2004年 9月19日

「第6のF」登場


 2004年9月16日、ニコンより「第6のF」であるニコンF6が発表された。
 多分、F6はニコン最後のFヒトケタとなるであろう。
 でも・・・、そんな「Fヒトケタシリーズの有終の美」を飾るF6なんだけど、どうもHARIが求めていたF6と違うんです。
 
 
・2001年の妄想、2004年の現実
 
 2001年 7月 1日、当時「姿形も発表されていない」F6の発表会が行なわれたという設定で当サイトのコンテンツである「HARIの妄想設定」に発表したのが「何処よりも早い、ニコンF6レポート」。
 発表当時とは一眼レフ市場も大きく様変わりし、主力は「フィルム」ではなく「デジタル」となってしまった事は周知の事実である。
 当時、HARIが考えていたF6は、FからF2への進化と同様、(趣味的な問題だが、HARIの好みのデザインである)F5をベースとした物と考えていた。
 しかし実体は、D2シリーズの流れを組むデザインとなっている。
 その他、スペックに関しても「コマ間記録」が標準装備になっていたり、撮影データの取り込みは専用のデータリーダMV-1でCFへ書き込み可能など、「うれしい間違い」も少なくない。
 (特に、データリーダMV-1はF5/F100で利用可能で、フォトセレクタリー亡き後の「カメラ本体に記録されたデータ」のサポートを考えてくれていた事はうれしい。)
 結局2001年当時の妄想とはいえ、HARIが想像したF6と本物のF6とは全く別物として登場した事になる。
 
・これから始まるニコンのフィルム一眼レフカメラ統合
 
 現在(2004年9月16日)、ニコンのWEBサイトに掲載されている「現役の」フィルム一眼レフカメラは、
 F6、F5、F100、F80D/F80s、U2、U、Us、FM3A、FM10
 の9種類。
 一部、新旧機種が併売されているとしても、あまりに種類が多すぎる。
 F6がF4の様にバッテリーパックを取り外し式にしたのは、F6が単にF5の後継機であるだけではなくF100の後継機であるから、との話もある。
 とすれば、近い将来のニコンフィルム一眼レフカメラは、
 F6、F80D/F80s、Us、FM3A、FM10
 になるとHARIは想像する。
 (FM10が残っているのは、輸出ニーズがある為。)
 「ニコンの銀塩一眼は売上の一割になっている、これ以上仕事を続けていいのかという議論は毎月のようにやっている」(2004/8/26〜27、「日本写真学会 サマーセミナー」での株式会社ニコン映像カンパニー開発統括部 統括部長の後藤哲朗氏の発言、出展は「PC Watch 2004年8月30日記事」)
 この発言から考えれば、
 F6、Us、FM10
 の3機種だけになる可能性も十分にありえる。
 ニコンだけではなく、キャノンの最近の宣伝(デジタル一眼レフに対する力の入れ方)も含めて考えると、やはりフィルム一眼レフは絶滅こそしないものの「とりあえずあります」程度の存在になってしまうのかもしれない。
 
・結局、F6は「買い」なのか?
 
 F5ユーザーからすれば、11点のAFや各種機能アップは「買い換える」ほど魅力的には写らない。(少なくても、HARIには。)
 (実機を触っていない状態で、カタログべースの数少ない情報からの判断だから現時点での判断は早すぎるかもしれないが。)
 
 逆に、本体価格30万円、バッテリーパックを含めて35万円(定価)であれば、使用感やスペック的には下位であっても価格的にはデジタル一眼レフ中級機(D100クラス)が対抗になる。
 キャノンがフィルム一眼レフを強力に推進していない今、D100後継機がF6の直接的なライバルになるといった状態は皮肉としか言い様がない。
 
 色々と反対意見等はあるけど・・・、やっぱりFヒトケタは(Dヒトケタも?)奇数番・・・かなぁ。
 
 



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