[Q]
ブート用のフロッピーから起動しようとすると
LILO boot:
Loading linux
Error 0x02
boot:linux
と出て起動できません。
[A]
LILOでの Error 0x02 は通常、メディアのエラーをあらわします。
何度か試してみるか、
あるいは別のフロッピーディスクにもう一度インストールして見て下さい。
[Appendix]
LILO のエラーの意味については /usr/doc/lilo 以下にある doc/user.tex に
詳細が書かれていると思います。
以下 LILO version 19 についてきた user.tex の
Disk error code についての抜粋です。
# 訳はとてもいい加減なので参考にもならないかも f(^^;;
もし LILO が boot image をロードしようとしている時に
BIOS シグナルにエラーがある場合、
それに対応した error code を表示します。
次のような BIOS error code が知られています:
- 0x00 「内部エラー」
このコードは内部に矛盾した部分が検出された時に、
LILO boot loader の sector read routine によって生成されます。
恐らくファイルがこわれたのが原因でしょう。
map ファイルをもう一度作り直してください。
もう一つの可能性としては linear オプションを使っているにもかかわらず、
1024 を越えたシリンダーにアクセスしようとしているからでしょう。
より詳しいことやこの問題の解決方法については 1.3.1 章をみてください。
- 0x01 「不正なコマンド」
これは起こるべきものではないが、
もしこのエラーがでたならば、
おそらく BIOS でサポートされていないディスクのアクセスをしようとしていることを
示しているのだろう。
5.1.2 章の Warning: BIOS drive 0xnumber may not be accessible
というところを見てみてください。
- 0x02 「アドレスマークが見付かりません」
これはたいていメディアに問題があることを示しています。
何度か試してみてください。
- 0x03 「書き込み禁止ディスク」
これは書き込み操作をしようとした時にだけ起こるでしょう。
- 0x04 「セクターが見付かりません」
これは典型的なジオメトリーの不一致があることを示しています。
もし、生書き(raw-written)した disk image をブートしようとしているなら、
あなたが使おうとしているジオメトリーと
同じジオメトリーを持つディスクに対して作られているかどうかを確認してください。
もし SCSI か大容量の IDE ディスクから起動しようとしているなら、
LILO がカーネルから正しいジオメトリーのデータを受け取っているかどうかや
定義されているジオメトリーが実際のディスクのジオメトリーと同じかどうかを
チェックしてみてください。
(ついでに 3.4 章もみておいてください。)
compact を消してみたり linear を加えてみると何かわかるかも。
- 0x06 「変更した行がアクティブです」
これは一時的なエラーです。
もう一度ブートしてみてください。
- 0x07 「無効な初期化」
BIOS がディスクコントローラの適切な初期化に失敗してます。
BIOS セットアップパラメータを自分でコントロールすべきでしょう。
warm boot も助けになるでしょう。
- 0x08 「DMA オーバーラン」
これは起きないであろう。
もう一度ブートしてみてください。
- 0x09 「DMA が 64k の境界を横切ろうとしてます」
これは起きないだろう。
compact オプションを取り除いてみてください。
それとこの問題について制作者 (author) に報告してください。
- 0x0C 「無効なメディアです」
これは起こらないだろう。
おそらくメディアのエラーによるものだろう。
もう一度ブートしてみてください。
- 0x10 「CRC エラー」
メディアのエラーが検出されました。
何度かブートし、
(何か他の物理的な位置にマップファイルを置くため、
あるいはおかしくなったスポットに "good data" を上書きするために)
もう一度マップインストーラを走らせ、
良くないセクターあるいはトラックの map をつくってみて、
それでもうまくいかない時にはメディアを取り換えてみてください。
- 0x11 「ECC 補正が成功しました。」
読み込みエラーが発生しましたが、修正しました。
LILO はこの状態を認識できず、
ロードプロセスを中止してしまいます。
2度目のロードは成功するでしょう。
- 0x20 「コントローラエラー」
これは起こらないでしょう。
- 0x40 「検索失敗」
これはおそらくメディアの問題でしょう。
もう一度ブートしてみてください。
- 0x80 「ディスクタイムアウト」
ディスクあるいはドライブが準備されていません。
メディアが悪いかディスクが回っていないかのどちらかでしょう。
フロッピーからブートしている場合には、
ドライブのドアが閉じていないのでしょう。
そうでないならば、もう一度ブートしてみると何か分かるかもしれません。
- 0xBB 「BIOS エラー」
これはまず起こらないでしょう。
もう一度ブートしてみてください。
もし、どうしてもエラーが出続けるようでしたら、
compact オプションを消してしまうか、
linear オプションを加えたり消したりすることによって
何か分かるかもしれません。
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