平成11年 3月28日 会場: 浦和学院高等学校体育館
今回は初めてパワーリフティングの大会レポートを書きます。と、いっても私がコーチをしている五日市高校が中心の結果が中心です。
五日市高校は7人がエントリー。しかし、女子67.5Kg級の松本愛美は怪我のため欠場した。
まず女子から。
56Kg級の米持は今回の関東大会がこのレベルの大会では初参加となった。試合前は緊張していたがこの階級が米持だったがこの階級のエントリーが1人であったのを知ると気が楽になったようだ。スクワットは3回とも成功。ここまでは余裕だったのだが経験不足という落とし穴が待っていた。ベンチで痛恨の3連続失敗。失格となってしまった。足が動いてしまったり力みすぎてバランスを崩し、3回目はプレスできず・・・。スクワットを終えた時点で少々気が抜けてしまったと本人談。この失敗をつぎに活かしてもらいたい。
67.5Kg級の森。全国レベルでもトップレベルで戦える森は各試技とも2回ずつ成功というまずまずの内容。トータル275Kgと記録はあまり良くなかったが本人は4月に行われる全日本ジュニアに照準を合わせているようなのでそっちの方で頑張って欲しい。2位には猪瀬 裕美選手(栃木・作新学院)のが120Kgで入賞。
続いて男子52Kg級の野邑。いつものように試合前は絶好調であったが途中で失速(苦笑)。トータルは240Kgと昨年並みにとどまった。何とか6位に食い込んだが今後の巻き返しが期待される。1位は新木 正之(埼玉・草加)の315Kg。
男子67.5kg級は田中恒多の独壇場。スクワットは一回目の142.5Kgで終わってしまったがデッドリフトにおいては187.5Kg。トータルでは430Kgと関東レベルでは敵無しと言うところを見せつけ2位の古田島大征選手(埼玉・春日部共栄)に62.5Kgの差を付け圧勝。落ちついた試合運びも見ていて良かったと思う。
主将である佐藤と山平が出場したのは男子75Kg級。この二人は普段から記録的に競り合っているので今大会でも楽しみな階級であった。スクワット、ベンチプレスを終わって一進一退。成功本数も一緒という白熱した展開。が、結果を言うと佐藤の勝利に終わった。山平自体、あまり競争意識がないという困った癖もあって二人仲良く327.5Kgとなり、体重差で佐藤が主将の面目を保った。佐藤に関しては自分のもてる力を出し切れていたと思う。対する山平はもう少し記録がよくても・・・。もう少し上を目指そうと言う意欲が欲しい。ちなみに1位は萩原 敬愛選手(東京・国士舘)の405Kg。全体的に低い記録となった。
と言う様に手元には五日市がからんでいる階級の資料しかありません。詳しいことは私のリンク集1にあるMEGA POWERでご覧下さい。
階級 | 氏 名 | SQ1 | SQ2 | SQ3 | BP1 | BP2 | BP3 | DL1 | DL2 | DL3 | トータル | 順位 |
女子56Kg | 米持 亜希(東京・五日市) | 45.0 | 50.0 | ×55.0 | ×30.0 | ×27.5 | ×30.0 | 67.5 | 72.5 | 77.5 | 0.0 | ------ |
女子67.5Kg | 森 春海 (東京・五日市) | 80.0 | ×100.0 | 100.0 | 52.5 | 55.0 | ×62.5 | 95.0 | ×110.0 | 120.0 | 275.0 | 1 |
男子52Kg級 | 野邑 将 (東京・五日市) | 75.0 | ×90.0 | 95.0 | 42.5 | ×47.5 | ×47.5 | 85.0 | 100.0 | 102.5 | 240.0 | 6 |
男子67.5Kg級 | 田中 恒多(東京・五日市) | 142.5 | ×157.5 | ×157.5 | 95.0 | 100.0 | ×105.0 | 162.5 | 177.5 | 187.5 | 430.0 | 1 |
男子75Kg級 | 佐藤 聡 (東京・五日市) | 105.0 | 120.0 | ×130.0 | 57.5 | 62.5 | ×67.5 | ×120.0 | 135.0 | 145.0 | 327.5 | 4 |
同75Kg級 | 山平 陽一(東京・五日市) | 110.0 | ×125.0 | 125.0 | 42.5 | 55.0 | ×60.0 | 120.0 | 137.5 | 147.5 | 327.5 | 5 |
(平成11年5月10日 保 井)
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