悲鳴をあげる香澄の膣が、男のモノを激しく食い締め、膣奥を突く男を味わう様にがくんと跳ねる腰が上下に痙攣した。

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