全日本女子プロレス 女王伝説〜夢の対抗戦〜

プレイステーション用ソフト
1998年 ティー・イー・エヌ研究所より発売

 全女所属(だった)レスラーが実名で登場するゲーム。全女、ネオ・レディース、アルシオン、ガイアとの提携により、他団体同士の選手が実名で「夢の対決」を繰り広げるのだ。全女からは堀田、豊田、井上貴子、前川、伊藤、渡辺。ネオ・レディースからは井上京子、下田、三田、チャパリータASARI。アルシオンからはアジャ、玉田、府川の計13名が参戦。『WWWAランキングマッチ』でチャンピオンになると、ガイアから隠しレスラーが参戦してくる。

 まず特筆すべきは、秒間60フレーム&モーションキャプチャーによる、超リアルな動き。各技は勿論の事、受け身から起き上がりまで奇麗に表現されており、既存のプロレスゲームの中で、もっともイイ動きをします。モーションがリアルならイイのか?と言われればそういうわけでもないのですが、やはり“見ているだけで面白い”という点は重要でしょう。ややもったり感がありますが、それもモーションのリアルさでカバーされています。
 珍しい点としては、入場シーンが実写ムービーであるという事。あと、試合中は、ちゃんと「とよた〜!」とか「あさり〜!」など相手の名前を叫びます。このへんは“実名レスラー登場ゲーム”の強みか。でも、試合中のそういった叫び声は、あまり臨場感がないです(^^;;(スタジオで収録したらしい>叫び声)。
 操作形態は特殊で、打撃技でフラフラにさせてから投げ技を出すといったカンジ。つまり、試合開始直後は投げ技は出せないって事。最初は戸惑うかも知れませんが、慣れれば問題なくプレイできます。どことなく操作が『闘魂烈伝』に似ているのですが、自分の背後にしか相手をハンマースロー出来ないってところまでマネしないでほしい(^^;;。
 技数が少ない事や、今どきのプロレスゲーでエプロンでの攻防がないなどという欠点はありますが、女子プロファンなら買いかな。

98.11.10(ダーク)