6台のピアノ
6 Pianos (1973)


□ 編成:6台のピアノ
□ 演奏時間 :20〜25分

リズムはメロディとシンクロし、全てのアンサンブル自体が構造である。主役
は常に流動的であり、互いの楽器による相補的関係により曖昧にされている。
そんななかから主だって聞こえてくる旋律はつまり、全体によって形作られる。
音符が徐々に足されて完成されるフレーズは、ズレを伴いながらもすでに他の
楽器によって鳴らされているために、聴き方によっては音量の増大に過ぎない
ようにも思われることさえある。しかしその「過ぎない」ことが聴きどころで
もあるのだ。繰り返しに思える音楽は実は、あらゆる瞬間ごとに変化している。
「プロセス自体が構造であること」「主体の不在」「加算プロセス」「常に変
化を内包する繰り返し」、といったライヒのアイディアの多くを同時に取り込
んだこの作品は、タイトなビートと明るい音色と旋律の音楽として、くっきり
と鳴り響いている。



□ 収録ディスク

Player(s): Piano Circus
Disk Title: "Steve Reich/Six Pianos,Terry Riley/in C"
Label・Year: argo,1990
Other Contents: none
Notes:




Player(s): Steve Reich and Musicians
Disk Title: "Drumming etc."
Label・Year: Deutsche Grammophon,1974
Other Contents: "Drumming" "Music for mallet instruments, voices and organ"
Notes:



cover
(旧CDアートワーク)


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