WCW/nWo REVENGE

 海外用N64ソフト

 98年10月29日発売

 アスミックエース/AKI

 『バーチャルプロレスリング』シリーズの海外版。日本では発売されていないが、アメリカでは5週連続1位を記録したヒット作。この作品は99年に発売される『バーチャルプロレスリング2』への布石的な作品になっており、すなわち『バープロ1.5』とも言える作り込みなのである。

 前作、『バーチャルプロレスリング64』からの変更点としてまず目につくのは、以下の4つでしょうか。

 キャラがリアルになった
 かなり良くなってます。キャラごとの体格差もちゃんとついてるし。

 入場シーンが加わった
 アメプロチックな派手な入場シーンが◎。『バープロ2』では入場コスチュームもほしいところだが…。

 セコンドや仲間の乱入
 試合していると、いきなり関係ない奴が猛然とダッシュして来て、リングに上がって殴りかかって来たりします。セコンドに攻撃したりされたりできるのも良いです。

 リプレイ機能
 特定の技を決めると、その場でリプレイ。また試合後にはフィニッシュシーンがスローリプレイされます。

 、このゲームは一言で言って、「壮快感のあるゲーム」です。凶器で相手をボコボコに殴ったり(ダッシュ攻撃がGood)、女性マネージャーに強烈なパワーボムや投げ捨てジャーマンを食らわせたり(笑)、とにかく気持ち良い。フィニッシュシーンはエンドレスでリプレイされるので、いつまでも勝利の余韻に浸る事が出来るし。リアルさばかりを追求している最近のプロレスゲームに欠けているのは、こういう気持ち良さ、壮快感なんでしょうね。それでいて、ちゃんとプロレスの試合を組み立てる事も出来るところは流石。『バープロ2』への期待は高まるばかりでしょう。

 ところで、フォールや関節技をかけられた時に、3Dスティックを入力すると確実に返せるという裏技(『バープロ64』の頃からあった)は、バグなんでしょうか、仕様なんでしょうか?

 では、最後に細かいシステムなどの変更点を列挙しておきます。どれもよく考えられた改良で、『バープロ2』にも採用されると思うので、今から予習しておきましょう。

1)スピリットゲージが溜まると、ゲージが点滅。点滅中にアピールを行うと、いわゆる「キレた」状態になる(今まではゲージが溜まると自動的にキレていた)。

2)フォールが▽CからLに変更。

3)ダウンした相手の裏返しがLから左Cに変更。

4)ダウン中の相手の横で▽Cを入力するとまたげる。

5)スローカウンター投げは、強組みからハンマースローを行った場合と、弱組みからスローを行った場合とで変化。

6)コーナーへのハンマースローは、強組みから行った場合、コーナーに当たった後にフラフラと歩く。

7)コーナー組み技は、組み付いた後A入力とB入力とで技が変化。

8)組み付いた後、L入力でバックに回れる。

9)組み付いた後、R入力で組み手をほどける。

10)ダッシュ中に△Cを入力していると素早くエプロンに出れる。

11)相手が場外にいる時、▽Cを押しっぱなしにしていると、リング外に滑り降りる。

12)場外からリングへ向かってダッシュ中、▽Cを押しっぱなしにしていると、リング内に滑り込む。

13)凶器を持っている時、ダッシュからB入力で攻撃が可能に(凶器はリング内への持ち込みも可能)。

14)コーナー組み技で、スペシャル技が出る選手がいる。

15)キャッチスローで蹴り足を取った後、さらにAやBなどの入力で技を出すシステムに(取られたほうが蹴り返す事も可能)。

16)リープフロッグと伏せかわしの両方が各選手に装備。

17) KOしている(しそうな)相手に、寝技やフォール、引き起こしなどが可能。

18)ダウンから起きあがり中に、A入力で弱組みが発生。

19)エプロンへ、またエプロンからの投げ技が強組みと弱組みで変化。

20)グランドでも掟破り技が出せる。

99.3.6(ダーク三世)