初代ルナティックドーン(以下LD)、これこそ後のシリーズに繋がる最初のルナティックドーンだ。
必要なHDD容量が最低20MBという、当時とんでもないゲームであった。 FDDを2つ使ったゲームがまだ多かった頃である。
システム
LDは街で冒険の依頼を受け、それをこなして金を稼ぎ、その金で訓練や買い物をして強くなるという伝統的なシステムだ(V以降は少々違うが)。
プレイヤーは6人までパーティーを組むことができる。共に依頼をこなしていくうち、仲間の信頼度は上下し、プレイヤーに対する反応も変わってくる。
冒険の依頼は宿屋の主人と話すことで受けることができる。依頼の内容は宅配、探索、退治、奪回、強盗、暗殺など、これまた伝統的なものばかり。
目的となるダンジョンは依頼を受けたときに初めて生成される。フィールドやダンジョンは自動生成され、毎回違ったマップになる。 また、依頼が終了すれば(報酬を得る、中断する)消滅する。
世界
LDの世界は広大な正方形の大地であり、その四方には壁が存在して乗り越えることはできない。
世界は4×4=16の文化圏に分かれており、各文化圏は8×8=64のブロックに分かれている。 各ブロックの北東、北西、南東、南西にそれぞれ1つずつ国が存在し、全体で16×64×4=4096の国が存在することになる。
16の文化圏は以下のようになっている。
隣の国へ移動するには、その周囲の地形にもよるが約丸一日かかる。
スタート地点であるターテーはカグヤン地方の北端、東から4番目のブロックの北西にある。
特徴的な文化圏としては日本風のシスコク、中国風のツェンシン、精霊系魔法が訓練可能なヤンフリクなどが挙げられる。
魔法
LDには8系統111種もの魔法が存在する。
魔法は基本的に訓練所で魔法技能を鍛えれば、自然と覚えていく。この辺りは2に受け継がれている。
神聖系、暗黒系はそれぞれの寺院で修行すれば良い。暗黒系寺院のある国は比較的少ない。
精霊系魔法はヤンフリク地方でのみ習得できる。また、同地方では精霊系以外の魔法は訓練できない。
上級魔法は訓練所で覚えることはできず、冒険中に呪文の書を手に入れることによって使用可能となる。
大抵の魔法は簡単なグラフィックしか用意されていないが、上級魔法は結構派手なので使ってみるのも楽しい。
魔法使いを目指すのでなければ最初は神聖系寺院で修行してキュアーを覚えれば十分である。
攻撃魔法としては、暗黒系魔法のアシッド・クラウドが強い。MP消費が少ない割に、きちんと当てればどんな強敵も一発で倒せる。 これがあればかなり戦闘が楽になる。
精霊系の上級魔法にイフリート、ジン、クラーケン、ベヒモス(2と同じ)がある。 これはそれぞれの幻獣を呼び出し、一緒に戦わせるというものだ。ところが、どう見てもクラーケンとベヒモスのグラフィックが違う。 名前が違っているのかグラフィックが違っているのかは不明である。
レイズ・デッドは使い方が良くわからない。死んだ仲間を生き返らせることはできないし、 生きているときに使ったらMPとSTMが0になった。攻撃補助用かもしれない。
アイテム
LDでは家を購入することができない。
しかし、PCはアイテムを60個まで持つことができる。
また、回復アイテムが一切存在しないので(そのため60個というのはかなり余裕がある)、回復は魔法か休息に頼るしかない。
戦闘中にアイテムを使うことも無い。アイテムは武器・防具と、宅配・探索などの依頼用アイテム(救出者も実はアイテム扱いらしい)、呪文の書のみだ。
結婚
初代LDでも結婚ができる。ただし、どんなに信頼度を上げても冒険者同士で結婚はできない。
冒険をこなしていって30歳位になると、宿屋に求婚者が現れる。PCが男性ならうつくしい娘、女性なら魅力的な若者。
求婚を受ければ晴れて結婚でき、子供が生まれることもある。
この時引退して生まれた子供に後を継がせることもできるが、そのまま冒険を続けることもできる。
その場合、他の国に行けば新たに結婚し後継ぎを増やすことができてしまう。
エンディング
結婚を含め、14種類のエンディングが用意されている。
目的に見合った依頼や訓練を地道にこなしていくことが条件となる。
後継ぎを作っておけば、その世界で冒険を継続することができる。