トルファン郊外
玄奘が唐の都 長安を出て、
当時独立国だった『高昌（こうしょう）国』に着いたのは、
西暦628年の初め頃、出発してから半年後のことだった。
バスで移動した我々でさえ、2週間もかかっている。
1400年前の出来事とはいえ、途中の風景は何も変わっていないだろう。
玄奘はこの高昌国の国王から大変歓待された。
「天竺」までの沿道の国々への紹介状を書いてもらい、
人夫や荷駄、道金を供された。
国王との約束を守り、17年後に帰国の途中で再び立ち寄ろうとしたが、
高昌国はすでに滅びて無くなっていたという・・・・・。
『交河故城（こうがこじょう）』は高昌国第二の都市である。
二つの河が削った、断崖絶壁に囲まれた天然の要塞都市だ。
航空写真を見ると、『魚の形』をしている。
西安からトルファンまでの走行距離：3732km