ポリオレフィンとは
 「ポリオレフィン」は、一般的にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)といったオレフィン系の素材を総称する言葉として使われています。
 オレフィンはエチレン(C2H4)やプロピレン(C3H6)に代表されるように炭素(C)と水素(H) から構成されたCnH2nで表せる分子構造の化合物です。炭素と水素からできているので焼却しても水(H2O) と炭酸ガス(CO2) になり、塩化水素ガスが発生することはありません。


ポリオレフィンの環境対応素材としての認知理由
 ダイオキシン:焼却時に塩化水素ガスを発生しない
 環境ホルモン:疑われる化学物質に該当しない(環境省)


ダイオキシンについて
 「ダイオキシン」は塩(NaCl)が含まれる物質を比較的低温で焼却することによって発生します。塩素は自然界や食品など、いたるところに存在するため、石油化学製品に限らず、ほとんどの可燃物は家庭用焼却炉等で燃やすとダイオキシンが発生します。タバコを吸ってもダイオキシンは発生しますが、微量であるため特に問題視されていません。
 塩化水素ガスが燃焼時に発生すると、高温焼却や排ガス冷却などのダイオキシン対策をしていない焼却炉では排出されるダイオキシンの濃度が高くなる可能性が指摘されています。


環境ホルモン(外因性内分泌攪乱化学物質)とは
 「動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その生体内で営まれている正常ホルモンの作用に影響を与える外因性の物質」と定義されています。



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