ふぇいのドイツ奇行紀行その3
9月9日(日) ベルリン
明日は月曜日(ドイツでは月曜日は大抵の博物館が休館日となる)の為今日しかペルガモン博物館に行く機会が無かったので早めに移動する。ローカル線に乗ってブレーメンからハノーバーに移動する途中、親子連れとコンパートメントで相席する事になる…よく見るとその娘の方が
眼鏡っ娘
ではないか!友人I氏(ストUでバイ○ン使いだった方)あたりが羨ましがりそうだ。いえ、私はそういう趣味無いですよ、本当に。
それはともかく今日の目的はペルガモン博物館。ここは考古学の博物館で古代ギリシャ・ローマと古代バビロニアとイスラム文化の展示品があります。ただ、ホテルがツォー駅前に対し、博物館の島にあるので5〜6km離れてます。これを歩いて往復しました(往復で3時間くらい)。人間、1時間以上歩くと脂肪が燃焼するらしいですが、本日6時間くらい歩きどおしです。さぞかし
ダイエットになるだろう
入り口で案内用のCDカセット(日本語)を借り、中に入るとペルガモン王国の神殿の復元がドーンとそびえ立っている。正直、圧倒されます。
まあ、それで色々見て周ったのですが、生まれて初めて
石像をセクシーと思ってしまいました
それだけ凄い。特に年代が新しい物は生きてるみたいに写実的で綺麗。びっくり。
ちなみに、一番セクシーだったのは石棺に彫られたメディア(神話に出てくる女性の名)でした。ぜひともご覧あれ。
ところで、ギリシャ・ローマの彫刻を見て、2つの法則に気がついた。すなわち
1. 男性は皆包○である
2. 女性は衣服の上からでも乳首の位置が判る
…まあ、古代にはレーザーメスが無かったから痛いしツートンカラーになるからねえ…また、女性の方は1つおっぱいぽろりになっている物があり、今も昔も男の浪漫というのは変わらないなあとつくづく思ってしまう…え?ちがう?
とにかく、このペルガモン博物館は凄いのでぜひとも一度見てみて下さい。
そして、ホテルのカフェ兼バーでビール二杯と軽食を食べたのですが、これが軽食かって位量が多い。ちゃんとしたレストランの料理はどれだけ量が多い事やら…
9月10日(月)ベルリン
ベルリン滞在2日目、かねてからの予定通りザクセンハウゼン強制収容所とイーストサイドギャラリー、壁博物館に行く。
昨日は完全歩きだったが、ベルリンの北30キロにある町に歩きで行くのは流石に無理で、Sバーン(都市近郊列車というらしい。要するに都会の各駅停車)で移動する。
このザクセンハウゼン強制収容所のあるオラニエンブルグ?という町はいい!普通の民家が煉瓦造りだったり、煉瓦むきだしだったり、これぞドイツの家って感じの家ばかり。駅前もカラフルで凄い良い所でした…が…
天気が悪い
ドイツに着てから雨の降らなかった日が一度も無い…そんなに…日ごろの行ない悪いかなあ…悪いけど。
強制収容所は、歩いて20分ほどの所にありますが、一ヶ所案内の看板が目立たない為ばっちり道を間違える…結局30分ちょっとかかった。入場は無料♪入り口にはドイツ語で
働けば自由になれる
の文字があります。そして生きる苦しみからも自由になったわけですね。
中は広い。流石に何万人ものユダヤ人を押し込める施設ともなればそれなりの広さが必要だったみたいです。バラックの中とかに入れるらしいが、観光シーズンでないため鍵がかかっていた。監視塔とかに登ってみたかったのに…残念。窓から覗いてみるとこれが狭い上に造りが適当。とりあえず建てましたって感じ。住ませる為の施設でなくて押し込める為の施設だと言う事が良く分かる。
しかし、いくら広いと言ってもここで10万人以上(地球の歩き方参照)ものユダヤ人が虐殺されたとは、今ののんびりした公園風の敷地からは想像しづらい物がある…集団の狂気は恐ろしい。
気を取り直して、ベルリンに戻りイーストサイドギャラリーに向かう。残念な事に10年の歳月はここに描かれた絵のほとんどをぼろぼろにしてしまった。ただ、生ベルリンの壁がそこにある。見てみると意外と薄い。ただよじ登りにくいように先端部分に丸い筒がつけられてて、乗り越える事を防止していたようだ。当然ではあるが
生ベルリンの壁に触った
のは言うまでもない。
そして壁博物館は…ドイツ語もしくは英語力が必要でした…1/10も判ってないでしょう、私は。ただトンネル57の展示には感心した。西ベルリンの学生が一年かけて137メートル(だったと思う)のトンネルを掘って57人の東ベルリンの人を西側に脱出させたのですが、その脱出した人の写真が全部展示されてるとともに、トンネル内のトロッコや最初の縦穴を降りるのに利用するブランコ?も展示されてますし、トンネルを掘っている所や脱出させている所のビデオが流れているのですが、よくまあこんな装備で長さ137メートル+縦穴12メートルも掘ったもんだと感心してしまいます。凄い人間も居るものだ、この3人(写真を見る限り3人で掘ったらしい)みたいな人間は私の理想の極致ですね、できればこうなりたいものです。