城嶋滋(変更不可)は親の七光でグループ会社、城嶋鉄道の監査委員という職に就いている。それが関係しているのかいないのか、誰にも誇れぬ彼の趣味は車内の痴漢であった。そんな彼がある日、出会ったものとは。
Muscadetの新作はオーソドックスな電車痴漢もの。それでも、ブランドにとってはこれまでと路線の異なる試みのようです。
購入動機は原画買い。
初回特典は特になし。
修正ファイルが出ています。適用しないことにはとあるルートがクリア不可能なので必ずあてましょう。
ジャンルは特段、変わったところのないアドベンチャー。ゲーム性というほど大げさなものはありません。電車内のマップ移動画面でヒロインを選択。対象を決めた後は三択をひたすら選び続けるお触りシーンです。成功、普通、失敗くらいの結果があり場合によってはゲームオーバーになることも。
電車を降りると開発画面へ。条件を満たすとヒロインを開発可能になります。前述の結果が鍵になっているようです。恐らくは経験値のようなものがあると思われます。開発の内容はわかりやすく言うとイベントHシーンです。終えると再びお触りシーンへ、というように繰り返していきます。
足回りは不満の出るレベル。メッセージスキップは既読未読を判別して高速ですが、なぜかアイキャッチを飛ばせません。繰り返す使う機能なのでとても使い勝手が悪く感じます。
バックログは別画面にて行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能ですが、それほど戻ることはできません。ロード直後は使用不可です。
電車内のマップ移動画面や開発画面でセーブできません。スキップの止めづらさもあってかなり管理しにくく困ります。クイックセーブしたデータもタイトルからロードできませんし、スタッフにはもうちょっと考えて欲しいところ。
シナリオは手抜きの産物です。痴漢ゲームの肝のひとつでもある、お触りシーンのテキストは数パターンしかなく、あっさりと既読状態になってしまいます。ゲーム序盤からすぐさま作業感あふれるのはどうかと思います。
ヒロイン毎のシステム的なパターンも工夫なく、まるで一緒。脅迫して言うことを聞かせるというシナリオ的なパターンもやはり一緒。主人公の監査委員という地位も安易かつ便利に使いすぎ。盛り上がることなく白けるばかりです。
ヒロインの魅力ももうひとつ。完全に原画頼みというくらい光るものがありません。
Hシーンの尺は短めでエロ度も弱めです。設定上、輪姦シーンがあるように見えますが実質的にはありません。好きな方は要注意。複数人プレイやハーレムもありますがそれぞれのパターンでイベントがひとつ、それもエンディングなので期待は禁物です。
本作にはなぜだかエピローグがありません。まともな意味でのエンディングもないのでとてもあっさりしています。
全体のボリュームが乏しいです。一日かからずにコンプリートできてしまうのはさすがに問題があるのではないでしょうか。
CGは原画、塗りともにわずかに安定度を欠いています。総数としては少なめですが、明らかに「違う」と感じるカットがあるのは基本がいいだけにもったいないところです。イベントCGの総枚数も差分抜きで80枚とかなり少ないです。
ヒロインの体型が似たりよったりでバランスが悪いのも気になるところ。特別に巨乳フェチ要素の作品でもないだけに疑問を感じます。
Hシーンは構図などなかなか頑張りが感じられますが、それが同一人物に見えないものがあるなど難しい面も。
音楽はわずか6曲。ですが、それでもそんなにありましたか、というほど曲調が似通っています。よってあまり役目は果たしていません。
ボイスは主人公を除いてフルボイス。演技の方はお世辞にも良いとは言えず総じて平均からそれ以下。ボイス好きな方にはかなり苦しいと思われます。
まとめ。CG以外に見どころがない作品。フルプライスとしてはさすがにどうかと、というレベル。原画は良いのでそれ以外の奮起が欲しいです。コストパフォーマンスの悪さも問題。
お気に入り:特になし
評点:50
思い入れもないのでキャラ別感想はありません。
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