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「ジムカーナ/クローズドカートコースのテクニック」高橋さん

■編者同乗記(1998年9月11日成田モーターランド)

成田モーターランドで走行会があり、Type-R乗りの高橋さんが参加するというので 同乗してきました。

アルファのクラブの走行会ということで、パドックには「お宝」な クルマがゴロゴロ。
アルファGTVアルフェスタGT数台、 ジュリアザガートSZ(!)、 ランチア デルタ 16Vエボルツィオーネジアッラ?・・・
あとはBNR32、S13(キャリアカーで運んで来たと言うツワモノ)、ランエボV? そして我らがランティス、といったところ。

高橋さんとは初顔合わせ、ぱっと見は「知将」といった感じの (眼鏡がそうみせるのか?)方だが、気さくで楽しい方でした。
2児の父ということで「パーツの予算にGoが出ない・・・」と言って 笑っておられましたが(良く判ります・・)ほぼノーマルのType-Rで Best Lapは48秒台、まさに「実力で勝負」なタイプであることが わかります。
(ここはチューンドビートの速い人で48秒台)
ちなみにこの日の高橋さんは「雨が降った後で滑りやすいし眠いし 気合入らない・・・」なんて言っていましたが、 50秒フラット近くで周回しており、デルタなどと同等以上のタイムを マークしていました。
一番時計はランエボの46秒後半と記憶しています。
やはり4駆はスリップに強いのでしょうか。

<同乗ドキュメント>

ゴロワーズブルーのサロン(兄)レプリカのメットを被ってType-Rの助手席に 乗り込む。
なんと高橋号は貴重なグリーン内装車である。
「まだ時間ありますよ」と高橋さんに言われメットを脱ぐが、 自分が運転するわけでもないのに緊張気味。
高橋さんのメットはSetaブランド。「安かったんで・・・」と 高橋さんは言うが、ロードレースの全日本で活躍したことはあるものの 一般にはあまり出ていない貴重な軽量モデルだ。 首に負担かからないのでクルマにはいいかもしれない・・・
なんて考えているうちに出走の順番は迫る。
「4点、なくしちゃったんですよ」ということで、普通の3点シートベルトでの 出走である。ノーマルシートでもあり少しハンデか?
室内は暑いのでエアコンのブロアを点けクーリング・・・と、突然、高橋さんが 外へ・・・ボンネットを上げてなにやらやっている。
ABSキャンセル、忘れてた!
・・・やはり眠いのか?
ABSワーニングがしっかり点いているのを確認、エアコンを切って コースインである。

1コーナー入り口、2速7000回転程からブレーキング。
ノーズダイブと共に左へターンインするが、少しオーバースピード気味。
ベンドは進むと共にタイトになっていく・・・ 右の路肩がどんどん近づく・・・う、うわー ・・・と思ったがギリギリクリア。
立ち上がった後、比較的ゆるやかな右カーブ(思わずEasyRightという言葉が頭によぎる ・・・モヤは大変だろうなぁ) をクリアした後、タイトな右左S字に進入。
最初の右の入り口からランティスは派手にリアスライドする。
フロントガラス付け根あたりを中心に、クルマはツーっと左スピンモードに入る。
だがフロントタイヤの引っ張る方向が絶妙、単なるカウンターではなくクルマを 前に進めつつ次の左への切り返しが瞬時に完了、ランティスは姿勢を入れ替える。
リアは右に流れ、クルマは右スピンモードへ。
そのスピンモードを修正しつつ緩めの左コーナーに突入。
このあたりでレブは3000程度まで落ちており、ここでのコーナリングスピードは ラップタイムに大きく影響しそうだ。
エイペックスでは助手席前の左フロントタイヤがゼブラに乗り上げ ムードは盛り上がる。
右のほぼ180度ターン(15R)、左のほぼ180度ターンをクリアすると 最終コーナーである。
V6 2000 170PSは猛然と加速する。
ピットロードに目をやると近藤さんがデジカメを撮っているのが目に入るが あっという間に直線は終わり7000回転+αからブレーキングして 次の周回である。
・・・これが3周でチェッカーが振られ、ピットへ戻る。


近藤さん撮影
(ストレートのクルマは撮るのが難しい・・・それにしてもリアトランクのロックが外れているような?)

<同乗後記>

思い起こすに、やはりタイトな右左S字での走りはすばらしかった。
その感覚は例えばアルペンスキーの中ターンを切り返すのに似ている。
編者は前にFR車のS字ドリフト走りを体験したことがあるが、 それはスキーの後部エッジを落としたがごとく、ズルズルとしたターンで 前に進む感覚に乏しかったのを憶えている。
高橋さんのターンは例えばシャープなカービングターンのように 無駄な滑りの無い、加速する感覚があった。
また、エンドレスのパッドは、フルブレーキングの山を連発で3ラップも した後も問題なく効いていた。
さすがはエンドレス!?

11月には編者も成田モーターランドでサーキットデビュー予定・・・
60秒切るのも大変だろうなぁ・・・



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