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発売:1996年3月 対応ハード:SFC (C)吉岡平 安西真 / 角川書店 |
「美少女レスラー列伝」…ものすごいタイトル名ですねえ(^^;) かなりマイナー、ある意味カルトなゲームな気もしますが、ちゃんとしたプロレスゲームなので、紹介します〜。 全体としては、「レッスルエンジェルス」の世界に、漫画「ブリザードYUKI」(角川書店)のキャラクターを登場させた、クロスオーバー作品なんですが、SFCでの前作「レッスル〜」が「団体経営もの」だったのに対して、こちらのジャンルは「レスラー養成アドベンチャーゲーム」になっています。(要するにレッスルシリーズ原点回帰なのでしょうか・・?) SFCに限って言えば、前作から比べると「使う側」から「使われる側」になったわけですね(^-^) ※エキシビジョンやワールドサーキット(勝ち抜きチームバトル)モードもあります。 |
ゲーム内容を要約すると、ひとりの新人女子レスラーが、女子プロ界の流れの中で起こる様々な出来事(海外修行や他団体への移籍、そして出会いや別れなど)を通して、一人前のレスラーとして成長していく様を描く・・・というか、プレイしていくことになります。(マルチシナリオ&マルチエンディング) 具体的にはプレイヤーは、5人の新人の中からひとりを選び、希望の所属団体(新日本女子とかワールド女子とか。フリーでも可)に入団させて、試合やイベントを経験して行くことになります。 例えば、YUKIを選択した場合は、原作と同じ様にいきなりデビューからマスクをかぶっているので、なんくせ(?)をつけられるイベントがある場合があるなど・・・それぞれまあ、色んな事があるわけです。 |
行動は午前(午後)単位で行い、試合の日以外は、ランニングやスパーリングで基礎体力を鍛えたり、技を習得したり、休養したりします。 |
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飛」と、それぞれ関係する基礎体力(筋力や速さなど)の関係で成り立っています。(技自体にもレベル設定があります) |
プロレスといえば試合ですが、このゲームのシステムは「レッスル〜」とは異なって、カードバトルではありません。 当然自分では動かせないのですが、戦っている自キャラの姿を観戦するだけでなく、あらかじめ設定したロジックパターン(試合中のセコンドのアドバイスみたいな感じでしょうか)を適宜選択&指定して、自分のキャラクターを勝利に導くことになります。 展開は、多少しょっぱい所もあるような気もしますが、自分のキャラが、一生懸命闘っている姿を見るのは、なかなか楽しいです(^-^) また、試合はシングルから6人タッグまでありますので、それに応じて作戦をかえる必要もあります(流血や連携もちゃんとあります) |
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試合に勝つには、試合前に戦闘パターンのようなもの(ファイプロEDITレスラーのロジックみたいなもの)をしっかりと組み立て、効率的に日頃のトレーニングをこなし、あとは…運でしょうか(^^;)(時々、勝てないようなマッチメイクを組まされることもありますが・・それも勉強なのですねえ) |
「レッスルエンジェルス」と同じく、限りなくナンパ(失礼)な外見とはウラハラに、ゲームとしての内容はかなりいい出来だと思います。 「レッスル〜」自体すでに確立した世界を持っている事も影響して、キャラゲー(?)として見た場合も、キャラクター達が「生きている」ので、十分に成功しているのではないでしょうか。 ただ、これまた「レッスル〜」と同じく、コアなマニア向けゲームとして、毛嫌いされる傾向もあるようですが、その辺はしょうがないかもしれませんね(^^;) ただ個人的には面白いゲームだと思う(少なくとも、某有名プロレスゲームのシナリオモードよりは、はるかにいい内容だと思います)ので、もし機会があれば、とりあえずやってみることをお薦めします(^-^) ※(1)ワールドサーキットモード、最終戦の対戦チームは・・・むむ? ※(2)「乱入!ブリザードYUKI」という事ですが、ブリザードYUKI自体、原作では単行本で2巻、実物の方(長谷川咲江さん)も10試合もしていないことから、どの程度、知名度があるのかはすこし謎ではあります。ただ、一部で多少プレミアが付いている様子なので、ファンの方もけっこうおられるのかもしれませんね(カードの影響でしょうか) このゲームのシナリオの展開自体は、少年マンガ雑誌系の熱血「プロレス漫画」っぽい感じ(名作「遥かなるリング」ほどは現実っぽくはないです)なので、原作の「ブリザードYUKI」も絵が上達して、おもしろい感じで発展していれば、こういう感じになったのかなーという気もします。 ちなみに、ゲーム中でも「雷電」どう投げているのかは良く分かりません・・・(^^;) 98.8.25(シロネコ) |