Re: 「倭人の形成」弥生直前

投稿者[ EK ] 発言日時 [4月21日(日)22時12分39秒]

元の発言 [ Re: 「倭人の形成」弥生直前 ] お名前 [ 牛頭天王 ] 日付 [ 4月21日(日)18時38分25秒 ]

EKモデルに興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
これは、現代人がどんなルートで東アジアにやって来たか、つまり3万年前についての考察で、その後の、例えば日本人の形成については何も考えていません。

>> イブ説で言うと,何系統くらいと,お考えですか?
そこまでは考えていませんが、かなり多いのではないかという感じをもっています。
ミトコンドリアの系統の研究は宝来聡が先鞭をつけたのに、「7人の娘たち」のような本を外国人に書かれてしまったことは誠に残念。

>> 「アジア中央部のどこか」というのは新説ですか。
旧来の南回り説が主張しているように、南方のアジア人は寒冷地への適応をしていないので、特殊化した北アジア人から東南アジア人が進化したはずがない、という主張は正しいに違いありません。この現実を北回り説と矛盾なく説明するためには、特殊化していないモンゴロイドの祖先が、北と南へ分かれたと考えるしかありません。だから、シベリアほど寒くない、マンモスが住む最南端が彼らのルートだったのではないかと考えています。

>> NHKの場合,スンダから中国南部,
>> スンダから沖縄・南九州の2派だったかな?
日本の人類学の先生方はスンダランドを非常に重要視していますが、EKモデルを考えた発端の一つが、この考えへの違和感です。ヒトは基本的に森と草原の接するあたりの生き物です。オランウータンの住む密林がヒトにとって住み易いとは思えません。森を焼き払っていたとしても、アフリカで食べていたような動物が焼き払った空き地に出現するわけでもないでしょう。

>> ちなみに,山頂洞人の身長の高さって,
>> 長身日本人の先祖の一派かもしれず,
>> かなり関心があります。
当然、あり得ると思います。

>> タミル人との関連は?
私も、大野説には非常に興味を持っていますが、タミル人が稲作文化をもたらしたと単純に結論できないような気もしています。

>> インドタミール地方のミトコンドリアも調査して欲しいですね。
御意。



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