齋藤助産院

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電話:0467-54-8841

住所:神奈川県茅ヶ崎市

    芹沢1409-9

  メールアドレス:

umu-umu@cg.netlaputa.ne.jp
ゲストルーム(2002年8月頃)

 こちらの助産院を選んだ理由は、祖母が無痛分娩を経験しているのと、私の母が助産院で子どもを3人とも産んでいるのとで、その各々の意見・感想を聞いたことが一番はじめの発端です。

 「切らない出産をしたい」ということと、きっと痛みには理由があるから、私は自然に人がうまれるとか動物がうまれるとか、そういう共通する営みを、普通に自然に経験したいなと思ってこちらに来ました。

 出産の当日は、友人と車でカレーを食べに鎌倉の珊瑚礁に行ってまして、そこで何かおかしいと感じ、それから長後の友達の家へ行って、そこで陣痛が少しずつ始まりました。

 車で7時過ぎに自宅に帰ってきて、準備して8時半に助産院に着いて、3時間後の11時39分に出産しました。自分では4時21分に陣痛がきてから「12時間くらいかかるかな」と思っていたので、あまりにも早い出産にすごく驚きました。

 出産前はどんなお産にするかということをお話ししていて、私はずっとダンスをやってきたので踊るお産とか、音楽に身をゆだねるボサノバお産とか、ピアノをひくのでピアノをひきながらとか考えていたのですが、いざ痛みが始まると全部シャットアウトで、何も受け付けない、自分の世界に入り込む体制になっていました。でもそんな私を本当に良く見ていてくださって、私のやりたいように、たぶん私という人を見ながら、お産を誘導してくださって、「こんなに良いお産はできないよ」と私の母が言ってくれました。うちの母と、助産婦の井本さんが三森助産院で産んだということで、そこらへんから出会いが始まったのかも知れないと思い、ある意味で運命を感じました。

 痛みがまん中からお尻の方に移っていって、最後に出るところに移っていくんですが、全部それぞれ理由があって、理由がある痛みということをお話しながら産めたので、私は痛みと闘いながらも、すごく納得して産んでいました。産みながら考えたことは、ずっと人間も動物もみんなこういう痛みを経験しているんだなとか、インディアンだとか江戸時代の人とかあらゆる女性が子どもを産む時に経験している痛みだから、たぶん耐えられないはずはない.............というようなことでした。陣痛は陣に痛みと書くんですが、私は「神の通り道」という見方もあるなと思っていて、あの痛みを乗り越えてきたわが子はとても可愛いです。

 あとは、ここでの食事がとてもおいしくて、和食がこんなに美味しいとは思わなくて、もっともっと上手にこの家みたいにやさしい味が出せたら良いなと思います。こちらは助産婦さんの子供達が一緒になって育っていて、私達もいろんな人たちに揉まれながら、育て育っていきたいと思います。だんな共々たいへんお世話になりました。本当にこちらに出会えて良かったです。ありがとうございました。

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