喫煙者は、タバコを吸わない人に比べ平均寿命は7年短くなる・・・・
喫煙者を驚かせたのはノ−ベル科学賞、ノ−ベル平和賞などノ−ベル賞を二度も授賞したアメリカの分子生物学者ライナス・ポ−リング博士であった。
しかし、喫煙者であっても一日1,000mg以上のビタミンCを摂取すると喫煙で短くなった寿命を取り戻すことができると宣言した。
博士は1970年「ビタミンCと風邪」という著書の中で一日1,000mg以上の摂取が望ましい。風邪からガンまでさまざまな病気の予防に役立つと主張し、大きなセンセイションを巻き起こした。
というのは、アメリカは一日70mgを摂っていれば欠乏症である壊血病にはならない、と必要量が決まっていたからである。
さらにポ−リング博士は喫煙者がビタミンCを大量に摂取して短くなった寿命を7年取り戻すことができるが、被喫煙者がビタミンCの大量摂取すると平均7年寿命が延び、結局この7年のギャップは埋められないのだと禁煙を進めた。
ポ−リング博士の宣言によって、現在では1,000mg以上3,000mgでもOKと、大量摂取の効果は甚大という「メガビタミン時代」に入ったのである。
学理的にはまだ問題があろうが、日本でも今や2.000mgまで無害と認められた。ビタミンは薬ではなく日常食品であるという新ビタミン時代を迎えたのである。
ビタミンC摂取効果
- 風邪、インフルエンザの治療と予防。
- 手術後の血清肝炎の予防。
- 末期ガン患者の延命効果。
- 皮膚のシミ、ソバカスなど色素沈着。
- アルコ−ル中毒、テンカン、精神病。
- ストレスの抑止、重喫煙の消煙作用。
最近ビタミンCの効用の一つに、不老長寿のビタミンEとの相乗効果がある。
この二つのビタミンは高齢社会に欠かせない栄養補助食品として知られるようになった。アメリカではビタミンCのことをスカベンジャーと呼ばれ欠かせない存在のビタミンとなっている。
=1997/12=