ここではダイエットに関する一般的な知識を論じます。あくまで私の経験に基づいていますが、市販のダイエットに関する真面目な書物と書いてあることはさほど変わらないはずです。
|
INDEX |
ダイエットの必需品 ダイエットをはじめる前に ダイエット中に行うべきこと ダイエットの段階 ダイエットのテクニック |
|
何がなくともこれだけは絶対に必要。これがないことにはダイエットははじまりません。少なくとも一日に一回は自分の体重を計ること。できれば起床時など決まった時間に計りましょう。旅行が多い人は特に海外旅行にでられる方は携帯用の小さいものも準備しておくと良いでしょう。 できるだけ信頼のおける体重計を選びましょう。また置場所が軟弱だと正確に計測できません。畳の上などにおかず、板の間かコンクリート上などに置くようにします。 |
できれば全身が映し出せる大きな鏡で自分のプロポーションを確認します。 まだふとっているときは「こんなにふとっていていいのか?」とダイエットの動機付けに...痩せてきたら痩せてきたで、「私ってこんなに美しい!」とこれまたダイエットの動機付けに有効に活用しましょう。 いまどき大きな鏡は色々なところにおいてあるので特に買い求める必要はないかもしれません。自室でじっくりとナルシズムに浸りたい人は是非どうぞ。 |
|
|
ダイエットにカロリー計算は欠かせません。どんな食品に、どんな栄養素が含まれどれだけのカロリーがあるのか、覚えてしまいましょう。たとえば牛丼を見て「800kcal」、かけそばを見て「300kcal」、てんぷらそばを見て「500〜600kcal?」。これぐらいの判断はできるようにしておくと便利です。そのためにはカロリーブックを手に入れて勉強しましょう。女子栄養大学出版のものはかなり良心的に編集されているのでお薦めです。 |
固い決意で望もう! ダイエットを成功させるには強い動機づけが不可欠です。 ふられた彼や彼女の顔を思い浮かべるだけでは不十分な場合、他の方法で強力に動機を補強しましょう。たとえば... |
インターネット上で公開ダイエットを行う。 | |
家族はもちろん、親しい人たちに自分の決意を言い触らす。 | |
友人と賭けをする(違法ですが...) | |
戦略をたてよう! やみくもに食事制限をすることがダイエットではありません。 最初にどのような方針でダイエットに望むのか、なるべくわかりやすい戦略を決めましょう。たとえば...
|
どれだけの期間にどれだけの体重を減らすのか。 | |
食事制限だけで望むのか、食事制限と運動を組み合わせるのか、など。 | |
どういう食事制限の仕方をするのか。「一日何kcal以内」など。 |
できれば記録を取ろう!
十分な根気を持っている人は記録を取った方がいいでしょう。 |
体重をいつ計っていつのデータを記録するのか。 | |
食事のログを記録するか否か。 | |
摂取カロリーを記録するか否か。 | |
運動量を記録するか否か。 | |
とりあえずはじめてみよう! 戦略をたてようにもダイエットの経験がなく、良くわからないと言う方は本などを読んで研究しましょう。それも嫌な人はとりあえず戦略なしではじめてみましょう。始めてしばらくすれば、自ずと自分にあった方法がきっと見つかります。 |
毎日体重計にのる 現状把握が一番の基本です。体重計が自宅にない人は是非買いましょう。できれば決まったタイミング(就寝前など)に計量を行うのがよいでしょう。ダイエットに成功した後もこまめに計量し、現状把握につとめましょう。私はデジタル式、バネ式、旅行用と三つ持っています。 |
食事制限 個人個人の生活リズムや性格に合わせた方法で食事制限を行います。(「ダイエット食」のページ参照) |
運動
食事制限だけでもダイエットはできますが、効率が著しく低下します。また、同じだけの体重を減らすために、同じ期間内に食事制限のみでダイエットした場合と、運動と食事制限を同時に行った場合では本人が被る苦痛の度合いが大きく異なります。
なるべく早く、楽に終わらせたいのであれば、運動をうまく組み合わせて行いましょう。
私としては水泳を強くお勧めします。夏でも熱い思いをしなくてすみますし、ほとんどけがもしません。ただし、溺れないように注意しましょう。 |
ダイエットにもステップがあります。下記のように三つに分けてみました。 ダイエットにもステップがあります。下記のように三つに分けてみました。特に最初の導入期は苦しい時期ですがダイエットを軌道に乗せることを意識しつつ、我慢強く行いましょう。 |
導入期(開始1〜2週間ぐらい) ダイエットのための生活リズムを整えます。もっとも苦痛をともなう時期です。しかしこの時期を乗り切ってこそ、初めて長いダイエット生活がはじまるのです。 おなかが空いて空いてたまらないので、空腹感に対抗する強い意志と、それなりの工夫が必要になります。 |
進行期 空腹状態が恒常的となり、胃袋も小さくなって、空腹自体は当初ほど苦痛に感じなくなります。 食べ過ぎに気をつけるのは勿論ですが、何よりも体をこわさないように注意します。 食べ物ではとくにビタミン類(A,C)、無機質(ミネラルともいいます。なかでもカルシウム不足には特に注意)の不足には注意します。 |
維持期
「痩せるのもここらでいい」と思ったら、その体重を維持しなければなりません。これも決して楽なことではありません。
基本は体重計にのることです。たとえば5kg肥ってしまったら、また5kg分の努力をすれば良いではありませんか。一番いけないのは、ついつい食べ過ぎてしまって「たぶん体重が増えてるだろうな、いや、肥ってるに決まってる!」と本人は確信していても、体重計にのるのがこわくなって(現実を認識するのが嫌になって)そのまま放置してしまうことです。 |
ここではダイエットをすすめる上でのより具体的な注意事項や、問題の解決方法など、より具体的な各論を記述します。 |
誘惑に負けそうになったら...
|
初心を思い出す。 |
自分は何のために苦痛に耐えているのか、もう一度思い出しましょう。 |
鏡の前にたつ |
裸になって鏡の前にたちましょう。太った自分の醜さを再認識しましょう。 すでにある程度美しい人は「もっと美しくなろう!」と決意を新たにしましょう。 |
眠る |
さっさと寝てしまいましょう。寝て起きれば空腹感もやわらぎます。 ただし、あまり寝てばかりいると体重は減りません。 食べ物を買わない 特に一人暮らしの人は自分の回りに食べ物をおいておかないようにしましょう。 そのためには必要のない食べ物以外は買わないことです。 |
体調を崩さないように注意 ダイエットが軌道にのり、食べないことがさほど苦痛でなくなってくると体重を減らすことも勿論ですが、体長を維持することも意識しましょう。 |
カルシウム不足 |
カルシウムが不足するといらいらしてきます。頭脳の働きも鈍くしてしまうようです。 カルシウムはもともと日本人には不足しがちな成分です。また不足しても本人としてはさほど自覚がないので放置されがちです。 特に激しい運動時には大量に消費されるそうなので、ダイエット時に限らず、普段から意識して摂取するようにしましょう。 |
ビタミン不足 |
こちらも意識してとりましょう。野菜が足りないと思ったときは多少カロリーがオーバーしても気にせずに果汁100%のジュースを飲むなどして補充しましょう。 |
血糖値不足 |
ダイエットが効果的にしかも厳しく行われていると血糖値不足に襲われることがあります。
ダイエットで一番答えるのは空腹感とともに血糖値不足によるものでしょう。
脱力感、無気力感におそわれ、仕事にも身が入りません。手が細かく震え出すこともあります。 当然起こるものなので、支障がないようであれば気にしなくてかまいません。 どうしても我慢できないときは、砂糖入りの飲料を飲むと比較的すばやく回復させることができます。大事な仕事が控えているようなときはあらかじめ糖類や炭水化物を適量補充して備えましょう。 睡眠をとると血糖値は回復します。昼休みなど、睡眠をとれる状況にあるときは寝てしまいましょう。いったん回復すると数時間はもちます。 危ない状態...よほどの無理をしない限り滅多に起こらないようですが、(私はかつて、二日間ほとんど何も口にせず、二日間で8kmぐらい泳いだときに体験しました。)血糖値不足がきわまると、極端な脱力感におそわれます。一歩足を踏み出すのも苦痛に感じるようになったら、危険ですので急いで砂糖入りの飲料を飲んだり、炭水化物系のものを口にしましょう。 |
外食はやめよう 外食はやめましょう。弁当屋の弁当もダメです。 嫌なことに外食には必ずと言っていいほどご飯や麺類などの炭水化物食品がついてきます。安くてボリュームのあるものを提供しようとすれば、これしか方法がないというのも事実なのでしょう。 またコンビニなどの弁当はカロリーも高めで(揚げ物が多いため)、栄養のバランスも一般的によくありません。コンビニや弁当屋の弁当は「売れる」ということを第一目的につくられたもので、カロリーなどほとんど考慮に入れられておりません。したがって一般的によく売れる揚げ物や肉など全体的に見るとカロリーが高く、しかも栄養の偏った食事と言わざるを得ないのが現状です。 食べ物には特別に気を使い、十分吟味した上で食べましょう。その意味でも外食は裂けましょう。 |
社員食堂の利用 社員食堂や学生食堂では、定食屋などと異なり、ご飯、おかず、惣菜などを別々に選べる場合がほとんどです。私が以前95kg→70kgの減量に成功したときは、昼食には社員食堂でご飯抜き、おかずのみで品数を多めに、バランスよくとるように心がけました。 自分のダイエット方法にあわせて上手に利用しましょう。 |
水分について 「水を出せばやせる」と銘打った本が昔あったような気がしますが、確かに水分を体から出すだけで体重は簡単に落ちます。しかしこれは全く意味のないことです。水を追い出しただけでは体重は減ったことになりません。水を吸収すればまたもとに戻ってしまいますし、人間の体は水を吸収するようにできているのです。 またダイエットのためにサウナを利用する人もいらっしゃるようですが、サウナで汗を流しても、ダイエットとしての効果は大きくありません。(確かに新陳代謝は活発になるので全くないという訳でもないのでしょうが...) 逆に水分だけであればいくら採取しても実質的な体重にはなんらの影響もありませんので、ノンカロリーの飲料であれば気にせずどんどん飲みましょう。私もダイエット中にコーヒー(砂糖抜き)やお茶、水は全く気にしません。 |
三食食べるべきか? 専門の先生方が「かため食いはダイエットに逆効果」であり「三食食べるべき」というようなことをいっておられるのを見かけます。 確かにそれを裏付けるデータもあるようですが、ダイエット中に三食は食べ過ぎではないでしょうか? 日本史の教科書によるともともと日本人は16世紀以前には朝、夜の2食しか食べないのが習慣だったようです。「古くから三食食べているから三食食べたほうがよい」という言い分は全く根拠がありません。 いろいろご意見がおありでしょうが、私はダイエット中には二食しか食べませんし、それで通してきました。 |
「ゆっくり食べよう」そんなの気にしない 「ドカ食いするとふとる」とよく言われます。要するにドカ食いをすると食べた食物が糖分として体内に吸収され、体内の血糖値やインシュリンを十分引き上げるより前に食べ尽くしてしまう。血糖値やインシュリンが低いままだと空腹感が収まらず(脳の満腹中枢が刺激されない)、結果としてゆっくり食べた場合よりもたくさん食べてしまう、というのが理由らしいです。空腹でも食べないだけの強い意思の力を持っていれば、気にする必要はないということでしょうか? 私はあまり気にしていません。 |
ダイエットにも停滞期あり 私の場合、5kgおきぐらいに、数日間たってもなかなか一定の体重以下に下がらなくなる体重があらわれます。私の1996年6月の経過報告にもその傾向が顕著に現れています。 ダイエット本によれば、体が体重減少に対して抵抗するからだそうです。その場合でも辛抱強く、生活リズムを乱さないようにしましょう。最低限ダイエットをやめてしまわないようにしましょう。 停滞期を越えると体重は必ず、しかも急激に減ります。結果を信じて辛抱強く待ちましょう。 |
ダイエットの季節 始めたいと思ったときにすぐ始めるのがいいでしょう。私の場合はなぜか春から夏の終わり頃にかけてダイエットを始めることが多いようです。 もっともはかどりやすいという意味では、夏が一番適しています。というのは気温が高いため、新陳代謝が活発になるからです。そのかわり体重の変動(増えるのも減るのも)も冬などに比べて大きいので、そのつもりで望みましょう。 ただし夏はそうでなくても心臓の負担が多くなります。過激なダイエットは心臓などの負担を高めるらしいので必要がある人は注意しましょう。 |