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実況ライブ 発売:1996年 対応ハード:プレイステーション |
…というわけで、こんばんは! 今回のマイナープロレスゲームレビューは「チャンピオンレスラー 実況ライブ」。梶原しげる(?)氏の実況中継付きで、チャンピオンシップやらバトルロイヤルやらを戦い抜いて、チャンピオンベルトを目指したり、お友達(別にそれ以外でも可)と対戦してしまおうという、プロレスゲームなのです。 ちなみにシステムは、ファイプロ系(「タイミング」で技をかける)なのですが、ファイプロとの差別化をはかろうという試みもいくつかなされているようです。
たいていのプロレスゲームでは、序盤からいきなり、ストンピング&寝技が100%の確率で決まりますが、このゲームではその辺のシステムを改善しようとしている試みが感じられます。 実際、「ストンピング」だろうが「逆さ抑えこみ」だろうが、たいていの技は返せるので、ボディースラムからのフォールとかの”しょっぱい”フィニッシュでは、なかなか決まりにくくて良いです(体力・・というか、ピヨリ具合に応じて勝手に返してくれます) グレイシー柔術の「ガードポジションからの三角締め」も再現されています。 また、走ってのダウン攻撃が数種類ある、ロープ上へホイップすると、バウンドする(外人レスラーがよく使う「ロープへブン投げる→トップロープで首がっくん」というやつですね)・・という工夫も試合に幅が出てくるので面白いですね(^-^) こういうのだけでなく、プロレスゲーって、ロープの表現にもっとこだわってもいいのに・・と思います。 |
んじゃ、「すごいイイ出来!」かというと、これまたそうではなくて、ちゃんと欠点があるわけでして・・・・世の中うまいこと(?)できています。 このゲームの最大にして致命的な欠点・・・・それはグラフィックがヘボい! ロープワークが横方向しか使えないし、場外へのトペも、異常にムズカシイ・・・・。好き嫌いもありますが、個人的には絵関連のすべてが 10年ぐらい古くさい様に感じます(>_<) 80年代&SFCのゲームっぽい感じなのですが、そういったコンセプトで制作されたのでしょうか・・・。 それとキャラが少ない(40名)&選考がすこし変な気もします。 |
なぜか、ホイスや山ちゃん、ムタはいるけれど、武藤や猪木、船木がいない・・・(パンクラスは全滅です) |
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一般的には、あまり評価は高くないゲームですが、個人的には評判ほど悪くない出来だと思います(真に「どうしようもない出来のプロレスゲー」というのは、こんなものではないです〜) 全体の印象としては、ファイプロに不満を感じた人が、システムを改善してみようとして作ったけれど、ついでに良い点(レスラーの多さや、2Dで4方向のロープを全て使える等)も捨ててしまった・・というような感じに思えます。 最大の問題はやはり、SFCのゲームっぽいシステム&グラフィックでしょうね。これを見て、今どきのゲームに慣れてしまった人が「やりたい!」と思うかどうかは、すごい疑問です。(中見も大事ですが、見た目も大事です〜) ただ前述したような、返し技があることなども影響して、プロレスの試合の流れというものの表現には、成功しているようには思います。 プロレスがゲームになった場合、どうしても技のつなぎが断続的でとぎれがちになり易いものですが、このゲームの場合は比較的とぎれにくい展開になりやすい様に思います。 例えば、ジャーマンスープレックスひとつ取っても、バックを取る→投げに行く→(相手が)踏ん張って耐える→すかさず背中へパンチ→ジャーマン・・・という感じで、こだわりを感じます。 現在では、新品で1000円未満で手にはいるので、ファイプロ好きな人ならやってみてもいいかもしれませんね。(ゲームの評価は主観的なものですし・・) 効果音&試合中の野次もなかなかイイです。(エンディングの歌はアレですが・・) 実況はやはり「あり」の方がいいですね(^-^) 「カウント に〜てんきゅぅ〜〜!」 「エルボ〜! エルボ〜〜!!」 おまけ・・・タイトル画面で△を押すと東京SHADOWのCMを見ることができます。 98.8.25(シロネコ) |