世界の貧困化IMFと世界銀行による構造調整の衝撃ミシェル・チョスドフスキー著/郭洋春訳 ISBN4-8068-0422-3 |
飢餓、困窮、失業、内戦……真の原因は何か? 緊縮財政、貿易自由化、民営化。100余りの債務国に課された経済引き締めプログラムは、失業、低賃金、通貨の下落をもたらし、数億もの人々を絶望の淵へと追いやっている。経済活動の崩壊による社会の不安定化から、内戦をも引き起こした「構造調整」による破壊プロセスを検証する。 |
戦後国際政治史氈E・。柳沢栄二郎著 ISBN 8068-0276-x,-0275-1,-0274-3 |
チャーチル、ペンタゴン・ペーパーズなど、各種のメモリアールや秘密文書、外電・新聞記事などを縦横に駆使して、グローバルに描く本邦初のオリジナルな国際政治史として定評(詳細な年表付)。1一九四四―五八、2五九―七三、3七四―八〇。 |
指揮官ニディア・ディアス櫻井隆志・マレアエレナ訳 ISBN4-8068-0399-5 |
若きゲリラ指揮官ニディアは、アメリカ軍事顧問団のヘリ攻撃で負傷、捕らわれた。しかし、FMLNによる時の大統領の娘誘拐作戦で捕虜交換が実現、暗殺の牢獄から生還した。彼女は、現在、国会議員を二期勤め、最も人気のある野党政治家である。 |
カント・グランデからの大脱走櫻井隆志・マレアエナ訳 ISBN4-8068-0401-0 |
本書は、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)の戦士たちが、三年に渡り、最も厳重といわれたカント・グランデ刑務所の外から三四五メートルのトンネルを掘り、獄中の最高幹部ビクトル・ポライ以下四九名全員を救い出した実話である。 |
革命のニカラグア
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激動する中南米、キューバに続いてラテンアメリカに新しい革命政権が樹立された。チリ革命の挫折の後、ラテンアメリカ革命の新しい星として熱い人民の支持の下に社会主義建設へ歩み出したニカラグアの現状を、キューバ革命論で著名なヒーリーが分析する。 |
土地か死か
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ウーゴ・ブランコのペルーにおける農民闘争の経験は、改良主義的大衆操作と孤立したゲリラ闘争との間を揺れ動くラテン・アメリカの左翼運動に一つの解答を与えた。ラテン・アメリカ革命に、きわめて大きな寄与をなした本書は、L・A研究者にとって見逃せない。 |
ペルーの現実解釈のための七試論マリアテギ著/原田金一郎訳 ISBN 8068-0277-8 |
マリアテギは、ラテンアメリカ最初のマルクス主義者と呼ばれ、今世紀ペルーが生んだ最大の思想家である。一九二八年初版の原書は、ラテンアメリカ人自身による最初のラテンアメリカ社会分析書として、世界十ヶ国語に訳され、数百万部読まれた古典的名著。『朝日』絶賛 |
エルサルバドルの殉教者
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89年11月、エルサルバドルでのイエズス会士六人の惨殺。かれらは何を主張し、どんな活動をしたために生命を奪われたのか? この事件から、私たちは貧困、腐敗、不平等な社会の変革のため民衆と共に進む解放の神学の精髄を知る。付・解放の神学の詳細解説。 |
アフリカの選択世界銀行とIMFの構造調整計画を検証し提言するマイケル・B・ブラウン著/塩出美和子・佐倉洋訳 ISBN4-8068-0411-8 |
本書で予測した、対外債務の増加と経済破綻の結果としての武力行使と実際の争いの悪化は、恐ろしいまでに的中し、アルジェリアや北部スーダンのみならずルワンダ、シエラレオネ、そしてザイールでも発生した。債務が多すぎず経済が安定もしくは拡大しているところには平和がある、と再度言わなければならない。しかし、累積債務、高インフレ、そして貧困の増加は、虐殺を伴う内戦となる。民族的差異は、経済的圧迫がきっかけとなって作用した、僅かな裂け目に過ぎない。(日本語版の序文から) |
文化による抵抗
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ギニア・ビサウの解放にその生涯を捧げた不世出の実践的思想家、アミルカル=カブラルの世界を、全面的、体系的に解き明かした新進研究者の本書は最良の解説書。「カブラルは、文化という武器をにぎらせた。精神の再アフリカ化を訴えかけた」(著者)。 |
アミルカル=カブラル 抵抗と創造
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ソ連、東欧崩壊後、世界的規模で深刻さを増す民族対立、民族抑圧、大量虐殺――。容易に解決しがたい民族問題に実践的解答を提示するアフリカ人革命家。混沌の世界にあってますます輝きを放つカブラルの思想を本書に凝縮。没後二〇年記念出版。 |
南アフリカの子どもたち
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アパルトヘイトがなくなった今も、南アフリカの子どもたちは、その弊害に苦しめられている。それがたとえスポーツをするだけのことであっても−−。本書は、夢を抱き続けている子どもたちを主人公にした短編集であり、この分野では南アフリカにおいても、唯一ともいえる作品である。 |
イラン石油王国の崩壊ロバート・グレアム著 宝利尚一(他)訳 ISBN 8068-0271-9 |
英経済紙『フィナンシャル・タイムズ』の中東特派員が現代イランの政治的、経済的、社会的矛盾を鋭く分析。「パーレビ体制に肩入れをしてきた日本にとって『イラン・ショック』は項門の一針だが、本書のような第三世界の現実をとらえた分析がもっと読まれてよい。」(朝日新聞) |
レバノン内戦記
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一年余にわたる内戦ののち、「世界一美しい国」といわれた観光国レバノンは完全に破壊されてしまった。本書は、内戦勃発以来めまぐるしく変化する情勢を追いつつ、革命派の立場から鋭い分析と批判を加え、「宗教戦争」の底部に横たわる階級矛盾を暴き出す。 |
ユダヤ人問題の史的展開
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資本主義の発展と没落の歴史のうちにユダヤ民族主義=シオニズムの原因を探り、ユダヤ人問題の解決が《民族=階級》の止揚なくしてはありえないことを示して、シオニズムを根底から批判しつくす。三〇年代に書かれた本書は、今日に至るも古典的価値を失っていない。 |
ユーゴの解体を解く
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ボスニアの悲劇的な内戦は不可避ではなかった。旧ユーゴ領内で、民族の線に沿って国境を引き直し、同じ民族の全てのものを結集して均質の民族国家を構成することは、虐殺と同化あるいは住民の大規模な強制移住なしには不可能である。国際社会は何をなすべきか。 |
ポーランド共産党への公開状
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〈連帯〉を結成し、党官僚との闘いを続けるポーランド労働者に決定的影響を与えたY・クーロンらが書いた綱領的文書「ポーランド統一労働者党への公開状」の全訳。増補としてポーランド国民に対する社会自衛委員会(KOR)のアピール、グタニスク合意協定書他収録。 |
ポーランド〔連帯〕の挑戦工藤幸雄監修・水谷驍訳 ISBN 8068-0147-x |
一九八〇年ポーランドで始まった革命に関する第一次資料を邦訳編集。事態をもっともリアルに伝える日本最初のドキュメント。《連帯》の出発―ストライキ情報紙『ソリダルノシチ(連帯)』全号、《連帯》の主張―指導者は語る、《連帯》の軌跡―ポーランド労働者闘争日誌。 |
ポーランド不屈の〔連帯〕ポーランド資料センター訳編 ISBN 8068-0146-1 |
社会主義の再生をかけて起ち上がったポーランド「連帯」の闘いは、戒厳令下においても不屈に続けられている。ヤルゼルスキ軍政の矛盾の拡大の中「連帯」労組は、困難な変革への道をどう切り開こうとしているのか。ブレジネフの死、ワレサ釈放の中で「連帯」は今―。 |
東欧左翼は語る
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スターリニズムは崩壊した! その次に来るものは何か! 激動の東欧(一九八九年〜九一年)を担った活動家たちの興味深い論議が展開される。T部総論のほかU部ポーランド、東ドイツ、チェコスロバキア、ハンガー、ルーマニアと各国の左翼は主張する。 |
モスクワ人民戦線
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本書はモスクワ人民戦線の若き指導者ボリス・カガルリツキーの論文集。(人民戦線運動は)「国を脱出させられない公式のテクノクラート的改革に対する左翼的対案(オルターナチブ)にもなっている」(日本の読者へ)。彼らの動きがペレストロイカの帰趨を決める。 |
燃え上がるポルトガル革命D・ベンセード他著 角山・杉村共訳 ISBN 8068-0269-7 |
一九七四年四月、カエターノ独裁体制の崩壊にはじまったポルトガル革命は、旧植民地における人民の解放闘争に火をつけるとともにスペインをはじめとするヨーロッパ各国に深い影響を与えた。ポルトガルの階級関係を分析し、諸事件の意味と革命派の課題を解明する。 |
ドイツの中のトルコ
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ドイツは、いま岐路に立っている。再統一、ネオ・ナチの台頭、欧州統合時代の到来。一八〇万のトルコ人は「われわれは、外国人ではなく、移民だ。ドイツと同等の権利を!」と訴える。本書は明日の日本の外国人労働者問題の予兆である。全国学校図書館協議会選定 |
フェデリーコ・サンチェス回想録
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スペイン共産党秘密工作員として反フランコ非合法活動を続けた著者が党のあり方に疑問を呈し除名されていく過程を回顧しつつ党の内実と人間模様を絶妙な文体で描き、七七年度プラネータ賞(スペイン最高文学賞)を受賞した作品。「鮮烈な内部告発」(図書新聞) |
香港・中国は何処へ
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香港の返還、それを迎える香港の人々、一方、一国二制度を抱え込む中国本土、とう小平後の中国の政治情勢と香港の行方は果たしてどうなっていくか、本書は、香港における注目の民主派最左派\先駆社の論客が、直面する問題に鋭く切り込む。香港中国は何処へ |
中国トロツキスト回想録
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本書は、王凡西の政治的目覚めから一九四五年の中国共産党の全権力掌握にいたるまでの個人的体験にもとづく政治的自伝であるとともに中国共産主義運動の今日知られていなかった部分に新しい光をあて、現代中国の理解と毛沢東派の限界を明らかにした貴重な記録である。 |
中国をどうみるか
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毛沢東の死、四人組から華体制へと激変する中国の政治情勢を解く鍵は、あの全土を巻き込んだ文化大革命の総括にある。本書は、広く内外の研究者のそれぞれ異なる立場からの分析を集め、中国革命現段階の解明にせまろうとする。 |
ヴェトナム共産党史
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アメリカ帝国主義に対決し革命に完全勝利したヴェトナム人民の前衛はいかに形成され武装されたか。著者はヴェトナム人民の闘いがもつ世界革命における客観的な位置と歴史的意義について、党史上の資料を発掘しつつ積極的に提起する。 |
インド亜大陸の階級闘争
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インド、バングラデシュ、パキスタン、セイロンの四ヵ国から成る亜大陸を対象とした本書は、単に階級情勢の解明にとどまらず、左翼運動の総括に論及する。変転きわまりないインド亜大陸情勢を知るうえで欠かせない好著。『ニューレフト・レヴュー』誌掲載論文。 |
インドネシア革命史序説
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九・三〇の敗北を真摯に総括した若き革命的マルクス主義者が、虚飾とタブーを剥ぎとって世に問う大胆なインドネシア革命運動史。PKI、スカルノ批判からイスラム、民族派共産主義潮流の評価までを論じ、スハルト独裁打倒=世界革命を展望する瞠目すべき労作。 |
私たちの闘いを忘れないで
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日本のODA最大の援助国インドネシアによる東ティモール併合から一五年。今なお、闘いは新しい世代に引きつがれ、続いている。現地の生々しいレポートが、都市から、農村から、ジャングルから寄せられている。誰も知らなかった最新レポート。 |