左側には荒漠とした土色の祁連山脈が、 右側には砂礫ばかりのゴビ灘が広がっている。
バスの中でさえ、気温がぐっと上がった感じがする。
荒涼とした景色の中を走っていると、 たまに樹木がかたまって茂っている場所がある。
それがいわゆる『オアシス』である。 隣の街までは何十キロも距離がある。
電話線だろうか、道に沿って延々と電信柱が続いていた。