１月３日（月） 初出勤である。北川さんが９１局に行ってしまったので、今日は３３局にでた。３３局に一日中居たのは初めてである。昼飯は局の食堂であったあが、結構うまかった。昼には中野さんとチェスをしたが、この結果は一勝一敗であった。但し、勝ったのは偶然であろうと思われる。
晩飯後に中野さんと井谷さんが本を借りに来た。これはこれで大変結構な事である。親交は十分に深めるべきであろうと思われる。彼等が持っているシドニーシェルダンの小説を借りる約束をした。彼の小説は予てから読みたいと思っていたのだが、発売された直後にヒットする為、なんとなく読む気が失せてしまっていた。私は結構天の邪鬼である。これを機会に読み始めるとしよう。
北川さんに買って来てもらった渡辺淳一の小説も読み終えてしまった。恋愛小説なぞは非常に久し振りであった。昔は好んで彼の小説を読んでいたものだったが。又、読み始めるとしよう。
明日はいよいよ３５局である。果たして全ての工事が終了しているのか大変不安である、というより、信用できない。これまで再三失望させられているから。
中国はすでに正月気分ではなかった。単なる祝日のうちの一日にしか過ぎないようだ。１月４日（火） 恐れていた事は現実の物にならなかった。３５局のパワーケーブルは全て設置済みであった。早速ワークステーションの電源投入を行う。問題なし。バッテリー駆動チェックの為に商用電源を切断してみた。私は結構どきどきしたが、局の人は平気でそういう事をやる。現用加入者カードのコネクタも平気で抜いたりする。とにかく、バッテリー駆動も問題なかった。その後、ワークステーションにMS-DOSをインストールした。問題なし。各シェルフの電源投入を行った。問題なし。結構順調である。が、しかしMTUのパワーが入らない。散々チェックしたが、解決しないので、高田さんに聞いてみたら、やっと分かった。なんと、ネジを外しまっくって基盤をむき出しにしたその奥にスイッチがあった。こんな所にスイッチを付けるのは設計ミスでないかと思わせる。とにかく今日は、「仕事をしたゾ」という気になったひであった。
明日から２泊３日で瑞安である。北川さんがチェスボードを持って来いと言ったので、局からの帰りに運ちゃんに言って百貨店で降ろしてもらった。１３元だった。
今日はホテルのフロントのお姉ちゃんが通っている日本語学校に行った。結構楽しかった。日本語の教科書は是非入手したいと思った。教壇に立たされたのには参ったが。
日本語学校からは歩いて帰って来たのだが、この間買った靴が痛い。靴ずれである。まあそのうちに慣れるだろうけども。帰りにお姉ちゃんにギョウザをご馳走になった。中国にきて初めてである。１月５日（水） 瑞安に来た。ホテルから約１時間かかった。一緒に迎えにきたお姉ちゃんは、車に酔って気分が悪いと言っていた。瑞安は凄い所である。何が凄いって言われても困るが、凄いのである。まあ淳安よりはましだと思う。マルボロメンソールを売っていたので、つい買ってしまった。
局舎は非常に奇麗である。周りには何もなく、ただ荒野だけが広がっているだけである。今日はパワー関係の作業を行う予定であったが、工事が終了していない為、電源投入は明日に延期である。どこの局でもやっている事は同じ様なものである。
局の女の人（主任かな？）は、結構きつい感じに人である。北川さんいわく、池上季実子だそうである。まあそんな雰囲気はある。
今日は北川さんとツインの部屋に泊まる。２部屋続きで２０４元だそうだ。夜は暇なので、へぼチェスをやった。３回位負けたが、１回勝った。１回「まった」をかけたが、考えに考え抜いた挙句に詰めて勝った。はっきり言って初めてである。うれしい。今日は非常によい日である。もうあとは寝るだけだけれども。１月６日（木） 今日のチェスは昼に一勝一敗、夜に一勝二敗である。負け越したが、勝った二回は完璧に詰んだ。結構満足である。
９１局の電源は全て投入した。ワークステーションも全てインストールした。調子に乗ってIPLまでしてしまった。自律メッセージが出た。凄い。もう後は突き進むだけである。明日の夕方に私は温州に帰る。明日以降はどうするのだろうか。今日はどこに電話しても高田さん達はいない。どこで何をしてるのだろうか？連絡取れないのは非常に困るのだが。３５局の状況も知りたかったのに。
飯は昼も晩もチャーハンとスープだった。北川さんのたっての希望だったが、あまり美味しくはない。べとべとである。温州のチーハンが今はなつかしい。１月７日（金） 今日のチェスはニ敗であった。修行が足らない。
昨日から不調であった、SCWS,TWSが直った。なんとTWSのコネクターの差し間違いであった。これを直すと、全ワークステーションが良好になった。更に、装置状態が安定しない問題も一挙に解決してしまった。９１局のマシンは全てINS状態で安定している。後は、STを突き進むのみである。
９１局での作業は今日で最後だ。温州のホテルは久し振りである。しかし、帰って来るなり停電を食らった。まあ停電はいつもの事であるが。
ホテルに帰って来て気付いたのだが、９１局のトイレの鍵を持って来てしまった。どうしよう。どうしようもないけど。
高田さんから電話があった。既に飯を食ってしまったそうである。ひどい。まあ一人で食べるとしよう。ここの飯は瑞安に比べて非常に美味しいし、奇麗だし、お姉ちゃんもいるから我慢出来るでしょう。
夜中の１時３０分頃、中野さんから呼び出されて、２２局に出る。結局、マニュアル再開とINSを行ったのみで、３時に帰った。服務員のお姉ちゃんは眠っているだろうと思ったが、起きてもらわないと私が部屋に入れないので、ちょっと可愛そうだとは思ったが、叩きおこした。やっぱり眠っていたらしく、暫く部屋から出て来なかった。慌てて着替えた様子と寝起きの顔が結構かわいかった。危うく欲情するところだった。危ない危ない。 明日は買い物に行こう。１月８日（土） ３５局のCSEとPLAがINS出来ない。コマンドのレスポンスから推測すると、どうやら局データが誤っている様子だ。冗談ではない。データ位は信用できる物にしておいて貰いたいものだ。
取り敢えず、その件は放って置いて、System testを開始した。憧れのSTである。やった。局の人間にやらすが、どうやらスタッフは一名だけであるようだ。大丈夫だろうか。今日は朝から何故かマシン室で子供（２歳ぐらいか）が遊んでいる。邪魔なだけならまだしも、あちこち触りまっくた挙句に泣き喚かれた日にゃもう。一体中国って奴は。なんか疲れてしまった。
北川さんに買って来て貰った本は昨日のうちに読み終えてしまった。この先どうしよう？テクノに電話したら利根川さんが居たので、取り敢えず郵便で送る様に頼んでみたが、どうなるだろう。あまり期待せずに待っているとしよう。だいたい、今日は土曜日という事をすっかり忘れていたので、誰も居なかった。
くつずれがまだ良くならない。と言うか、靴若くは足が慣れない。スニーカーなのに。何故だろうか。もしかしたら、中国製の粗悪品だったのかな？一応puma、Design PUMA Germanyとは書いてあるのだけれども。もう暫く我慢しているとしよう。１月９日（日） 今日は暇だ。洗濯をした。何回目の洗濯だろうか？中国に来て既に６回目の週末である。あと一ヵ月で日本に戻れる筈なのだが、どうだろう？
今週は瑞安に行ったりしていたせいで割と早く時間が過ぎた。日記の行数もそんなに多くはない。とても良い傾向である。今後の事は分からないけれども。
中国ガイドブックを読んでいた。小向さんと猪股さんが行っていた西安は、シルクロードの項に分類されていた。とっても奥地ではないか。しかし、体験談なんかを読んでみると、ちょっと憧れてしまう。別に行きたくはないけれども。日本に帰ったら、シルクロードのレーザーディスクを買ってみようかな。
晩飯の時に、今晩局に行くように言われた。久々の徹夜だが、どうなることやら。