ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e


・・橋本さんとRACING LANTISを見に行く(3)

乗り込む!
(Enter the driving seat.)

さて、他に人もいない・・・ということで色々やってみたくなるのは人情 というもの。
ドライバーズ側フロントドアのハンドルに手をかけると・・・ 「カチャリ」と開くではないか!
もうこうなったら乗り込むしかない、ということで 車内に侵入、ドライバーズシートに座ってきました。

ロールケージが這い回っている上、ステアリングが低く、ワンピースバケットの 縁が高く、ドアは開いてもそうすんなりとは入れない。
これはひどいな・・・と思ったが、良く考えてみれば、本来は ステアリングを外して昇降するのではないだろうか?F1のように。
とてもではないが(失礼だが)あの寺田陽次郎氏がこの状態で乗り降りできるとは 思えない・・・
ドライバーズシート自体が本来のフロントシートとリアシートの中間あたりに 位置しており、少しでも重量の前後バランスを取ろうとしている(またはマスを Y軸中心に集めようとしているのか)としているのが良く分かる。
ノーズがやたら長く感じ、これではダッジヴァイパーを運転しているような気分である。


ようやく乗り込んで落ち着いて前を見ると、ステアリングコラムカバーは外され、 バックスキンの3本スポーク型アロイステアリングにはホーンボタンが無かった。 (サーキットではやはりホーン禁止なのだろうか・・?)
そしてステアリング越しに見えるのは いつもの4眼アナログメーターではなくカーボンのパネル。
通電していないので良く分からないが、そこにはLEDらしきものが9個 埋め込まれているだけのシンプルな形状。
これはシフトインジケータではないだろうか? レブがシフトポイントになったらピカっと光るアレである。

ブロアの吹き出し孔や2DINのオーディオ取り付け孔、空調コントロール類の孔は全て カーボン板で目隠しをされており、「さすがに徹底した軽量化だ」と思ったが、 助手席側のインパネはなぜかそのままであった。
小物入れの蓋くらい取り外せば300gくらいの軽量化になるのに不思議だ・・・と 思わざるを得ないほど不自然な状態であり、なんか恐くて蓋は開けられなかった・・・ (まあエアバッグが飛び出すことは無いだろうが)
フロントガラスは純正そのものでいかにも重そうである。

シフト側に目を移すと、そこには純正の面影も無い状態だった。
本来シフトゲートのある部分にはイグニション&コンピュータのコントローラが 設置されており、シフターはと言うと、本来サイドブレーキの生えているあたりに 設置されている。
このシフターがX−Trac製のシーケンシャルシフトだろうか・・・?
ラリーデルタやセリカで憧れだったシーケンシャルシフトと思うと 「やっぱりレース車両なんだなぁ」と感慨深いものがある。
シーケンシャルということはギアボックスはドッグ式になっているのだろう、 とりあえずはいじっても動いてはくれない。
まぁこれは仕方あるまい。

コンピュータ?を良く見ていくとイグニションの手順が判る。
一番上の赤/黄ノブを右回りに上にあげると電源ON、そこで一息ついて 右ちょっと下にある黒いSTARTボタンを数秒押すとレーシングエンジンが 目覚める・・・という感じだろう。
スタートボタンの隣には、ワイパーONボタン、ライトONボタンなどが並んでいる。 これはメッキのトグルスイッチにでもしてくれると雰囲気は良いのだが・・

後ろを見ると、全ての内装は取り除かれ、徹底した軽量化がなされている。
リアガラスからはカーボンのリアウィングを見ることができる。
リアはバックアップランプのバルブが抜かれている。 (リバースギアは無いのでしょうね?(笑))

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