リュート・ヘンデ(変更不可)は騎士学校最下位の卒業であった。おかげでスタート前から閑職決定。見事に僻地への左遷となる。本人も周囲も一生をそこで終えると思っていたのだが、ひとつの出会いが運命を劇的に変えた。サキュバスとの邂逅が成り上がり人生の始まり−
Waffle10周年記念第2弾はおっぱいライター鏡裕之氏が満を持して送る文字通り巨乳ファンタジーもの。
購入動機は某空間の評判を受けて興味を持ったので。
初回特典は特になし。
ジャンルはごく普通のアドベンチャー。
足回りはやや貧弱。メッセージスキップは既読未読を判別して高速。
バックログはウインドウ単位で行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能ですが、あまり戻ることは出来ません。ロード直後でも使用できます。バックログ開始時は最新のメッセージの色が変わるだけで、ひとつ前に戻るには2回クリック(ホイール)せねばならず、やや面倒です。
シナリオはエロ重視作品とは思えぬ丁寧さが光ります。いささかご都合主義であるのは否定できませんが、読み物として楽しめるレベルにきっちりと仕上げています。やや駆け足ではありますが、テンポ良く進む物語はけしてエロのついでだけで終わっていません。
もちろん、エロのシチュエーション作りにもテキストは大きく貢献しています。限られた範囲ではありますがヒロインの魅力もきっちりと書けていると感じました。
物語は一部を除いて限りなく一本道に近いです。一応は各ヒロインエンドが用意されていますが、ほとんどオマケ扱いなので要注意。
惹かれ合う過程は設定と物語上、苦しいです。主人公は取りあえず、巨乳なら惚れてしまうため描写のしようがありません。ヒロイン側はちょっと都合がいいことに目をつぶれればどうにかあります、程度。
Hシーンは暗い雰囲気はなく、驚くべきエロ度を実現しています。和姦系で本作に比肩しうるエロさの作品はなかなか見つからないのではないでしょうか。ただし、鏡裕之氏ですから何はなくとも乳重視です。他は飾りだと言っても過言ではないほどなので、それ以外こそが好きな方は注意が必要です。というか、買うのは自殺行為かもしれません。それほどまでに胸特化です。
CGは乳、胸、おっぱいの嵐。企画者(ライターと同じ)の意を受けた原画家の仕事ぶりはもはや比翼の鳥か連理の枝かというレベル。
画面における胸の比率は半端なく、まさに存在感抜群。しかも、基本はそんなCGが続くために、たまに下半身も描かれたカットが出てくるとある種の物足りなさを感じるくらいです。
立ちCGはイベントCGに比べるとやや落ちる印象。ただし、胸の主張と言う意味では十分すぎるほど役割を果たしています。
Hシーンはと言うか、イベントCGがHシーンと言い換えても問題ないほどそれしかありません。1枚1枚がエロさ十分で数もたっぷりと来れば終わる頃には大変なことになってきます。
音楽は意外と言っては失礼かもしれませんが、作品の方向性の割に聞ける曲が揃っています。曲数の少なさはどうにも出来なかったようですが。
ボイスは主人公を除いてフルボイス。こちらも意外なことに複数の男性キャラにも用意されています。演技は安定していて問題はありません。
まとめ。おっぱいゲーとはこうあるべき、な作品。エロゲーと言い換えても問題ありません。エロもシナリオも疎かにしない、エロゲーの呼び名に相応しいひとつの形がここにあります。ホント、多くのメーカーにも見習って欲しいです。
シナリオ量に対して惜しみないイベントCG枚数も魅力。これくらいであればプレイ時間の短さはむしろ長所に思えてきます。忙しい社会人にも向いているかと。
お気に入り:ルセリア、アイシス
評点:75
以下はキャラ別感想。ネタバレはないと思います。
1、シャムシェル
サキュバス像としては今までにないタイプで新鮮。尽くす系というか。それでも、本来のサキュバスらしさも失っていないところが好印象。しかし、パイズリがお仕置きというのもすごいです。
2、ロクサーヌ
最初はいきなり人妻からですか、と思いましたが後から考えると他の順番ではちょっと難しいですね。役割を変えるとかしないと。
最初のHシーンへの流れはエロいというよりも笑ってしまいました。いや、いくら正直に言えないからって搾乳しろってなぁ。乳マニアでなければ頭がおかしくなったのではないかと思うところデスヨ。
3、アイシス
探索編は説得力も十分かと思うんですけど、王宮編はやや苦しい感じ。特に探索編を後回しにしてしまうとフォローもきかないので。
陥没乳首はアクセントもきいていて良かったのではないかと。他のヒロインと差別化にもなりますし。
4、グラディス
鑑賞モードではエメラリアと並んでその他扱いですが、存在感は十分。態度があからさまなのがポイントなんでしょうね。シャムシェルよりも主人公は押されっぱなしだし。
5、エメラリア
巨乳は同じでもちゃんとタイプ分けをしているよなぁ、とこのエメラリアを見ると感じます。例えCGがなくとも区別するのは難しくないでしょう。キャラがしっかり立っている証です。
6、ルセリア
初めて会った時の描写が気になるところ。後でその時から好きと言ってますが、どうも見ても通行人1との会話という感じでした。
最も年下で童顔の人間が最大の巨乳を誇るというあたりがすごすぎます。まさに乳姫。国の豊かさの象徴という表現には笑うしかありません。
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