ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e ラ ン テ ィ シ ェ L a n t i s c h e


・・橋本さんとRACING LANTISを見に行く(4)

開けてびっくり!
(Engine Room.)

運転席に座ってしまえば、次の興味は当然、エンジンルームへ向かう。
クリップ止めを外し、持ち上げてみると・・・ レーシングチューン300ps?のBP改エンジンは綺麗に取り払われて いた。


かなりがっかりではあるが、良く見ていくと、いかにスペシャルか!という ことが良く判り、興味深い。

ピロ調整式のストラットヘッドとトライアングルタイプのスペシャルタワーバー。
タコアシというかエキゾーストマニホールド部分が残されているが、 後方排気!(おっと、クルマではリバースヘッドとか 言うのでしたね)に位置していることがわかる。
Accordとか、コンペティテブな当時の直4JTCCマシンは、大体が リバースヘッドになっていたように記憶している。
通常はエンジンルーム手前、ラジエータの側から、エンジンの下をくぐって エキゾーストする訳だが、吸気と排気の位置を180度入れ替え、スムーズな 給排気を実現している。
レーシングバイクでは良く使う手であり、市販車ではYamahaの 2代目TZR250に使われたのが記憶に新しい。(昔の話だが)
V型横置きレイアウトでは、片バンクは後方排気になるのだが、両バンクとも 後方排気にするというのはあまり聞いたことが無いので、パラ2エンジンや 横置き直4エンジンならではのテクニックであろう。
エアクリーナからインテークマニホールド、アクセルワイヤの取り回しから インジェクタのマウントなど、エンジン本体が有ればさらに色々な工夫が 見えたものと思う。


上記画像は、タコアシの結合部分である。暗くて見づらいが、どうやら 4into1の結合をしているらしい。
クランクの各気筒の位相が影響することになるのだが、恐らく ヨシムラでおなじみのサイクロン形式になっているのではないだろうか。


エンジン排気ポートの接合部分から、きっちりと 断熱材(断熱テープ)を巻いていることがわかる。
排気をスムーズにして出力UPし、さらにエンジンルームの加熱を防ぎ 吸気温を下げるための工夫である。
この断熱材、ストリートでもかなり有効で、実は編者のランティスも断熱材を 巻いている。
これの効き目については、別章にて詳しくレポートの予定。

上画像右のアルミジャバラについては、リップスポイラーのエアダクトからの ジャバラ(下画像左上)と繋がっており、フロントのブレーキシステムを 冷却している。


エンジンマウントはかなり下げられていたようだ。オイルパンを薄いタイプにしたか、 ドライサンプにしたかはわからないが、後方排気もあいまって、低重心なフロントを 実現していたのだろう。
ラジエータは取り払われていたが、ラジエータがマウントされていただろうフロント位置の 少し下に、アルミ板製のシュラウドが設けられている。
ひょっとしたら、エアクリーナから吸ったフレッシュエアを貯めておくインテークチャンバー の片割れかも?・・・でもちょっとマユツバですね。
ちなみにこれは3号車らしい(笑)


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