<魔法戦隊マジレンジャー>
テレビ版が好調なマジレンジャーですが、映画版はどうにももう一歩な印象。冥獣にはお金がかかってそうですし、いかにも映画らしいスペシャルなデザインは頑張っていると思うのですが、それ以外が奮いません。
マジレッドに焦点を当てたテレビ版の1エピソードならこれで充分かと思うのですが、映画版であることを考えると物足りないかと。家族の戦隊ものなのに残る4人がほぼいるだけってのはツライです。マジトピアや精霊の紹介なんて本当に必要だったのでしょうか。映画版限定の新メカもまた2Pカラーに戻ってしまって……。
<仮面ライダー響鬼>
マジレンジャーと同じ失敗をしているなぁ、というのが正直なところです。過去の時代の鬼やマカモウの姿を描くという意欲は買います。美術的にもかなり気合入っていると思います。しかし、90分か100分で納めるにはあまりにも様々な要素を盛り込み過ぎました。中途半端に過去と現在をシンクロさせているのもそれに拍車をかけています。
なによりシナリオの苦しさが目立ちます。このオチには響鬼の構造的欠陥が見えてしまいました。すなわち鬼側に比べてマカモウ側には物語を主導する存在というか、力がないということ。そういえばこのパターン作りは去年のブレイドでも同じでした。クウガの後、敵側を軽視した作りがこんなシナリオを生んでいるのでしょうか。
映画だけの5人の鬼。この表現がうまくいっているとはとても思えません。人数合わせの鬼たちを強引に見せた感は否めません。デザイン的にも張り切り過ぎてか、テレビ版の3人と全く調和がとれていないのもどうかと。
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