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ミニシリーズ、Mk.3へ
1969年のMk3への発展で、ミニクーパーは消滅してミニクーパーSのみ(1970年のBLミニクーパーMk3)になる。エンブレムなどもサルーン系のミニと共用化されたため、クーパーとしての個性は薄くなり、かつてのクーパーやクーパーSモデルの持っていた華やかさや特殊性は非常に低いものになってしまった。形式もADO20に変更。ホイールベースが10mm延長され車重も若干重くなった。その後はオイルショックやライバル車の高性能化に伴って、ついには1971年7月にクーパー系モデルの生産が中止されてしまうのであった。
Mk3時代のミニは俗にBLミニと呼ばれ、オースチンとモーリスのブランドも消滅した。
ミニのMk3は1980年までのモデルをさしていうという説が一番強力。実際にメーカーが正式にMk3の表記を与えたのはクーパーSのみなので、1971年のクーパーS生産終了時までがMk3の時代であるとか、テールランプが2色から3色に変わった1975年までがMk3であるとか、説はいろいろあるが、メーカーがMk4を出すことはなかったのでその区別はあいまいである。
本当のミニはMk3の時代まで、と声を大にしていうマニアも少なくない。
日本では、オースチン系ミニをキャピタル企業が(後のヤナセ)、モーリス系ミニを日英自動車が輸入販売していたのだが、排出ガス規制をクリア出来ないなどの理由から1976年にミニの正規輸入がストップしてしまう。しかし、ミニ人気は衰えず、約5年のブランクを経て1981年にはミニ1000が日英自動車から再び輸入されるようになる。この時のモデルはミニ1000HL(ハイライン)と呼ばれる仕様。
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