Mr.Darcy は何から何を 投稿者:いるいる 投稿日:10月07日(水)02時16分32秒
防衛しているのか?凄い問題ですね。私もまだ考えている途中ですが
ペンバリーの存在でしょうか?私が英国を好きになって
ビートルズや、映画、本などに触れていて、だんだん判ってきたこと
目に付いてきたことが階級制度でした。現代でさえ色濃く根付いているものだから
オースティンの時代はどんなに強いもので、制度もしっかり(例外は許されない)とされていたと
思うのです。この立場の違いは私たちが考えるよりも、もっと重大なことだったのでは
無いでしょうか?それだけに家の重圧も重くのしかかり、村民?町民の人々の
見本というか模範にならねばならない、少しずつ学んでいく所が
早すぎる父の死、若すぎる当主の座が関係しているのでは無いでしょうか?
自分らしさよりも、立派な当主であらねばならないと言う鎧を着ていて
それが高慢や、いつものスタイルに現れているのかな?
それと、まだ何かありそうですが、こんがらがってきたのでまた
後日考えがまとまりましたら、また書かせてください。
葉書出しました! 投稿者:エリエール 投稿日:10月08日(木)00時33分04秒
この調子で行けば、P&Pの地上波は堅いですね。
(本日三省堂へ行ったら、「高慢と偏見」の文庫本が平積みになってました。)
ルース・レンデル・シリーズは一押し、二押ししないといけないかもしれません。
おささん、こんにちは。
やっぱり翻訳出ますね。桧風呂のBridget楽しみです。
続編ではBridgetはSmug Marriedになっちゃうのかしら。
Mr Darcyは何を何から防衛しようとしていたのか?
"he uses the snobbery as a defence"とコリンが言ってますからなんとしても理解したいところです。
「何を」は、漠然としてますがやはり自分をでしょうか。
「何から」が問題です。洗練されないもの又は欠点からでしょうか?
なぜかというと、私もいるいるさんと同じで社会的立場があったからではないかと思うのです。
小さいときからそういう風に教育されてしまったのではないでしょうか?
Mr Darcyの言っていることを聞いていると、どうも完璧主義者のような気がしてならないのです。
real superiority of mind(そんなものがあるとは思えない)によってprideが裏付けられる
ものでしょうか?机上の空論ではないの?(だからリジーは微笑んで何も言わなかった)
実際欠点のない人間はいないのだから、必然的に防衛の態勢に入ってしまうのでは?
自分の欠点が露見してはいけないし、欠点を受け入れてもいけないのだから。
こんな鎧を着ていては恋はできないでしょう。
そういえば、完成された女性の話ってのもありましたよね。
「そんな人はいるとは思えない」と言ったリジーをじっと見つめるMr Darcy。
なぜじっと見ていたのでしょう?
P&P 投稿者:ぷみこ 投稿日:10月08日(木)07時20分55秒
かなぶんさん、ビデオはNTSC(日本、アメリカ、カナダetc)とPAL(ヨーロッパ、オーストラリ
ア)と両方あります。NTSCだとビデオは6本セットで、PALだと2本。内容は一緒です(よね?)。
悩んでいるんですよ〜、どっちにするか。6本だと置き場所が・・・、でもPALにするとコンパチ
VCRが壊れた時に痛いし(高いんですもの)・・・。ところで、PALもClosed Captionなんで
しょうか?
おささん、はじめまして。「ブリジット・ジョーンズの日記」情報、ありがとうございました。
これが皆さんが話題にされていた本なんですね。邦訳とはうれしい。買わなくちゃ。
"he uses the snobbery as a defence":もっと突っ込んで彼に聞いてみたい・・・。私も彼の
社会的立場・責任が彼の外側を形成していたのだと思います。完璧主義という点にも同感。プロ
ポーズを断られた後にあそこまで努力して自分を変えようとしたのは、リジーへの愛はもちろん
でしょうが、自分自身でその欠点を認め(つらいことだったでしょう)そうあるべきではないと
判断したからだと思います。これを完璧主義と言わずに何と言いましょう。欠点を排除し完璧で
あろうとする壁の内側には、私は人間としての善良さや、実は慣習にとらわれずに物を見る姿が
あるのではないかと思います。社会的立場から見たらリジーは結婚すべき相手ではないわけです
よね。でも彼は彼女に引きつけられる。条件に照らして自分に合うかどうかを判断するのではな
く、人間としての彼女を見つめ愛してしまう・・・、そんな感じがするのですが。ああ、話がよ
れてきてしまった。支離滅裂。
>完成された女性の話ってのもありましたよね。「そんな人はいるとは思えない」と言ったリジー
>をじっと見つめるMr Darcy。なぜじっと見ていたのでしょう?
彼女は全然完成されていないのに、なぜここまで心引かれてしまうのか、と思っていたのかしら。
完璧主義 投稿者:いるいる 投稿日:10月08日(木)09時22分52秒
エリエールさん、ぷみこさんと同感です。
そして、いつもながら皆さんの読みの深さに頷いております。脱帽。
ちょっと忙しいので短めにて。
>完成された女性の話ってのもありましたよね。「そんな人はいるとは思えない」と言ったリジー
>をじっと見つめるMr Darcy。なぜじっと見ていたのでしょう?
「完成された女性何ていない。」と、はっきりと言われて最初は驚いたが、
リジーの発言が非常に新鮮に感じてきた。
今まで自分の気持ちよりも建前(理想的な人間とでも言いましょうか)を
全面に出していたダーシーが、リジーの発言から
堂々と本音を述べる事が出来る勇気(潔さ)を感じとったのかな〜と思うのですが
違うかな。
ちょっと見ない間にすごい書き込み! 投稿者:Tomoe 投稿日:10月08日(木)16時55分05秒
でびっくりしてしまいました。
Re:ダーシーの「防衛」について
いるいるさん他みなさんの的を射たコメントを楽しく拝見しました。
ダーシーは若くして大企業を引き継がざるを得なかった二代目社長みたいな
感じなのでしょうね。パンベリーは単に豪華な邸宅というだけでなく、この屋敷と
領地の運営に多くの家族の生活がかかっているのですもの。
先代のように立派な当主でなければというものすごいプレッシャーがあったのでしょうね。
それに、皆さんご指摘のように階級制度が彼の性格形成に色濃く反映している
と思います。ペンバリーをしょってたつにふさわしい教養・品位・人格を身につけて
いなければと必死に努力したのでしょう。
その一環として、階級にふさわしい社交を心がけたのだと思います。
だから、あんなスノッブな態度で人を選別するんでしょう。
先日いった「弱さ、もろさ」については、自分で言っておきながらよくわからないのですが...
コリンのコメント中に、「問題をかかえた人間しか演じられない」といっていたことが
あります。彼は本に書かれている以上に人間的な面をダーシーに与えている
ように思います。
最初のダンスパーティーで、一番美人のジェインを捕まえて自分より百倍も楽しんでいる
ビングリーへの嫉妬心、自分にはふさわしくないはずの低い階級の女性に
惹かれている本能的な部分、
そんな(ダーシーの基準では)ネガティブな面との葛藤をコリンはちょっとした
表情の変化で見せていると思います。
あれ、なんだかはずれてきたなあ。とにかく、コリンはそういうデリケートな(?)
部分をさりげなく見せるのがとても上手い。
そんな彼の演技をみていると、理解する前に感覚的に「弱さ・もろさ」という言葉が
でてきた、といいわけしておきましょう。
ほんと! 投稿者:Tomoko 投稿日:10月09日(金)00時03分29秒
場面場面で変わるコリンの顔、表情、ちょっとしたしぐさが私達に
こんなにも豊かなダーシー像を与えてくれているのですね。
ダーシーに関していえば原作をはるかに超えた魅力的なダーシーを
コリンは演じてくれています。
原作で描ききれなかったダーシーという人の内面をこんなにまで
表情豊かに演じてくれたコリン・ファースはほんとにすごいと思います。
この素晴らしいコリンを地上波で一人でも多くの人に見てもらいたいような、
もらいたくないような・・。(ケチな私)
みーたけさん、無事届きましたよ。待っててくださいね。
Mr. Darcy 投稿者:かなぶん(-_-) 投稿日:10月09日(金)03時28分54秒
Mr. Darcy のキャラクターに関する皆さんのご意見、たいへん興味深く拝見しています。
まだ、原作も読み終えていない段階で、分析的なことを書くのはリスクが伴いますが、
私自身の印象・感想みたいなものを記してみます。
ドラマを最初に見たとき、女性たちのアール・ヌーボーなドレス(例のマタニティドレス)から、
ナポレオン時代の物語であることは、なんとなくわかりました(士官たちとの会話の中にフランス云々
というくだりがあります)。つまり、アフター「ベルばら」あるいは「戦争と平和」の時代(ロシアとは
ずいぶん状況が異なりますが)です。
Mr. Darcy は、gentleman なわけですが、これはひとつの階級を意味すると聞いたことがあります。
爵位はないが、相当の資産を持ち、"Mr. 〜"と呼ばれる…。「有閑階級」と辞書にありますが、いわゆる
「ブルジョワジー」に近いイメージでしょうか。Lizzyの父も gentleman ですが、資産の大きさとか、
母方の出自とかで、差がつけられてしまうようですね。Darcy自身はケンブリッジで学んだようですが、
何を専攻したんでしょう?まあ、学問といえば、ちょっと前までは哲学か神学です(←いつの話だ!)。
時代は違いますが、映画「モーリス」にプラトンか何かについて真剣に議論している場面がありました。
Darcyもギリシア哲学や、あるいは彼の属する時代と階級の思潮である啓蒙思想について造詣が深かったと
考えられます。最近こちらで話題の「欠点のない人間」という言葉、なんだか哲学のにおいがぷんぷんする
ような気がするのは私だけでしょうか…。Darcyが年頭に置いていたのも、そういう書物の中で語られる
理想の人間像ではないでしょうか?(美化しすぎ?)
>そういえば、完成された女性の話ってのもありましたよね。
>「そんな人はいるとは思えない」と言ったリジーをじっと見つめるMr Darcy。
>なぜじっと見ていたのでしょう?
上記のように考えてくると、本能的には惹かれていても、ある意味では偏見の対象であった、田舎娘
Lizzy の慧眼にはっとし、同じ価値観(これは彼と違って書物から直接得たものではないようです)と
判断力を持つ彼女にますます好意を持ったためかもしれませんね。それにしても、コリンのうまさも
さる事ながら、Darcyと Lizzy の愛読書、何だったんでしょう?気になります。(←ジョン・カビラ風)
>ぷみこさん、Tomoeさん
詳しいビデオ情報ありがとうございました(^。^)。全6巻ほしいよ〜
哲学者ダーシー(又はコリン) 投稿者:エリエール 投稿日:10月09日(金)23時12分31秒
そうです。哲学のにおいがぷんぷんします、あのシーンは。
実は、ここでも話題になったことがありますが、Bridget Jonesがコリンにインタビューした
記事がありまして、その中でダーシー風コリンが、Mr Darcyについて話していたとき、ニーチェ
の"超人"を持ち出したのです。その超人(superman)をBridgetがあのスーパーマンと勘違い
したため話はそこでとぎれてしまいました。このインタビューはいわくありなので本当にコリン
がその話をしたかどうかは定かではありませんが(私はコリンがしたのだと思いたい)、うーむ
そこまで掘り下げたのかと思ったのです。Mr Darcyの読んでる本もさることながら、コリンが読
んでる本も知りたい!本は退屈だから絵が一杯入っているほうがいいとかなんとか言っているとい
う記事をどこかで読みましたが本当はどうなんでしょう。
Mr Darcyの「弱さ、もろさ」について一言二言。
Mr Darcy自身は決して弱い人ではないのですが、むりやりがちがちに防衛するから弱くもなり、
もろくもなるのではないでしょうか?ふにゃふにゃになったら結構どこでも楽に強く生きられ
るってこともありますよね。(ビングリーみたいにいい奴だけど問題意識がなさそうなのも
考えものですが。)
そんなこんなを考えると、防衛するダーシーというのは正しい解釈だったような気がしてきますね。
最初のダンスパーティーのMr Darcyほどイヤな奴はいませんよ本当に。
自分を何様だと思ってるのと言いたくなるくらい失礼な奴です。でも、嫌いになれない。
ハンサムだったってこともありますけど、そこに何となく弱さを感じるからではないでしょうか?
つまり防衛の反動としての弱さです。その弱さをまたちらりちらりと見せてくれるからにくいん
ですよね。やっぱりコリンならではでしょうねえ。
「完成された女性」のシーンについては皆さんが書かれてますので私の出る幕はなさそうです。
「シークレット」は原作を先に読むとちょっとがっかりするでしょうね。
私の場合は映画を見た後に読みましたから、それほどでもなかったけど。
原作のジェスはずっと魅力的です。(と言っても決してコリンが魅力的でなかったわけじゃない)
原作を読めばあの役をやりたいと思う俳優はいるんじゃないでしょうか?
最初の脚本はどんなだったんでしょう?コリンは脚本しか読まなかったのでしょうか?
ほんとは原作のあのシーンも撮ってあったのに最後の編集でカットされたんじゃ
ないかと疑りたくなるくらい必要なシーンがなかったですよね。
Pride and Prejudice 投稿者:いるいる 投稿日:10月11日(日)02時56分01秒
Pride and Prejudice: This recording contains only the Carl
Davis score and not the dance or pianoforte music.
EMI/Angel Records/BBC. #7243 8 36090 2 4
かなぶんさん、いろいろとありがとうございます。<BSメールアドレス
それからColinのFAQで調べてみました 上の記述がサウンドトラック盤の詳細です。
下のURLでサウンドトラック盤を見つけました。
http://www.cdnow.com/cgi-bin/mserver/SID=172753578/pagename=/RP/CDN/CLASS/muzealbum.html/ddcn=SD-7765+36090+2
「危険な関係」+「P&P」おまけ 投稿者:かなぶん 投稿日:10月23日(金)01時20分26秒
マルコビッチ版「危険な関係」、私も昔ロードショウで見ました。
マルコビッチのヴァルモンには少しも魅力を感じることができず、作品全体が説得力に
欠けるものになっていたように思いました。(-_-;)コリン版「恋の掟」見たいよう(^O^)
ところで、「P&P」ラストの結婚式の場面にご登場の牧師さんですが、Mr. Darcyのフェンシングの
先生に良く似ています。フェンシングの先生、こんな所でバイトをしているのか(@_@)と
笑ってしまいました。吹き替え版のほうがより一層似ているように思えます。
ではまた。
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