ぼて娘描き方《実戦編》

(暫定バージョンです)


1.レイヤーの用意 ◆フォトショップで[新規作成]します。サイズは1000*1000(ピクセル)くらい
 (今回のCGは縦1600*横1200で描きました)
◆レイヤを2枚用意します。下のレイヤは白で塗りつぶしておきます。レイヤ名は「白紙」
◆上のレイヤは透明のままにしておきます。レイヤ名は「下書き」
 (このパターンは共通なので、Alは、これにHPロゴとURLの入った「白紙.PSD」をあらかじめ用意しておいてます。)
2.下書き ◆「下書き」レイヤに[ソフトペン]でグリグリと下書きします。
この時、色は黒以外を使用します(Alはグリーンを使用してます。)

キャラの描き方につきましては“理論編”を再読していただくとしまして、この時は思いっきり大胆に書きましょう。
紙と違って何度消してもケバ立ったりしません。この段階で80%決まります。

もちろん、下書きの段階からフォトショップの編集機能は、バリバリ使います。手足、頭などのパーツの位置&サイズ調整や、角度調整・・・紙の上ぢゃ、こんな事できませんよね・・・(^^ゞちなみに、POSER(3Dツール)を使うのはこの段階です3Dで作成したキャラは、構図が決まったら、レンダリングした結果をTIFファイル(2D)に落とし フォトショップに変換(移行)しまして、“デッサンの下敷き”にしてます。(今回は未使用)
3.主線を引く ◆新たに「主線」レイヤを追加作成し、2で作成した下書きの上に輪郭線をパス(ペジェ曲線)で丹念において行きます。
(コレは最近ね、こうすると綺麗なラインが出るのよ)

※なお、この時は「下書き」レイヤの不透明度を下げておくと良いでしょう。

ちなみにAlの場合、この段階で引く主線は、ボディと顔の輪郭線までです。
服などの小道具、頭髪や目鼻等のパーツは別レイヤに作成しています。
(服などの小道具等は一緒に“主線”で描いてしまう事もあります今回もそう)
4.他の線を引く
<線画完成例>

服や小道具、頭髪を別レイヤーに作り、重ねて行きます。
(基本的に線と塗りの2枚ずつ用意しておきます) この段階で、顔の表情以外は線画が完成しました。
5.下地塗り
<下塗り完成例>

ここまでの各“線画”レイヤのすぐ下に(一枚ずつ)レイヤを用意し、 [塗りつぶし]で大体の色を塗ってしまいます。

※[範囲選択]→[範囲の拡張](1ドット)→[塗りつぶし]

この段階で、“陰影ナシのセル画”状態になります。塗り終わったら、レイヤの[透明部分を保護]のチェックBOXをONにしておきましょう。
こうする事で、マスク等をいちいち設定しなくともはみ出す事がなくなりました。

この段階のレイヤーをおおざっぱに一覧すると、こんなカンジです。

・下書き(不透明度を下げてある)
・前髪(顔に掛かる部分)(線)
・前髪(顔に掛かる部分)(塗り)
・服(線)
・服(塗り)
・主線(メイン輪郭線)
・肌(塗り)
・後髪(身体より奥の部分)(線)
・後髪(身体より奥の部分)(塗り)
・白紙(背景)
6.表情を描く 下地塗りの後、レイヤを追加して顔の表情を描きこみます。
この時は「前髪」レイヤを非表示にすると良いでしょう

表情関係のレイヤは、Alの場合次の様に作っています。
・表情−ハイライト 主に目の中のハイライト
・表情−線     睫毛、鼻、口の輪郭、眉毛など
・表情−瞳
・表情−白目
・表情−口
・表情−紅潮

※オマケ:Alの“瞳”の描き方
<元の状態>

 (1)まず、単色で塗る(塗りつぶし)、虹彩の奥(黒いトコ)を描く

 (2)[フィルタ]で[ノイズ]を掛ける

 (3)[フィルタ]の[ぼかし(ズーム)]で虹彩を作る

 (4)[焼きこみ]&[覆い焼き]で微調整
 (5)別レイヤで、ハイライト重ねて完成!

7.陰影を付ける “5”の段階で作成した各“色塗り”レイヤに陰影を付けて行きます。
レイヤの[透明部分を保護]のチェックBOXをONにしてあるのではみ出す事はありません。
※ただし、レイヤを間違えない様に注意!

使用するツールは、Alの場合 [焼きこみ] [覆い焼き] [ソフトペン](不透明度を落として使用) この辺りが中心です。

★OnePoint
 フォトショップは5.0から「ヒストリー機能」があるので失敗を恐れずに
 それでもまだ心配な方は、レイヤをコピーしてから塗りましょう (失敗したら、またコピーすればOK)
8.仕上げ 最後に背景を合成し、全体を統合してから縮小をかけてJPEG保存して出来あがり。

最終的なレイヤーを一覧すると、こんなカンジです。

●全体調整用レイヤー(ソフトライトで合成、全体の陰影調整に使用)
○メッセージ等の文字
○ロゴ・URL
○文字用の土台(文字の縁取り等)
●前髪(顔に掛かる部分)(線)
●前髪(顔に掛かる部分)(塗り)
●服(線)
●服(塗り)
●表情
●主線(メイン輪郭線)
●肌(塗り)
●後髪(身体より奥の部分)(線)
●後髪(身体より奥の部分)(塗り)
○影(シルエットを黒塗りつぶし、不透明度下げる)
●背景

※実際は、服や小物の数に合わせてレイヤーは増えます。
 ポーズによっては、腕とかも別レイヤーに分割してます。
−最後に−
一応、AlなりのCGの描き方を述べてみました。
人によっては、あまり参考にはならなかったと思います。

弁解ついでに申し上げますと、コレは
「画力のない人が、それなりのCGを描く為の方法の一例」です。

実は、このAl・・・絵を描き始めたのは、小学生の頃からですが、
人間・・・女の子が描けるようになるまで、7年もの歳月を要しました。
男が描けるようになったのは、さらに8年を経てからです。
(それでいて“この程度”なんだよね・・・(^〜^;)

Alとしての意見はこうです。
思った通りに線を引くのは難しい、思った通りに色を塗るのは難しい
難しい事は、機械でサポートすればいい。最終的に重要なのはセンスだけだと・・・

「絵は職人芸」と言うのは過去の話しです。
コレを見ている貴方も、ぜひともチャレンジしてみてください。

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