フジモリ大統領 さようなら

先日、ニュースでどこかの正義の味方(誰だか忘れた)が、「フジモリ氏はペルーに帰って身の潔白を証明すべきだ」と言ってました。が、それは本当に正しいことでしょうか。

中国の歴史を見てみましょう。大雑把にいうと次のようなパターンで動いているのが分かると思います。つまり

混乱の時代〜強権政治による統一〜革命により穏健的な政治に移行

と言った流れです。

この流れからすると、フジモリ元大統領は「強権政治による統一」を行なったことになります。フジモリ氏の大統領就任以前はペルーはまさに混乱期でした。インフレ・治安の低下・ゲリラ事件の多発と言った具合です。こういった中で必要なのは力強いリーダーによる強引とも言える改革と治安の回復です。

しかし、人間欲深いもので、平和が手に入ると自由や平等も欲しがるものです。そうなると強引なトップは邪魔以外の何者でもなくなります。そして革命を起こして権力者を追放し、自由と平等を手に入れようとするものです。まさにこれがペルーの現状です。

今の政変が革命である以上、フジモリ大統領はペルーに帰ったら革命の生贄にされるのがオチであるのは自明の理だと思いますが、それでも帰れって言えますか?とりあえずペルーにおけるフジモリ大統領の役割は既に終わってますので、日本でのんびり暮らして頂ければ、と、私は思いますけど。後は外交上の有利不利の問題がどうでるかです。




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