振り子の音楽
Pendulum Music (1967)


□ 編成:(それぞれ複数の)つり下げられたマイク、アンプ、スピーカ、パフォーマー
□ 演奏時間:数分間(マイクの振り子が止まるまでの時間)

床に置かれたスピーカの上を振り子のようにつり下げられたマイクが通過する
際に起こるハウリング音を複数組み合わせるというフェイズ・シフティングに
よる作品。パフォーマーが最初にどれくらい振り子を引くのかという不確定な
要素を持っているために、予測不可能な「実験音楽」的側面が強いように思わ
れる。しかしそこにはまさに文字どおり「振り子の法則」という厳密なルール
が働いているために、これは定量リズムに支えられた音楽である。

振り子の速度が緩やかになり、ハウリングは次第に長くなる。そのポーズとハ
ウリングの時間の合計は常に一定であるという、ごく日常的な物理法則を用い
た、これ以上の明快なアイディアに基づく作品を探すことは難しい。

ジョン・ケージはかつてこう言った。
「彼らはこんな曲なら自分にも書けるという。しかし彼らはそれをしない



□ 収録ディスク

Player(s): Ensemble Avantgarde
Disk Title: "Phase Patterns etc."
Label・Year: wergo,1999
Other Contents: "Phase Patterns"
"Piano Phase" "Four Organs"
Notes:






ライヒ・トップページ  音楽語法  作品一覧



・h o m e・ ・minimal top・