はぁっはぁっと乱れた少女の呼吸が室内に篭もり、曲げられた身体の先で小さな足の指が快楽を堪える様に縮込まっていた。高く掲げられた腰の下着は上端まで重く愛液を含み濡れ、脇に寄せられた布の横で晒け出している谷間もその膣口を執拗に捏ね回している男の指もねっとりと濡れそぼち、大窓からの清らかな光を淫らに反射する。
「おじさま……っ、おじさま……ぁ……ぁぁあ……」
艶めかしい汗にまみれた香澄はベッドの上で身悶える。
もうどれだけクリトリスと膣口の愛撫を続けられているのか、達しかけては止められる愛撫に香澄は身も世もなく身悶え腰をくねらせ続けていた。今もし目の前に猛った男性器を突き付けられれば、迷えもせずに少女はそれを舐め上げしゃぶり口腔奉仕に耽り達してしまうであろう。
くちっと音を立てて男の中指が僅かに膣口に沈み込み、酷くゆっくりとした浅い抽挿を繰り返す。はあんと甘えた喘ぎが香澄の唇から溢れ、男の指を膣口のくねりがぐいぐいと締め付けた。
脹ら脛を抑え込む手に、執拗に膣口を捏ね回す指に、まだ打擲の痛みと痺れが抜けない尻肉に、一対一で簡単に自分を抑え込んでしまう力に、堪らなく牡の加虐と支配を感じて香澄の頭の芯が暗い被虐の疼きに炙られる。だが父親と同じ会社の人間という危機感がいつまでも少女の胸に鋭い棘として突き刺さり、心の底まで肉の交わりに溺れきる事を許さず、だが禁忌感に似たそれが快楽を加速させていく。この男は会社のどこかで父親とすれ違うかもしれない、もしかすると会話を交わした事もあるかもしれない、そんな男に身体を許してはいけない。父親に迷惑をかけてはいけない。だが、もし男が調査の為に写真を父親に見せてしまったとすれば……。
首を振りたくりながら香澄は頭の隅から消えない最悪の予想に鳴き咽ぶ。いっその事すぐに香澄の身体に欲望をぶつけて貰い調査の危機が消えてしまえばいい。それなのに男は執拗に香澄を甚振り続けていた。
「何だねこのいやらしいおまんこは。本当に処女なのかね、あぁん?」
「ゃ……ぁ……はあああぁんっ、ぁあんっ、あんっ、おじさ…まぁ……っゆびっ……そこ…っ、もう……」
ねちょねちょと粘度の高い水音が籠もる室内に少女の甘い汗と牝臭が濃密に漂う。無惨に引き千切られたブラスリップは残骸として十七歳の身体に絡みつき、所々に食い込みしなやかな肢体と豊かな乳房を被虐的に彩っていた。自分が身を委ねれば父親に迷惑をかけずに済む、それだけが救いなのにやはり処女を奪われる怯えが香澄から直接的な言葉を奪い去る。
悩ましく身悶える少女のすらりと伸びた脹ら脛を両肩に乗せ、男の指がクリトリスを捏ねるのと同時に膣内へとゆっくりと捩込まれていく感覚に白い指が白いベッドカバーを掻き毟った。
「は……ぁあああああああ!」
宙に浮いた背筋から腰がびくびくと震え、絶望感と同時の堪え様のない快楽に大きく見開き大粒の涙を零す虚ろな瞳に、残忍な笑みを浮かべる男の顔が写り込む。根元まで中指を捩込んだ後、感触を確かめる様に膣内でぐりぐりと左右に捻られて香澄の膣奥から愛液がどぷりと溢れ、男の指を膣がキツく締め付けた。声を抑える事など出来ようもなかった…捕らわれてからずっと焦らされ続けていた身体は既に疼き切り、待ち焦がれていた性の刺激が腰奥から頭の芯までを一気に甘く熱く煮え立たせてしまう。じゅぽっじゅぽっと始めから音を鳴らせて行われる抽挿に香澄の口の端から唾液が垂れ、小刻みに震える上気した身体に逆さに掲げられた状態の乳房が淫らに弾む。
「おいおい指一本ぶち込んだだけで上も下も涎を垂れ流すなんて随分と躾の悪いだらしないおまんこじゃないか香澄君?生まれついての淫売じゃあるまいし何だねこれは」
「ぁ……ああああぁ……っ、あうっ、ぁ……あ!」
頭の中で弾ける火花に喘ぐ香澄は朦朧としながらも何かを考えようとするが、思考が言葉の形になる事はなかった。男の蔑む言葉すら卑猥な毒の様に膣の奥や乳首やクリトリスに塗りたくられどくどくと脈打ちながら浸透していくかに感じられ、妖しい疼きに変わっていく。
「くくく…。準備の良過ぎる売春婦も困り物だよ?散々辱めるつもりがまずは一発抜かせて貰わないといけない気分になるじゃないか」
乱暴にベッドの上に香澄を放り出した男は無造作に服を脱ぎ始める。このまま甘い疼きに溺れたまま横たわっていたい蕩けた思考の隅で何かが警告を繰り返し、徐々に形を成しかけた矢先、男の手が香澄の両腿を割り開いた。
「――ひ……っ!」
全裸の男に両腿の間に身を割り込まれた衝撃に香澄の唇から引き攣った悲鳴が漏れる。異性の性器を見てしまうのは初めてでもなく、たった一日でもう数えられない程それをしゃぶらされ握らされ奉仕を教え込まれてはいても、男女としての最後の一線だけは越えずにいられた少女はそれが破られる予感に凍り付く。
車内や駅の構内や校内であってもセックスを避けられていたのは奇妙な形でも女性としての尊厳がかろうじて認められていた気がしたが、だが最後まで達してしまったらもう何も残されていないのではなかろうか。断末魔の様に急激に胸に広がり香澄を押し潰す怯えが、快楽の余韻に動けない身体を僅かに枕元の方へと逃げさせる。しかしその力は余りに無力でベッドカバーに皺を寄らせるだけで身体の移動を伴わない。
「抵抗のフリかね?こんなにおまんこ汁を垂れ流していては説得力が足りないよ君ぃ」
「ゃ……、おねがい…します……たすけてください……っ、わたし……ちがうんです……」
歯の根が合わない上に怯えきった微かな声で哀願する香澄の声を、男性器の傘が粘膜の谷間を捏ね回すくちょくちょとした卑猥な水音が掻き消していく。指とは違う熱く硬いモノに捏ね回される感覚に香澄の全身がベッドの上で跳ね、意識と裏腹に膣奥からとぷりと愛液が溢れ出して淫猥な摩擦を繰り返す互いの結合部に絡みつき、甘い牝臭をより濃厚にさせる。
「秘密にさせたくはないのかね?社内に君の顔もおまんこもフェラチオ姿も流れていいんだね?随分と大胆な事もしでかしていたよねぇ香澄君。特急車内で全裸でパイ擦りや駅の男子トイレで公開オナニーなどしてはいけないだろう?君の学生証の写真と一緒に鉄道会社に送ってもいいんだよ?」
「ぁあ……いゃぁ…いやっ……いわないで……いわないでください……っ、やぁ……っ」
膣口からクリトリスを執拗に捏ね回す傘の動きと男の言葉に少女の全身がぶるぶると震え、大きな瞳が追い詰められたものになる。
どれ一つとして香澄が望んだ行為ではなかった…いつ誰が来るか、乗り込む時に横を通り同じ車両には行楽帰りらしい親子連れも居ると判っている車内で、服を脱ぎ乳房で男のモノを挟み奉仕をした事も、精液臭に気付かれまいと一滴残らず飲まされた事も、夜も更けた新興住宅街を行く電車の明るい車内灯に照らされながらいつの間にか溢れていた香澄自身の愛液を何人もの男に啜られ絶頂した事も、駅のトイレで声を出して自慰の状態を報告させられた事も、射精場所を指定させられた事も、絶頂報告のその口に何人もほぼ同時に精液を注がれ懸命に飲んだ事も、飲み干せなかった精液を命じられるまま自ら身体中に塗りたくった事も……全てが記録されている記憶に少女の身体がどくどくと脈打ち全身に汗が滲み肌が薄桃色に染まる。
あれが父親の会社に流れてしまうのだけは避けなければならない。早朝に聞いた同級生たちの残酷な会話が脳裏を過ぎる。品行方正と評される名門私立ですらそうなのだから、いや年頃の男子だから仕方がないのか、しかし香澄を辱めた男達の年齢は様々で、父親の職場は一流企業であるから赤裸々な画像が流れても紳士的に見ないでいて貰えると期待する事はもう香澄には出来なかった。そんな中、秘密にしてくれる男はせめて感謝するべきなのだろう……。
泣きじゃくる香澄から抵抗する気配が消えたのを感じたのか、男は片手で香澄の後頭部を抱えて唇を重ねてきた。長くよく動く舌で口内を舐り回される香澄の舌が微かに動き、しばし男の舌に捏ね回された後、自ら男の舌を恐るおそる撫でる。
「ん……」
ちいさな吐息の後、香澄に与えられる余裕などなく男の舌はぐちょぐちょと卑猥に香澄の口内を舐り、歯は唇を噛み、執拗に淫蕩な粘膜の摩擦を繰り返す。深く唇を重ねた上で舌の根の太い部分が小さな唇を割った瞬間、香澄は性器への口腔奉仕を思い出し全身を震わせる。
自ら熱心にとはいかずとも抵抗しない様子の香澄の後頭部から手を離し、男の手が香澄の乳房を撫で回し、そして乳首を指先で転がす。ベッドの上で一対一で加えられる愛撫はまるで愛しい男性に身を捧げる大切な儀式を連想させ、だがどこかが余りにもおぞましく香澄は啜り泣く。――しかし、香澄の膣口は淫らな蠢きで男の傘をふしだらに撫で回し続けていた。
「はぁ……ああぁん……」
膣口を捏ね回していた傘がずろりと動き、粘膜を長大な幹で擦り立てられ香澄は喘ぐ。クリトリスを撫でた傘は更に上へと通り抜け、粘膜全体を幹だけで撫でるその屹立の大きさに少女が怯えた時、膣口から窄まりの間を大きな袋がぴしゃりと打った。膣口を傘が離れた事でこれまでと同じで性交から免れたのかもしれないという安堵と、逆に長大な性器を感じてその逞しさに魅了される処女にあるまじき被虐的な牝の本能の暗い欲情に香澄の瞳が潤む。
「随分と雰囲気を出すじゃないか、えぇ?香澄君」
「おじさま…ぁ……」
感謝を口にすれば気分を害して折角の善意を無にしてしまうかもしれず、香澄は精一杯の感謝で男の顔を見る。だがその表情の支配的な嗜虐の嗤いに戸惑い、安堵がひび割れるのを感じて瞳を伏せる。性交を辞めてくれたのではないのかもしれない、そう考えた瞬間、密着している男性器が未知の恐怖と欲情の対象となり、香澄の全身がどくりと脈打つ。
くぐもった嗤いの後、男の腰が動き香澄の腹部から結合部の辺りまでを男性器がぬるぬると撫で擦った。その大きさを実感させる動きに少女の喉の奥から悲鳴が漏れ、白い内腿が妖しく戦慄く。
「ぁ……ぁぁぅ……っ」
ねちょねちょと室内に篭もる淫らな水音に紛れる香澄の啜り泣きと悩ましい嗚咽に徐々に甘く詰まった声が混ざり、逞しい壮年の男の身体に割り込まれた白い脚が脈打つ様に頼りなく揺らぐ。ベッドカバーもそのままの白い布地の上で、甘い蜜を滴らせる水蜜桃を連想させる上気した無毛の柔肌の中央で淡い鴇色の粘膜と黒ずみ剛毛を貼り付かせる袋が濃密な愛液の中緩やかに擦れ合い、少女の尻肉の下まで溢れたそれを上質な布が吸いきれずぬめぬめとした光沢のある池と化していく。
男の残酷な言葉の度に香澄は首を振りたくり、啜り泣き、喘ぐ。袋が膣口辺りを撫で回す時に男の傘の先端はクリトリスを遙かに越え、香澄の無毛の下腹部の上の辺りを擦っていた。命じられるまま互いの身体の間に挟まれる男の性器を指先で擦る香澄は夢か現実か判らない感覚の中、淫らな恥ずべき質問に答え、やがてぬちゃぬちゃと愛液まみれの幹に華奢な指を絡め擦り立て、自らクリトリスを捏ね回す動きへと導かれていく。
「おちんぽがそんなに好きかね?」
「ゃ……ぁっ……かすみ、おちんぽ……こわいです、ぁああ……おじさま、こわいの……ぁっ……ああぁ……」
「その割に熱心に擦るじゃないか、ええ?」
「か……からだがあついんです……おじさまもうだめ…はああぁっ!かすみ……だめ……おじさま、おじさまぁ……かすみ、こわいの、こわぃ……ぁっ、いく……かすみいきます……っ、はぁんっ、いくっ、いくぅっ」
ねちょねちょと長大な幹に縋る様に擦り立てながらクリトリスを捏ねる香澄の全身に震えが走り、白い腿が痙攣する中、男の手が強引に腰を引き、そして直前まで少女自身が愛撫し限界まで反り返るものの先端を膣口へ押し当てる。
「香澄君、君の父上は娘がこんな昼日中から父親程の年齢の男相手の売春で処女を奪われて中出しされると知ったらどんな顔をするんだろうねぇ」
「ゃ……ぁっ」
ぐっと突き出された腰に男の傘の先端がぬちゅりと膣口にめり込み、大きな卵を連想させる先端から反り返る鰓までが香澄の膣内へ送り込まれる。執拗な愛撫で骨抜きにされてしまっていた香澄の愛液まみれの手がベッドカバーを掴み、しなやかな身体が縮込まる形で凍り付く。三本揃えた指を挿入された時よりも強い違和感は傘が膣口のくねりをこじ開ける時に痛みに変わり、がくんと跳ねた顎に香澄の見開いた瞳から涙が飛び散る。
夥しい潤滑液と長時間解されていた膣肉でも補えない長大な牡で貫かれる痛みに色白な清楚な美貌が紅く染まり、声を発する事も出来ない音なき悲鳴が唇を割った。そんな少女の悲痛な姿を残忍な笑みを浮かべながら見下ろす男は華奢な腰を抱え込み、苦痛の時間を長引かせる様にじわじわと腰を進めていく。
快楽とは全く異なる鋭い痛みにベッドカバーに爪を立てる香澄の瞳から次から次へと涙が溢れ、耳から頭へと伝っていく。叩かれた時などとは異なる純粋な痛みだけの自失の中、ずぐりと香澄の奥深くで当たる痛みが走る。
「ここまでか。ほうら香澄君、まだこんなに余らせているぞ?」
強ばる香澄の手を強引に結合部に導いて男ははちきれんばかりに引き延ばされた膣口と膣内に納め切れていない幹を撫でさせた。余裕などない香澄が反応出来ない様子をしばし見下ろした後、男はぐいと腰を引く。
「――ひ……ぁ!!」
火箸を押し当てられ灼かれる様な激痛に悲鳴を上げる香澄に男がにやりと嗤った。鰓が膣口から姿を現すまで引き戻す腰に、破瓜の鮮血を纏わせた幹が露出し、そしてまた突き挿れられる。膣奥を傘の先端が打ち付けるのも構わず力強く腰を突き出す男に、しなやかな脚が男の尻肉の左右でびくびくと痙攣し、張り出した鰓から掻き出される潤滑液と鮮血が結合部から白い尻肉へと伝い、白いベッドカバーを染めていく。
猛々しい男性器に膣奥まで抉られる度に槍にでも刺された様な激痛が走り、引き戻す鰓に擦り立てられる度に内臓まで掻き出される様な、痛みに殆ど何も考えれない状態の香澄の脳裏に両親の姿が浮かぶ。まだ幼稚園児代の何の苦労もなかった頃、無条件に甘えていた頃の自分もいた。
「――て……、た…すけて……おとうさ……」
激しい抽挿に揺さぶられながら泣く香澄を、男が嗤いながら見下ろし、そして腰を一段と強く突き出した。
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