『真夏日とセーラー服(仮)』遠雷11

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS /遠雷10<遠雷11>遠雷12

「露出狂で逮捕されたのかぁ?」
「ひ……はぁ…んっ!」
 にやりと笑いながらぴしゃりと尻肉を叩かれた瞬間、ただ怯えるだけの声音でない悲鳴が香澄の唇から零れ、膣肉をみっちりと圧し拡げる凶悪なバイブレータの底の鈴がちりんと高らかに鳴り響いた。叩かれた音は乾いてはいない。汗に濡れた柔肌はしっとりと受け止め、その感触が気に入ったのか男の手が尻肉を這い回る。びくっと白い肢体が机の上で震え、妖しい声が零れてしまいそうな少女は懸命に身を縮込まらせようとするものの、片足首を机の脚に繋がれ背で両手首を縛られたままの少女に出来るのは怯えた小動物の様に背を丸めさせる程度でしかない。その抵抗も快楽に搾取され続けている為に非常に無力であり、ダンプカーを運転し続けておりTシャツの胸板も腕も逞しい男の力に逆らえる筈がなかった。
 繋がれた足首を中心に机の上でころりと簡単に仰向けに転がされた香澄の瞳が古びた蛍光灯の光に僅かに眩む。
「こいつぁどスケベな嬢ちゃんだなぁ。田舎はこんな上玉が露出してるのかい」
「嫌……っ、いやぁ……っ、みないで…みないでくださいっ」
 向けていた背は浴衣が残されていたが、仰向けにさせられた身体は縄を打たれ絞り出されている乳房も露出し、腹部から下は当然何も身に着けてはいない。机の脚に繋がれている片足首は下ろしたままな為、男にぐいと持ち上げられているもう一方の脚に合わせてせめて脚の間を隠そうとする事も叶わず、少女の顔だけでなく乳房も滑らかな薄い腹部も柔毛のない下腹部から二本の凶悪なバイブレータを咥え込まされている淫らな孔も何もかもが薄暗い蛍光灯の下露わになってしまう。身体を捻られた為だろうか自然に蠢いてしまう膣肉に揺さぶられたバイブレータがぐびりぐびりと揺れて男の視線の先で淫猥な上下動を繰り返し、自ら喰い絞めてしまった卑猥な刺激に甲高い掠れた悲鳴をあげながら仰け反る香澄の汗塗れの白い肌が蛍光灯の光を弾き淫蕩な牝の欲情を視覚と嗅覚と聴覚で男を揺さぶっていく。
 彼等と警察官は関係がない、そしてこの運転手は更に関係がない。それなのに自分を見下ろす蔑む視線と獣欲を柔肌に感じ、ぶるっと身体を震わせて何度も少女は弱く首を振りたくる。
「ちがうんです…、わたし…こんな……ちがうんです……」
「へへへ…判ってるわかってる、こういうプレイが好きなんだろう?」
「は…ぁあああああああああああ!」
 膣肉を圧迫する凶悪なバイブレータの底を掴み、ぐいと引き抜きにかかる男に内臓を掻き乱される様な強烈な刺激に少女の身体が机の上でびくびくと強張り痙攣した。ぐちゃあっと卑猥な音をたてて引き抜かれていく肉色の極太のバイブレータは膣内に僅かに残留していた精液と少女の溢れさせる夥しい愛液を大量に掻き出していき、警察官による抽挿の余韻抜けきらない桃色に染まった結合部から尻肉へ、机の上へと濃密な粘液が溢れていく。交番で手錠で拘束されている半裸の女性に悪巫山戯をする男の顔がまだ未成年と判る初々しい…だがこの数日で濃厚な被虐の色香を精液と共に男に刷り込まれ続けた牝の痴態とその証の凶悪すぎる肉色のバイブレータの姿に歪む。
「こんなイボバイブ咥えて違うもへったくれもねぇよなぁ?普通の嬢ちゃんはこんな太ぇの咥え込んだら気絶するもんだ」
「ゃ……ぁ…っ、っ…はぁああああ!ぁうっ、ああああぁうっ!」
 膣肉の半ばまで引き戻されたバイブレータを揺さぶられ香澄は机の上で全身から汗を滴らせながら硬直しびくんびくんと痙攣する。確かに太い、確かに瘤が巡らされている、そして、膣内にまだ潜んでいる傘はもっと醜悪で巨大だった。拷問に似た刺激に深窓の令嬢然とした香澄の瞳が絶命間際の様に限界まで見開かれ、涙がとめどなく溢れ出す。強過ぎる刺激は拷問に近い、だが、悲鳴をあげながら少女の牝肉は極限に近いそれを健気に受け止め、そして健気とは違う悍ましい何かが十七歳の精神を掻き乱し犯していく。強過ぎる刺激から逃れたい。逃してくれるのは従っている牡だけしかいない。自分では逃げられない。――牡が香澄を極悪なバイブレータで甚振るのよりも好む行為を知っている。それはこのバイブレータよりも苦しみが少なく、熱く、明確な終わりがあり、何十何百の言葉より明確に香澄が牡をしっかりと悦ばせる事が出来たその証を与えてくれるものであり、生物的に正しく、自然な筈だった……。
 はぁっと上擦った吐息を漏らしながら、少女の追い詰められ切った、だがどこか虚ろな狂熱を纏わせた瞳が男の顔を一瞬掠め、そして上半身がくねる。上下から縄に絞り出されている豊かな歪んだ乳房がぷるんと揺れ、腰が、動く。
 警察官を待たなくてはいけない。逃げなくてはいけない理由はない…いや、あるのだろうか?氏名を明かせば両親に連絡が届いてしまうと意識のどこかで何かが客観的に分析している。逃げた方がいいのかもしれない。だが手錠がある。もし警察官不在のこの交番に他の警察官が訪れたら?男の言っていた事故に警察官がやってくるかもしれない。せめて身形を整えたい。そう…警察官が現状保存の為に自分の姿を整えられなかったとしても、通りすがりの親切な人物が整えてくれた場合はその限りではないのではなかろうか。
「おねがい…します……たすけて……」
「発情しきってんなぁ嬢ちゃん」
「あ…あぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
 舌舐めずりをしながら無理矢理一気に極太バイブレータを引き抜いた男は作業ズボンの前を寛がせ既に硬く勃起しきっているモノを剥き出しにさせた。何故かそれを見てしまった少女の胸がどくりと脈打ち、頬が染まる。一瞬だけ見てしまっただけのモノは荒々しい肉体に見合うだけの太さと赤黒さがあり、だが少し長さは足りないかもしれない。極太のバイブレータに拡張されていた膣口は開ききっている筈だが……、
 前戯もなくずんといきなり押し込まれた男性器に机の上で香澄の身体が跳ね上がる。
「ん…はぁ……ああああ!」
 直前まで長大なバイブレータに犯されていた膣では何も感じられないかと思いきや、直線的なバイブレータと比べ反り返る中年男の性器は確かな存在感で少女の牝肉を擦り上げ、そして根元まで一気に押し込まれた瞬間、男の下腹部と袋が生白い柔肌に叩きつけられ濡れた大きな音を立てた。片脚を抱えられ机の端に引き寄せられた腰を荒々しく男が突き挿れる度にぱんっぱんっと牡と牝の結合の音が交番に鳴り響き、香澄の唇から甲高い鳴き声が溢れる。外では雨が降り止まず、交番からの灯りを反射する雨の無数の白い線が暗い外界を満たし、そして時折目の前の道路を速度を落とさないままの車が通過していく。まさか小さな交番の中で半裸の少女が中年男に犯されているとは誰も思わないだろう。灰暗い交番の中央で、すらりと伸びた白い脚が男の突き上げの度に淫らに跳ね、快楽を籠もらせているかの様に綺麗な爪先が縮込まり、高く宙を掻く。
「緩マンかと思ったらぐちょぐちょ吸い付いてくるじゃねぇか…どスケベないいおまんこしやがって」
「はぁあああっ…いやぁいやあ…っ、ちが……っ、あっ!ぁ…ぁふぅぅぅぅぅっ!」
 空いた片手で縄で絞り出されている乳房を捕まれた瞬間、がくんと机の上で白い身体が跳ねて少女の牝肉が避妊具も付けないまま犯す牡肉にぐびりと吸い付き妖しく絞りたて奥へと更に誘う動きを繰り返す。何度否定しても片脚を上げさせられ片脚を机の脚に捕らえられている状態では凌辱者に逆らう事など出来はしないまま、牡と牝の荒々しい交わりはまるで互いに獣欲をぶつけ合う様に密度と激しさと滑らかさを増していく。
 喘ぎ鳴きながら首を必死に振りたくる香澄は膣肉を犯す牡に翻弄されていた。あの凶悪なバイブレータよりも確かに小振りな筈のモノに何故狂わされてしまうのだろう…判っているのに必死に認めようとしていない気がする。だがそれを認めてしまえば何もかもが終わってしまう気がして少女は怯えた。生の牡の性器。打ち合わせる腰に支配される無力感と隷属感と被虐感。知っている、射精の前から牡から滴る先走りのねっとりとした露が自分の中で絡まり擦り込まれていく。粘膜を保護する為に分泌されるだけでない、まるで美味しい御馳走に溢れる唾液の様なはしたない愛液。一突き毎に擦り込まれる、牝の烙印…自分を支配しているのはこの牡だ、悦んで腰を振って満足して貰う為に自分は存在する。膣肉に余す所なく擦り込まれていく先走りの露と熱く硬く牝を犯す為の逞しく猛々しいモノの両方に細やかに荒々しく犯される。牡と牝の差、犯すものと犯されるもの。射精より前から先走りの露が香澄を侵していく。
 甲高い鳴き声と啜り泣きを繰り返しながら、上半身に縄を打たれている少女は机の上で身悶える。乳房は縄で絞り出されており既に張り詰めた状態なのに男の指が深く食い込み激しく揉みしだかれる程に乳首が痛い位に硬くしこり男の歯や爪を求めてしまう。感じれば感じる程、極太のバイブレータで広げられていた膣は牡を締め付けようと収縮し、いつの間にか牡と牝は密着し扱き立て絞り上げ抉り込み突き刺し快楽に貪りついていく。
「豆も乳首も痛めつけられるくらいが好きなんだな?」
「ぁあああああああっ!ぃた…いで、す……っ、ゆるし……て……ぇっ」
「こうするとおまんこが悦んで締め付けてくるんだよ!ほらほら!」
 上半身をそこだけで吊り上げようとするかの様に乳首を上へと無理矢理抓り上げられ香澄は悲鳴を上げる。強烈な痛みに涙を溢れさせながら、少女の牝肉は牡を激しく絞り上げながら結合部からとぷりと粘液を溢れ返させていた。
 何故こんな事になってしまっているのだろう。自分は、自分は…縄を解いて貰い身形を整えたかっただけ、の筈だった気がする。甘く熱く煮え滾る頭の隅で何かが空回りしている。
 バイブレータとは全く異なる荒々しい凌辱に理性を浚われる少女が絶頂を迎えさせられてしまうのはあっと言う間だった。元からバイブレータで追い詰められていたが、その長大さ故に劣るモノでは満たされない筈が、生の牡に犯される悦びが少女を簡単に壊してしまう。
 角度を変え横向きにさせられ腰を九十度ずらして交わる体位になり性器の密着度がより一層増して香澄は喘ぐ。雨が降る。夏の夜。山間の温泉地の外れの為かそう暑くはない筈だが、交番の中は牡と牝の汗と性臭で噎せ返りそうになっている。
「そろそろ出すぞっ、嬢ちゃんの絶頂おまんこで知らない親父の濃いぃ精液たっぷり味わえ!」
「ゃあああ……っ、それだけは…それだけは……っ」泣きじゃくりながら香澄は期待に達してしまい、それまで執拗に教え込まれ続けたまま無意識に白い腰が毛深い男の腰に無毛の腰をぐいと押し付け、牝肉が射精間際の肉棒を激しく喰い締め淫らに搾りたてる。上辺だけの演技でなく本心で膣内射精に怯えながら、この数日で数え切れない程男に犯され続けてしまった白い身体は牡を満足させる行為を教え込まれ、本能で味わい、そして理性を食い荒らしていく。杭を打つ様な突き上げに縄を打たれた身体が淫らに撓り、全身から甘い汗が滴り落ちる。「――おじさま……ぁ…っ、きて……っ」
 直後に膣奥で放たれた粗野な男の精液が爆ぜる度に、白い身体がびくんびくんと激しく机の上で痙攣し、声すら漏らせずに絶頂に溺れる香澄と、どう見ても異常な拘束状態にある娘をそのまま犯した中年男の荒い呼吸が性臭に満ちた交番に篭もっていた。

 きゅっと音を立てて何かが内腿を引っ張った感触に香澄は瞳を開けた。
 いつの間にか失神していたんだろうか…三度目の射精までは意識が残っていたがその後は判らない。のろのろと内腿へ視線を向けた少女は自分の白い内腿に黒いマジックで書かれたらしい正の字に瞬きをする。
「撃墜マークって知ってるか?戦中に撃墜した敵機の数を機体に書くもんだがな、これは嬢ちゃんが何発仕込まれたかの数だ」
「な……」
 到底理解出来ない恥ずかしい行為に香澄の頬が真っ赤に染まるが、屈服させた女体を嘲るかの様に書かれる落書きの酷さが真の意味で理解出来ていないその顔にはまだ悲愴さは少ない。そして、香澄は自分の胸に打たれていた縄がいつの間にか解かれ、浴衣も脱がされた上で、両手首に手錠が掛けられているのに気付いた。足首の手錠は外され、それが手首に使われているらしい。
「ぁ…あの……、これでは…浴衣が……鍵は……」
「露出狂の嬢ちゃんに服着せたら俺が怒られるだろうよ。まぁいいさ、嬢ちゃんいいおまんこしてたぞ、じゃあな」
「あ…、あの……、鍵を……」
 足に掛けられていた手錠は確かに動きを不自由にさせていたのは否めなかったが、警察官が戻ってきた時に何故自分がそれを外せたのかを問われた場合どう答えればよいのか判らず、途方に暮れる香澄の小さな声ででも何とか呼び止めようとするのを無視し、中年男は作業ズボンのファスナーを上げて交番を出て行ってしまった。
 しばし呆然としてから慌てて周囲を見回した香澄は床に落ちている浴衣と縄を見つけ、よろめきながら机から降りて浴衣を拾い上げて胸元に当てる。時計を見れば夜の十時過ぎ…足湯が夕餉時だったのだから警察官が出掛けてからは三時間程は経っているのだろうか。何で出動しているのかは判らない為その帰りも何時になるか判らない、その不安に香澄は不安を覚え交番内を見回す。手錠はもしかして鍵がなくても外せるものなのだろうかとよく見てみるが鍵穴もあるそれはやはり鍵なしでは外せそうにもない。
「ぁ……」
 不意にどろりと膣口から溢れかえった大量の精液にびくんと香澄の身体が仰け反る。胸に抱え脚の間に挟み込みかけている浴衣に濃密な牡の子種汁が染み込んでいくのを感じながら、少女の白い顎が小さく震えた。何をしているのだろう…いつも自分が判らなくなり、そして後悔する。誰か判らない男に犯され、相手が満足するまではっきりと拒絶する事も出来ないまま流されてしまう自分が惨めでならない。――こんな自分のない人間だから親友は嫌っていたのかもしれない。親友はこんな境遇が自分に相応しいのだと看破したのかもしれない。じわりと涙が込み上げてきてその場に蹲りそうになりながら、それでも辛うじて踏み留まれたのは内気な少女としては成長なのかもしれない。だが膝は震え、華奢な脚の間でどろりどろりと溢れる精液の感触に香澄の身体は小刻みに震える。
 今にも泣きだしてしまいそうになり、香澄はよろめきながら先刻警察官が手を洗いに向かった奥の扉へとそっと歩を進めた。浴衣で胸から下を隠しているものの、全身に掻いた汗と下腹部から下をべっとりと濡らす牡と牝の夥しい体液は酷く生臭く、シャワーを借りるのが無理だとしてもせめて顔を洗い下腹部を拭えないかと躊躇いながら香澄は扉をノックする。
「あの…何方かいらっしゃいませんでしょうか…、洗面所をお貸しいただきたいのですが……」
 しんと静まり返っている交番内には自分の気配しか感じない少女は、警察署ならまだしも地域型の交番には当番が一人しかいない可能性を考えて暫し扉を開けるのを躊躇う。先刻洗面所を借りられなかったのは仕方ないとして、今動ける身で奥の部屋を勝手に使うのは警察官の不在の状態で問題がある気もする。それに中年男との行為の間ずっと誰にも見咎められなかったのは交番に他の警察官がいないのを意味している筈であり、だが休憩で熟睡している可能性もある。
 迷いながらそっと扉を開いた香澄の鼻を、埃のにおいが過った。
「え……?」
 何もない。休憩室や拘置所を想像していた香澄の瞳に映ったのは、蛍光灯すら器具から外されている埃塗れの空き室だった。給湯器もなく、手洗いらしい扉と簡素な洗面台と一口用コンロが一つ置けるかどうかのコンロ台と小さな正方形の流しがあるが、それは頻繁に使われている様子はなく、淀んだ空気が漂っており、まるで廃墟の様に他に家具も調度品も一つもない。
 もしかして交番として使われているのは手前の一区画だけで奥は利用されていないのかもしれない。何の知識もない為に戸惑いその場に立ち尽くす香澄の肩を、不意に誰かが背後から叩いた。

Next 遠雷12
202003132231

■御意見御感想御指摘等いただけますと助かります。■
評価=物語的>よかった/悪かった
   エロかった/エロくなかった
   もっとエスカレートしちゃえ /そろそろやめてあげて
メッセージ=

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS