スケッチしましょう!!
絵なら洋画日本画問わずなんでもそうですが、やっぱり基本はスケッチなんです。
初心者の方はどうしてもいきなり筆で描いてみたいと思われるようなんですが、やっぱりスケッチが基礎なのでおっくうがらずにやって見てください。始めはハガキ大くらいの小さいスケッチブックを用意してみてください。始めっから大きなスケッチブックを買ってしまうと白いページがやたら大きく感じられて、白い画面を埋めるのに途方に暮れてしまう・・・・なんてことになっちゃうことがあるからです。まずは小さなスケッチブックと4Bくらいの柔らかい鉛筆。これなら会社の休み時間にちょっと描いてみる・・・なんていうこともできますでしょ?
スケッチするものはなんでもかまいません。はじめは身近ないつも使っているティーカップなんていうのもいいですよ。いきなり動くモノはダメです。子供とか鳥とか猫とか、なにしろ相手は一時として止まっててくれません。動物よりも動かないティーカップあたりから初めてみてくださいね。直線が多いので比較的簡単に描けますでしょう?
慣れてきたらテーブルの上の一輪の花・・とか少しづつランクアップしていくといいです。
スケッチをされる生徒さんの中で以外と多い質問が「先生・・・描いているうちに角度が変わっちゃう(対象物を見ている角度)んです。だからヘンな形になってしまうんですがどうしたらいいですか?」という質問です。
これは、スケッチに時間がかかりすぎているからなんです。スケッチはなるべく短時間でモノの大まかな特長を捕らえる・・・ということをしてからこまかい所を書き加えていくようにされると、描いている最中に見る角度が変わってしまう・・・ということが避けられます。
あと、お花などの草花の場合「葉っぱが多すぎちゃって絵のバランスをどうとっていいかわからないんですが・・」なんていう声も出ます。これは私でも苦労する点です。要するにスケッチをしながら同時に完成作品の下絵として使えるように、ある程度、多すぎる葉や枝、花、などは間引きながら、「どうしたら今描いている花が品良く見えるか」を工夫しながら描いていかなくてはならないのでこういう苦労が出てくるわけです。でもこういう作業に一番描く人の個性やセンスが出てくるのも確かで、同じ花を描いていても10人全員違ったふうに出来上がってきます。絵の一番オモシロイところでもあります。