最近高速道路で車が通るたび「音のでる段差」が設置されているところを見かけます。
走っているとだんだん「リズムが速くなって行く」など、心理的な「なにか?」を訴えているようです。
「音の出る断差」の正体は薄層舗装というものです。高速道路での、スピードの出しすぎに対する注意や居眠り運転への効果を狙っていて、スピードの出やすい下り坂などに施されています。
リズムのついた薄層舗装は、平成元年に中国道の小月〜下関(下り車線)に設置されたのが最初で、現在では中央道の大月〜勝沼(下り車線)など全国で40を超えるところで施されています。
外見は、横断歩道のような縞模様になっていて路面に特殊な樹脂(2mm〜3mmの厚さ)を貼りつけた舗装処理で、通過する車に振動や音で注意を促します。
単調にならないよう、ほとんどの場所で3・3・7・拍子などのリズムがついています。
効果は明らかで、例えば中国道の設置区間では、同時に赤色回転灯などのスピードを抑える対策をした結果では対策前に年間23件あった事故が対策1年後には14件、2年後には1件と減少したそうです。
なお、スピードの出しすぎを抑える対策は、ほかにも、心理的な効果を狙って路面に逆V字型の連続表示したりする「減速マーキング」という方法も採られています。
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