その街で年に一度開かれるトーナメント制の大会、闘神大会。ナクト(変更不可)の父が出場したのはすでに5年も前のこと。優勝の報せを機に失踪した。理由は何もわからない。成長したナクトはその姿を求めて出場する。
およそ14年ぶりに復活したアリスソフトの名作の続編。年数と同じか、それ以上の期待を寄せられた稀有なゲームとして製作されました。
購入動機はトーナメント式の大会を盛り込んだゲームが好きだから。「U」が個人的に高いレベルのお気に入りであるから。
初回特典は特になし。予約キャンペーン特典はリーフと合同で、双方を同じ店で購入した場合、互いの看板原画家が互いの作品のヒロインをスティックポスターに描きおろすという変わった試みをしていました。
ジャンルは引き続きRPG。大まかなアウトラインは前作を踏襲しています。基本的にパーティーを組むことはなく、戦闘は1対1。対戦と対戦の間には期間が設けられており、その間にレベルアップや相手に対する対策を用意します。
ダンジョンは処理が3Dですが、感覚的にはこれまでと同じ見下ろし視点の2Dになります。オートマッピング機能も引き続き搭載。3D化の影響なのか、それとも現代的な難易度調整の一環なのか、ダンジョンのデザインが平易なものになりました。数も少なく仕掛けも易しくなったので前作を想定していると拍子抜けします。
戦闘も3Dとなり、既存のアリスモンスターも3Dモデリングがなされました。ボイスやエフェクト、動きそのものなどおなじみかつ新しい魅力を伝えてくれます。ただ、女の子モンスターはまだまだ可愛さが不足気味です。棲み分けとして闘神大会は3Dではなく2Dとなっています。
リアルタイムにスキル制と戦闘は少しばかりイメージチェンジ。9つのスキル枠に好みでスキルをあらかじめ選んでおきます。基本の「斬る」は自動で行われ、それ以外を行いたい時は望むタイミングでクリックするイメージ。強くなると自動で戦闘を行ってくれるので便利です。
魔法は半ばアイテム扱いとなり自由には使えなくなりました。また、アリス作品でおなじみの魔法は使えません。
女の子モンスターの捕獲という要素はなくなりました。
レベル神は本作でも健在です。基本的にいつでも呼ぶことが可能。呼ばないままでいればレベルは上がりません。前作までとは違って1ずつではなく、経験値が溜まっていれば一気にレベルは上がってしまいます。体力回復目当てとしては少し厳しくなりました。本作は上限が低いので慎重な方はエンディング前に最大レベルへ到達してしまう可能性があります。
新しい要素として「付与」があります。主人公の剣に対して行われるもので、積み重ねることで文字通り様々なパラメータの付与がされていきます。付与素材はダンジョンで色々と入手できて地上の工房でのみ付与することが可能です。付与にはちょっとしたパズルっぽい要素もありますが、付与可能な量はゲーム進行とともに増えていくのであまり気にすることはありません。また、このシステムの弱点として武器の装備変更がありません。
悪事のパラメータはなくなりました。ハニワ教にも入信できません。
足回りは標準程度。メッセージスキップは既読未読を判別して高速。ボタンで既読文は自動でスキップ状態にできます。便利ですが解除はややしにくいです。
RPGですがバックログもしっかり用意。別画面にて行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能ですが、メッセージウインドウが出ていない時には使用できません。ロード直後には使用できませんが、開始以降であればいつでも最前まで戻ることが可能です。
スキルやレベル神ボタンは必要に応じて赤く表示されるのでなかなか便利です。クエストボタンは今何をするべきか、が表示されているのでプレイ期間が開いた時などとても重宝します。ただ、クリアに必須ではない情報は表示されませんので注意。
ボリュームはおおよそ30時間ほどとRPGとしては大作と呼ぶにはやや物足りない規模。難易度も大幅に下がったのでシリーズ経験者には(でなくとも)かなり簡単に感じそうです。
シナリオは良くも悪くも闘神都市シナリオを実現しています。キャラクターや会話、ダンジョンの仕掛けなど懐かしい気分にさせてくれる一方でほとんど予想範囲内の物語が展開されることに。同時にそれは「闘神都市」という企画に対する「U」のネタ出しがいかに優れていたかを立証することにも繋がっています。良く言えば温故知新、悪く言えば焼き直しです。
もちろん、良くなった面もあります。対戦相手とそのパートナーの露出が飛躍的に増加。対戦までに街やダンジョンで頻繁にイベントが起こるので個々のカードにおける感情移入度が飛躍的に上がりました。対戦後のHシーンにも大きな影響を与えています。
メインヒロインへの好感度で作品への感触が大きく変化するのは相変わらずです。
惹かれあう過程はヒロイン側限定なら丁寧に書かれています。対戦相手のパートナーでさえも好感を抱くに十分な描写が用意されています(例外も存在しますが)。しかし、主人公の方は不特定多数の相手とこなすことになるため、必然的に薄くなりがちでメインヒロインさえも必要十分とは言い難いです。あくまでも受け身が基本になっています。
Hシーンはキャラによって濃淡が分かれていますが、メインであっても最大回数は控えめです。基本、純愛系のHシーンとしてはかなり頑張ってエロくしているかと。まともなものは尺もしっかりと用意されています。
長時間プレイのゲームとしてはエンディングは非常にあっさり目です。テキスト的にはゼロに等しく、余韻を感じる間もなくタイトルに戻ってしまうのでもうちょっと考慮して欲しかったように思います。
CGは2Dに関しては非常に美しく見応えがありますが、上述したように3Dにはまだまだ課題が見え隠れしています。画面デザインは優秀で見やすくわかりにくいことはありませんでした。
登場人物が多いせいか立ちCGはメインキャラであってもポーズ変化はそれほど多くはありません。しかしながら、表情差分は実に多く、性格の窺える喜怒哀楽を見せてくれます。
モンスターを探す、ダンジョンからのアイテム帰還などなど主人公のミニアニメがたびたび起こります。回数の少ないものにおいては問題ありませんが、そうでないものについては演出としてとてもくどさを感じます。せっかく作ったアニメを見てもらいたい気持ちはわかりますが、もう少し考えて欲しかったです。
音楽はシリーズ曲のアレンジと新曲の二段構成。イメージを壊すことのないアレンジは経験者には嬉しい仕上がりです。新曲は単体で聞くには十分ですが、シリーズ曲との調和という意味ではもう一歩なものも。
ボイスはあるキャラはフルボイス、ないキャラは全くなしという思い切った仕様を採用しています。主人公にはありません。おなじみのキャラクターたちにも用意されていますが、イメージの再現性はかなり高いと感じました。全体的な演技のレベルは高くキャスティングにもこだわりを感じます。
まとめ。14年の重さを感じる作品。未経験者も経験者もウェートを置く場所によって評価が大きく分かれそうです。力作であるのは確かですが、突っ込みどころも多く、期待が高すぎると厳しい面も。作られたこと自体を喜べるかも重要かも。
お気に入り:レメディア・カラー、マニ・フォルテ、アザミ・クリケット、ルミーナ・ハムサンド、ベーコン(当然のように)
評点:85
以下はキャラ別感想。ネタバレ全開につき要注意。あまりに多すぎる……。
1、羽純・フラメル
うーん。意外と難しいヒロインかもなぁ。レメディアというライバルが強力な上にポジション的にもふわふわしていて安定しない。ボイスにもやや人を選ぶところがある、と厳しい面も。動かしようのないメインヒロイン=嫌われたらそれだけで作品を全否定されかねない立場なだけにもうちょい売りが欲しかったかも。個人的には羽純なりのこだわりが少なすぎて、いい子になりすぎているような気がしました。
付与師という職業は良いのですが、戦闘に参加できない設定が最後には響きました。ラスボスの前で戦闘スキルのかけらもない人間が付与するってさすがに呑気すぎるような。また、どこまでも永久に強い力を求めてもいいのか、との問いに2人とも全く答えてないない点もマイナス。「俺たちは違う!」ってそれは答えじゃないでしょう。結局、シン・ビルニーの言に何も言い返せない。行動も肯定してるし。
世界に稀有な拡張付与の能力もシナリオとしてはあんまり意味がなかったですねー。レンリの予告も単なる脅しだけで終わってしまった。このあたりの設定回りはベタに責めた方が効果も高くなるのですがね。フィオリの遊びはハイブロー過ぎて結果としてあんまり酷いことにならない。
2、レメディア・カラー
「U」経験者には一発でノックダウンみたいなキャラクター。色々と強力すぎます。照れた顔に戸惑う声が最高すぎて困るほど。羽純とは違って出番の少なささえも魅力増に繋がってしまっているように感じます。
なんというか、考えていることがわかると嬉しくなる、そんなキャラクターにきっちり仕上がっていたと思います。代表的なところを挙げるとマダラガ戦を控えたナクト君のために新たなスキルを獲得しにいって言葉の少なさからちょっと誤解されたり、なシーンとか眠る自分に対してもっとそばで見守って欲しいとまるで照れることなく素で言ってしまうシーンとか。
正直に言うとちゃんと恋仲になるシーンが欲しかったかな、と。半分は必要な状況に迫られて、であったし。そも好きとか嫌いとか言っていないような。やはり、羽純かレメディアかのルート分岐が欲しかった。
Hシーンも純愛系シーンだからかほぼ全裸なところがもったいない。あのデザインは半脱ぎにしてこそナンボな気がするのですが。即死シーンだけ無駄にはだけてもなー。
敵だった時には弱かったので味方に戻って共闘した時に強かったのはびっくりしました。通常攻撃(?)で600超のダメージって。
3、ドギ・マギ
いや、この弱いくせにちゃんとヤなやつであるとこがたまりません。1年目の決勝前に出てきてくれた時は思わず喜んじゃいましたよ。その時のまるで見えていないセリフも最高でした。
4、マニ・フォルテ
あまりにも可愛く、それでいてエロい。しかも、どんだけ凌辱されても恥じる心を忘れない素敵すぎるヒト。桃花とのHシーンに至った時にマニさんの開発されっぷりを再確認できてしまうあたりもまた。テキストにはハッキリ出ていないけど、相手がマニさんだからナクト君は初めてでもうまくいったって感じでしたよ、あれは。
対戦前のイベントの積み重ねも秀逸でした。これならナクト君に特別なものを感じてもおかしくない、という流れになっていたと思います。ただ、肝心のナクト君が唐変木なあたりがねぇ。2年目の時もマニさんのことは(桃花もだけど)まるで頭にないあたりがむしろ1年目よりも退化を感じさせられました。
ボルトに弄ばれる現状を知ってもほとんどノーフォローなあたりも頂けません。もうちょっとなんとかさー。自分の人助けの行く末を見てなんとも思わんの? もうちょっと大事にしてよー。推測にすぎないけど、ドギに負けてからずっと、ああして苛められていたんだよ? もしかしたら街でのナクト君の様子とか聞かされていたかもしれない(というか、ボルトがナクト君に注目した理由はそこにもあるのでは)。それで悲しい顔をするマニさんを見てボルトは愉悦に浸っていたのだろうし。
5、ボーダー・ガロア
なんと言ってもボイスがあまりに脳内イメージと同じでビビりました。個人的には越えるべき壁とかテーマ的なものを含まずに対戦したくはなかったです。優勝できないのがボーダーさん、に異論はありませんが対戦しない、出来ないもこれに含まれていて欲しかった。
6、レイチェル・ママレーラ
怖いくらい魅力のパラメータが「U」から上がっています。まさか、あの頃はHシーンがあって良かった、なんてキャラになるとは夢にも思わず。とっても濃厚でした。もし、これにアザミが加わったらとっても危険な世界の気がする。
7、マダラガ・クリケット
嫌な奴ランキングで一二を争う素晴らしいキャラ。やー、憎たらしい奴はこれぐらいでないと。ということで対戦前の期間中はレベルアップにも熱が入りました(まぁ、盛り上がっていただけでレベルそのものはあまり上がらなかったんですが)。それだけに意外と歯ごたえがなくて拍子抜け。攻撃バリエーションとかもうちょっとあるとねぇ。
不満なのは初めて人を殺したナクト君がちっとも動揺しなかったことかなー。ちょっとキャラが違うように思えましたですよ。
8、アザミ・クリケット
マダラガとの対戦後に味が出てくるキャラクターでしたね。ベーコンが出てきた時には感動しました。むしろ、あれでアザミが好きになったといっても過言ではありません。そういや「ランスY」のカロリアも似たようなパターンだったような。ただ、こちらはキャラ単体でも好きになったのが違いでしょうか。
それでも、2年目のパートナーというポジションからすると出番も少なく活躍不足な印象です。ホント、最小限しか出てこない。Hシーンもまともなものとは言い難かったしなー。
ベーコンのおとうさん的な役割を考えればガード虫を入れるのは必然だったかも。ボーダーさんにつけられた梨夢の石を取り除いたのがアザミだものね。まるで予想できませんでしたが。
9、十六夜幻一郎
完全にライターの趣味の人。さすがはイマーム氏です。声優さんの演技の切れも次第に増して2年目はもうえらいことに。シャリーさんを止められるのはこの人だけです。「忍法説得の術」には参りました。
なんか、今回はボーダーさんよりもこの人に助けられていたイメージが強いです。
10、十六夜桃花
良い跳ねっ返りキャラ。個人的には好みの属性ではないのですが、しょーがねーなーと思わせてくれるあたりがデザインの優秀さを表していると思います。ナクト君を認めたくないのにいつの間にか認めざるを得ない状況に追い込まれているあたり、苦悩が窺えて好感がもてます。
闘神編の立ちCGは意図的なのか違うのか、あんまり可愛くなくて潤いにはなりませんでした。
11、十六夜燐花
見た目として桃花に比べて弱さを感じてしまうのが痛いところ。ただ、そう思っていると後で反転することが思わぬ効果を生んだりして面白いです。闘神の館で再登場したときにはついホッとしてしまいましたよ。珍しい和み効果を生む人だなぁ、と。
12、ナミール・ハムサンド
書いておかないと忘れそうだけど、マジックフォームで姉の方。正直、姉妹が発覚するまでは彼女の方がおとぼけもうまかったこともあってあまり印象に残っていません。マニュアル掲載のカットや初登場時など全体を鑑みるとやはり、重点を置いているのは妹の方だよなぁ。
13、ルミーナ・ハムサンド
こっちはソードフォームで妹。MIN−NARAKEN氏も書いていますがフェイスウウインドウの焦った表情がとても可愛い。
不器用な子っぷりが不憫になるくらい。決勝前の組み手に現れたことにはぐっと来ました。もし、あそこでルミーナが押して押して押しまくっていたならナクト君も落ちたであろうにねぇ。あの時点であれば、きっと。
2年目のパートナーがアザミとの選択式であったらなぁ。羽純かレメディアか、それとも2年目のパートナーか。それぐらいの分岐は欲しかったかも。きっと激しく迷ったに違いありません。
14、シュリ・セイハジュウ・ナガサキ
中間デモのカットがなんか違うでしょ、って感じ。あれじゃシュリさんが恋人のようだよ。あと、Hシーンがあって良かったのだろうか、となんか奇妙な罪悪感のようなものにとらわれてました。ボイスはボーダーさんに次ぐイメージ通りでした。
15、クリちゃん
ボイスがつくといらつくケースがあると気付かされました。要するにネタの方向性。切り裂きくんはつまるところ、彼女が好きだから許せるのだろうけど。あと草柳ボイスがあてられていたせいか、御前夏と合わせて頻繁に聞いている印象があって、モブキャラで聞くとまたか、って感じだった。
16、切り裂きくん
レギュラーキャラの中では最もボイスに違和感があったかも。もうちょい可愛い系の声かと想像してました。
闘神ダイジェストの内容がナクト君の試合の日は盛り上がらない、というのは問題があると思いました。やっぱりカエルよりは御札の方がまだましでしょう。あまりにもみっともないよ。いくら弱点をつくのが基本だとしてもさ。
17、御前夏
認証の制度自体が面倒だったこともあって(認証ビームも数回で飽きた)、ついで効果で彼女にもあまり好印象は持てなかった。セクハラに耐える必然性に色々と納得できないからなぁ。
18、アリサ・エロリス
はにゃりーん、が素直にいい感じでした。大会に勝ち上がった時にちゃんとねぎらってくれる数少ない人だけに自然と好きになりました。誘拐時には攻略不可でも助けに行かなくちゃ、と思わせてくれましたよ。
19、伊集院雅人
まさかそんな過去があるとは予想もしていなかったので驚きました。本作で一番の驚きだったかも。今回はハニーにあまり苦しめられた経験もなかったのでアリサとの仲は応援したい気持ちに。
20、マルデ&トコトン・カテナイ
2年目がちょっと。あの親父の凌辱シーンが凄惨だっただけにトコトンさんが死んでしまうと何かいたたまれない思いに。ナクト君はレグルスの息子だしなぁ。少なくともHシーンのためならあの処置はいらないですよ。トコトンさん、たぬー忍者を思い出して可愛かったのに。
21、夢色・パニィ
なぜか見た目よりも遥かに印象に残らなかった。
22、リココ・ココリコ
メガネの有無を除いても気に入るキャラクターではありませんでしたが、そんな私でもアホ毛を失った直後に襲われる様子は気の毒だと思いました。しかも、探し出すのに越年してるし。たいして気にしていないナクト君はこの時は酷い人に見えました。
白悪魔の盾は発動率が高くてかなり役に立ちました。ボグシャー相手の時なんて避けまくった上に唯一、当たるはずだった一撃を防いでしまいましたからねー。
23、ディーナ・ヴァリエッタ
思い出せることがHシーン以外にないなぁ。例のモンスターを倒した時なんて誰と交わした会話だったか素で忘れていましたし。ナクト君が名前を言っているのに誰だっけそれ状態でした。
24、ボルト・アーレン
ナクト君と羽純がちっとも疑わないというあたりが最大の疑惑要素でした。クランクが死んだ時にはもう証拠は全て揃ったみたいな状態。もちろん、目的とかまではわかりませんでしたけど。
闘神なりたてのナクト君を貶す様子は不自然でした。そこからみんな強くなっていったのではないのか。自分こそ何年もかけてあんなに簡単な闘神迷宮を25Fまでしか行けなかったくせに。
マニさんのことでナクト君と私の間で温度差がありすぎ。あれだけ虚仮にしてくれたというのに。ナクト君に向ける笑顔の裏側でマニさんにしていたことを考えたらとても許せるものではないのですが。直接対決がないのもストレスを溜める要因でした。
25、クランク
あまりにもあっさりな退場に拍子抜け。いなくなってみると意外と寂しく思えて自分でも不思議な気分になりました。まぁ、同時にアリサが凌辱されなくて良かったと思ったのも確かなんですけどね。
26、ナナ・D・タタール
最初はあえてあんまり可愛く書いていないのかな、と思っていたのでシナリオが進むに連れて可愛くなっていくあたりは変な感じでした。結局、意図的なのか原画が不安定なのかわからないしなぁ。
マダラガに対抗する手段をナナから得る、というのは複数の意味において良かったと思います。シナリオ的にもちょっと意外でした。あのシーンが伏線とは思いもしなかったし。
27、スエ・オサンドン
ああ、この人やナナが2年目のパートナー候補でも良かったかも。それで闘神編の短さにアクセントがつけば面白かったろうにね。
マダラガの時にはスエに泥人形を作ってもらって特訓すればいいのに、と思った。虫を再現できるかはわかりませんけど。
28、ウラナリ・ゲナン
意外と憎めないキャラだったので惨殺されたのは正直、気の毒だった。迷惑かけられてばかりだったけど、殺される程とは。
29、アーシー
例のイベントは意味がわからずアーシーちゃんの血飛沫を見てしまいましたよ。しかも、セーブをしておらず、自動セーブデータをロードすれば大丈夫だ、と気付いたにもかかわらずなぜか体は普通のセーブデータをロード。気がついたのは自動セーブを上書きしてしまった直後。叫びと共に2時間が露と消えました。
30、神楽坂京子
設定の割にあまり存在感がなかったような気がします。あんなのでしかHシーンを用意できないあたりも2年目の対戦相手パートナーとしてはイマイチ。3戦しかない内の1人がこれでは。
闘神編に絡める必要があったのだろうか、という気がしないでもないです。あの唐突な帰還も抵抗リングの要員にしないためや以降のドラマに不要だからって感じに見えたし。
31、鉄騎臣
闘神大会出場はハイリスク過ぎたように思えてなりません。3万GOLDは普通に暮らすなら大金だし、闘神になれたとしても騎臣が死んだ後はそのまま暮らせるものなのかしら。
ナクト君の呑気さが際立つようなシナリオでした。本来、彼も同じかそれ以上にシリアスにならないといけないはずなのにねぇ。1年目ならまだしも。
32、ポロロム・グライコ
まさかあんな惨状を迎えることになるとはねぇ。色々な意味ですごい人でしたよ。
33、シャリー・ヤマモト
この人との関係だけはレメディアに知られたくないと心の底から思った。
34、フィオリ・ミルフィオリ
彼女とボルトが見た目通りの善人だったならアリスソフトに土下座しようとまで思ってました。ただ、フィオリの前で拡張付与したことがもっと悲惨な運命を呼び込むと予想していたのでかなり意外でした。個人的になぜか羽純をナクト君とは違ってお姉様と呼ばなくなるのが残念。
結局、憎らしい敵にはなってくれなかったなぁ。親父はあっさり元に戻ってもレメディアは無理とか予想していたのでなんとも消化不良気味。
35、シン・ビルニー
彼も悪役としては物足りないものがある。羽純やレメディアが五体満足であったのは基本的にストイックであり、あまり興味がないからというあたりになんとも弱さを感じる。無事なら無事でもっと確たる理由が欲しい。
記憶を拾い集めるシーンは「ロマンスは剣の輝き」の幼なじみシナリオのラストを思い出してました。まぁ、あちらの方がずっと印象的なシーンでしたけど。
36、レンリ
人間、カラー、悪魔で顔が違いすぎてわかりません。ほとんどトランスフォームの域。
レメディアがなぜ、そこまで隠すのかなぁ、と思う探し人だったような。世の中で一番、信頼する人間にそこまで隠すほどの事情でしょうか。闘神編に至ってもナクト君がまだレメディアの探し人を特定できない状況はちょっと気の毒にさえ思いました。
37、天降鬼
再登場が最も悲しかったキャラ。このイベントの展開が一番、心に痛かったですよ。結局、クリスタルもただ付与しただけなのか、詳細は出てこないし。
38、梨夢・ナーサリー
彼女は憎たらしいという意味で良い悪役であってくれました。戦闘シーンへの突入具合もいい按配でした。やはり、これぐらいでないと。立ちCGのポーズバリエーション数はヒロイン以上でしょう。
1年目の決勝後の声なしシーンは、もしあったならば気付く人が続出であったと思います。というか、立ちCGもないということで個人的には自らばらすまで誰がアレなのかわかりませんでしたよ。梨夢の正体が発覚しても特に彼女が犯人だとは思わなかったですし。
39、レグルス
操られる時は腹立たしく、味方になった時には頼りない。典型的な駄目キャラのパターンです、お父さま。レメディアにも言えることだけど、難易度がぬるいのはこういう時には明らかに弊害だよなー。
バルキリーおかんに殴られ土下座させられるようなシーンが見たかったですよ。そういやナクト君は1年目と2年目の間は実家に戻ったりしたのかしら。
40、のぞみ
「ナクト君」って呼ばれたのを驚いて誰だろう、とか思っていたら「知らない人ですが、何か?」というオチには腰を抜かすかと思いました。初対面でそんな言い方すんなよ、と。
41、マスター乞食
師匠! と呼んでもいいくらい世話になったと思うよ、この人から得たスキルは。生き方が素晴らしい、真似したくはないが。
42、アトランタ
今回はあまり印象的な役回りではなかったなぁ。ジュノーの方が色々と網膜に焼きつくものがありましたよ。変身前は好きなんだけどなー。
43、アジマフ
ぶるま大使さんもそうですが、ボイスのなさが自由な出番に繋がっているような気がして色々と複雑。容量を気にしなくてよくなっても収録という問題点が。
44、エムサ
ちびっこ盲目お姉さん。対戦相手ではないという意味ではなかなか味わい深いキャラでした。2年目は闘神編への繋ぎであっただけにこういうちゃんと本筋に絡まないけど、自分の目的をしっかりと持って大会に参加しているという存在は貴重だったと思います。というか、彼女が対戦相手だった方が良かったかもね。Hシーンもその方が効果的だったかも。
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