2024余所自作143『触られたり揉まれたり 中編』

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 ぐいっぐいっと尻肉の間にあった帯状になったビキニのパンティが引かれる度に徐々に萌果のふっくらとした牝肉の丘に絞られた布は細く引き絞られていく。他社の指で弄られるのではなく布が徐々に中央の溝へ寄せられ小さな襞に絡み付いていく未知の感覚に全身がぞくぞくとざわめき、少女は仰け反る。んはぁ…っんはぁっと甘い息を漏らしながら指では目の前の男の猛々しい隆起を上下に擦っていく。水着の内側にある肉槍は萌果の指で円を描いて握り込んでいるわけではなく布を巻いた状態ではあるものの、ずっと握って擦っている間に指先で布を挟んでいるだけで太く硬い幹の大きさを堪能する様に擦って縋る少女は涙の滲んだ瞳でぼんやりとそれを眺めてしまう。とても大きい。白地に植物柄の男の水着の、ウエストの護謨部分の真下でごつごつと突き上げている傘の先端の濡れは広がっており、流石に透けはしていないもののまだ泳いではいないらしい布地を重く濡らしているそれがとても卑猥な状態だと処女の萌果でも想像がついてしまう…布だけでなく指で円を描き切れない太い幹の先で更に大きさを増している傘の存在に、少女は喘ぐ。
 汚した水着を拭わなければいけない、だがその濡れは零したビールの汚れではない。だが自分が拭っている間にどんどん広がっていくそれに萌果は途方に暮れ、恥じらい、そして僅かにそれが気になって仕方なくなっていく。軽い自慰は知っているから性器が濡れるのは知っている…つまり自分の行為でこの大人の男性は興奮しているのだ、それも、凄く。ぞくんと背筋がざわめき妖しい疼きが腰の奥で甘く広がっていく。まるで風俗の様な行為をしてしまっている自分を何故皆咎めないのか、こんな昼間に、海水浴場からは見えない角度ではあるけれど階下には大勢の人々が楽しく健康的に楽しんでいるのに、知らない人の肉槍を擦る手が止められない。止めたら叱られるかもしれない。粗相をしたのは自分だから許して貰える様に努力しなければいけない。――だから、これは、必要なのだ、そう少女は自分に言い訳をする。
 膝立ち状態の片脚を不意にビーチサンダルの爪先で軽く押され、萌果は肩越しに後ろを見た。涙で軽く滲んだ視界で自分をにやにやと見返され怖くなる少女に、男が更に嗤いを深める。
「脚、開こうよ」
「な……何で……」
「支えにくいからさ。――もっとちゃんと拭かないとまずいでしょ?それ」
 膝立ちの状態では支えなど必要がないと思うのに男に反論するのが怖くなった萌果は、不意に今の状況に不安を覚えた。アルバイトなのだから店主がきっと守ってくれる筈なのだが、男性客ばかりの店で女子は自分だけの心細さに泣きだしてしまいそうになり、だが悲鳴を上げるのは客を咎めてしまうのはきっと店に迷惑をかけてしまうだろう。この状態で脚を開くのは何一ついい事がないと判りながら、だが何処か甘くいけない衝動に唆され、全身を怯えに震わせながら萌果はゆっくりと膝の間を広げていく。にちゃあっと粘着質な音が腰の辺りで立ち、爽やかな海風が白い柔肌を撫でた時、少女は内腿の付け根の辺りが酷く濡れているのを感じてしまう。
「ほら、手が休んでる」
「は、はい……っ」背後の男とのやり取りが気に入らなかったのか目の前の男のやや不機嫌そうな声に慌てて手を意識した萌果の手がぎゅっと肉槍を握り込み大きく上下に擦ってしまった瞬間、ずっと上端の護謨の下で布を押し上げていた牡肉の傘がぶるんと跳ね上がり水着を跳ねのけた。「――っ!」
 痛々しくすらある赤黒い肉色の傘は歪な卵と鏃を連想させる形状であり、散々布の下で擦れていた為なのかとその色合いと腫れた様子に萌果は直感的に焦り、そして遅れて男性器を直視してしまった恥ずかしさに顔が熱くなるのを感じた。これが通常なのか異常なのか判らないけれど、近距離で見てしまった生々しい男性器に身体中をぎゅっと握られた様な不思議な危機感を伴った圧迫感に近い感覚に少女は突き上げられたみたいに息を溢れさせる。
「ほら、動かして」
 傘が露出してしまった事など気付いていないのではないかと思える程あっさりと指示してくる男に、鳴き声の様な悩ましく甘い…いや甘えた声を漏らしながら萌果は手を動かした。傘が布を留めさせていたその役割を終えてしまった為なのか、おしぼりと水着越しに男の肉茎を拭う少女の細い指が下へと動くと、ずるりと水着が下へと引き下ろされ傘全体が布の中から露出する。僅かに見えていた鏃状の傘の反り返り…鰓の部分がぐいと広がっているその様に、処女の萌果の意識の奥底でそれが牝肉をごりごりと擦るのを想像し小さな唇からあんっ…あああぁん…と微かな喘ぎが零れた。
「ガン見してるし…MOKAちゃん結構やりまくってる?」
 自分が男性器を近距離から見てしまっている状況の非現実感に呆然としている萌果の隣の席に他のテーブルにいた男が座った事にも気付けないまま、少女は引き下ろしてしまった水着の対処に迷いに小刻みに手を上下に動かし続ける。手を離してしまいたいのに縫い付けられた様に手が離れてくれない。はぁっはぁっと乱れた浅い呼吸を繰り返す萌果の視線の先で赤黒い傘の先端にある裂け目から透明な粘液が溢れ、ゆっくりと垂れていく。陽光に照らされた先走りの汁塗れの傘の塩っぽい匂いが少女の鼻を掠め、萌果は潮風とはやや異なる有機的なにおいを乱れた呼吸を繰り返すその鼻腔にたっぷりと吸いこんでしまう。海水浴場の歓声が聞こえる。店内放送のジャズが聞こえる。それなのに現実感が酷く薄かった。視界の全てをぬらぬらと照る傘が占めている錯覚に囚われている少女は、隣に来た男が身を寄せてきて伸ばした指先で尖りきった乳首を卑猥な極薄の水着の上から触れるか触れないかの微妙な力でかりかりと掻き始めたのにも気付けずにいた。
 背後に一人、そしてまた一人寄ってきた男が加わり前後左右を囲まれた萌果の身体に男の手が伸びていく。うっとりと…だが処女特有の怯えを醸し出している少女の手が肉槍を擦りつづけ、新たに加わった男が極小のエプロンとスカートの内側に潜り込み、後ろでは帯状になっているビキニのパンティを同じ様に引き絞る。伸縮素材の腰紐が限界まで延ばされ、前後で綱引きの様に揺り動かされる度にぬちゃぬちゃと淫猥な水音が大きく鳴り響き、愛液塗れの極薄の帯で牝肉を擦られるもどかしい快感に少女は意識出来ないまま喘ぎ身悶える。膝の間を十センチ程開いている腰が淫らにかくかくと揺れ動き、萌果の白い柔肌にいやらしい汗が滲みだす。
「MOKAちゃん、セックスした事ある?」
「あり…ませ……ん…っ…ぁ……っあぁぁぁ……っ」
「こんなドスケベな身体してるのにねー…気持ちいいよね?マン汁だらだらだよ」
「ほら、もっとしっかり擦って」
 四人の男に操られ、拙い自慰では到底得られない残酷な羞恥と快感を染み込まされていく萌果の空いている手を脇の男の手が導き、そして水着の内側へと潜り込ませた。濃い剛毛と硬い別に肉槍に触れてしまい思わず反射的に引いてしまいそうになった手を、男の手が生の牡肉を握り込ませた形で包み込む。少女の柔肌の何処とも違うごつごつとした硬い感触に遂に触れさせられてしまった熱い淫蕩な被虐の恍惚感と絶望に甲高い鳴き声を漏らしてしまう萌果の手が上下に揺さぶられ、手に先走りの粘液がぬらりと絡みつく。ずっと掻かれ続けている乳首のむず痒さと牝肉の谷間を布で擦られる刺激のつらいもどかしさに萌果は白い身体を快楽をおねだりする様にくねらせる。あんっあぁぁぁんっと甘い声で鳴く萌果の手の先でビールをかけてしまった水着は肉槍の根本近くまで降ろされた状態になり、そして擦り続けていたおしぼりが手と水着の間からデッキに落ちる。女性の身体とは異なり臍へと向かって生えている剛毛の黒い密集を後ろに赤黒い立派な傘の下に続く肉茎は灰色がかっており、中央に縦に伸びている小さな筋だけでなく血管がびきびきと浮かび上がっているそれから少女は目が離せない。もはや水着の上端の護謨部分とその下を挟んでいるだけの行為を上の空で繰り返しながら初めて目にした牡肉を吸い付いた様に見つめている少女に、男が軽く身を屈めた。
「MOKAちゃんのせいでこうなってるんだから、舐めて綺麗にするのが筋だよね。――大丈夫、シャワー浴びてからまだトイレ行ってないから汚れてないよ」
 男の要求する行為がどれだけ卑猥な物なのかを冷静に考える事も出来ず、目の前にある猛々しいモノに魂奪われた様に朦朧としている少女は応えてしまう。
「――は……い……」
 もう一方の手で無意識に手淫の技巧を教え込まされながら、萌果は自ら身体を前へと傾けて先走りの汁塗れの牡槍の傘へと舌を差し出した。
 ビールをかけてしまった水着の汚れを綺麗にするのは当然である、だが自分が舐めようとしているのはビールではない、そう判っている筈なのに抵抗出来ずに震えながら伸ばした舌が傘に触れた瞬間、萌果の昂りきっている身体がびくんと大きく跳ねた。手淫を教え込まされている手がもうひとつの肉茎を強く握り、跳ねた身体に乳房がぶるんと大きく弾む。やってしまったと言う後悔と嫌悪ではなく知ってしまった高鳴りに胸が鳴り、嗅ぎ続けていた牡の性臭を強く感じた小花がひくひくと震える。ぴちゃっと音を立てて小さな赤い舌が見知らぬ男性客の肉槍の切っ先を舐め、だらだらと溢れている先走りの汁を美味しいアイスクリームの様に掻き混ぜ、そして口内へと運ぶ。とてもねっとりとしていて塩っぽい粘液が口内に広がるのを感じ、あっあっあっあっと喘ぎながら周囲にも判る程恍惚として味わった後、萌果はそれを嚥下してしまう。
「……。ど淫乱じゃん…この子」
 誰かが低く呟くのを頭の隅で聞きながら再び舌を差し出し、そしてそれだけでは足りないと思ったのか唇で吸い付く萌果の乳首を、掻いていた男の指がゆっくりと摘まんだ。掻き続けられていた乳首は限界までしこりしっとりと汗に濡れた極薄の水着は料理のラップの様に貼り付き乳輪の微かな粒立ちまでを浮かび上がらせている。小豆程の乳首を柔らかく捏ねられ、そして延ばされたビキニのパンティが太腿の途中まで引き下ろされ剥き出しにされてしまった愛液塗れの牝肉に前後から手が伸ばされ、だが最初から膣口とクリトリスに及ぶのは避けたのか萌果の薄い柔毛と白い尻肉を様子を探る様に撫で回す。
「本番は避けてくださいよ?」
 様子を見に来た店長が蕩けきった様子のアルバイトに一瞬驚き、そして客に一応注意するのさえ意識せずにいた萌果だが、男の先走りの汁を舐めて肉槍に吸い付くその行為の底には確かな労働意欲があるのを気付いて貰えるかは、不明だった。

「ほら舌が休んでる」
 クリトリスと膣口を執拗に捏ね回す二人の客の技巧に屡々動きが止まってしまう萌果は男の言葉に慌てて舌を傘に這わせる。
 ずっと口を開いて何かを頬張り続ける事などなかった為か牡槍を咥えている萌果の顎が少し痛い…れろれろと這わせている舌に感じる鰓の段差の表側の二つの丸みは本当に魚の鰓を思い出させて奇妙だったが、そんな可愛らしさよりも傘の大きさが凶悪であり少女を圧倒していた。生理用品で指一本分が入るだけでも異物感があるのにこんなに大きなモノが膣内に挿入されるんだろうか?と不安になる程なのに、仕事の為だとは言え舐る舌を疎かに出来ない。左右の客の肉槍を擦っている左右の手が溢れた先走りの汁でぬるぬると滑るのは何処か怖い。
「あ……んっ!」クリトリスを執拗に捏ね回していた指で不意に抓られ、萌果の白い身体が淫らに跳ねる。唾液と先走りの汁に塗れた肉槍がぬぽんと小さな口から抜け、だらしのない糸を幾筋も垂らして顎から胸元まで球になり落ちていく。「あん……っ、あぁん!だめ…ぇっ、それ…だめえぇ……っ!――んぐっ!」
 適温の湯でゆったりと寛ぐ様な心地よさとは異なる身体が弾けてしまいそうな強烈な快感に声を抑えられない萌果の口に抜けてしまったばかりの肉槍が再び押し込まれ、喉奥まで一気に押し込まれる男性器に少女の鼻と口回りを剛毛が擦る。んぐっと息を詰まらせる萌果を見下ろす男達がにやにやと嗤う中、クリトリスを抓られ続ける白い身体が激しく跳ね、膝立ち状態の乳房が激しく上下に跳ねまわった。脚を開いた膝立ちになっている少女の白い太腿の中途半端な位置に引き下ろされている黒いパンティが、萌果の身体が弾む度に張り詰めた腰紐の間の愛液塗れの薄い素材がぬらぬらと照りながら重く弾む。くちっくちっくちっくちっと膣内を指で掻き混ぜられている卑猥な水音がデッキに鳴り響き、口腔を塞がれた少女の嬌声が小鼻からくぐもって溢れる。
 怖い。今まで味わったことのない快感がすぐ目の前にまで迫っている予感に首を振ろうとする萌果は、男に頭を抱え込まれ喉奥を突き上げられる息苦しさにも追い詰められてしまう。唇と鼻に当たる剛毛のこそばゆい感触に続く根本まで口腔に送り込まれるのを実感させられてしまう密着に、自分が見知らぬ大人の男の性器を咥えている実感に恐慌状態に近くなる…まだ接吻もした事がない普通の高校女子が他の男の人達に見られながらとんでもなく卑猥な行為をさせられている、それは嫌悪感よりも消えたくなる程恥ずかしかった。穢される。男の人にこんないやらしい行為をしてしまう娘だと思われてしまう。違うのに。
「おまんこグネグネうねっているよ。オナっていつも何か挿れてるんじゃないか?」
「後で代われよ」
「まぁ待てって」
 荒々しい強制口腔奉仕とまだ指一本だけの膣内抽挿で萌果の上下で沸き立つ淫猥な粘着質な水音だけでなく、両手で奉仕する肉棒から溢れる先走りの汁が繊手で捏ねられる執拗な音と、そして悲鳴と呼ぶには悩ましく艶を帯びてしまっている少女の小鼻から漏れる鳴き声が徐々に激しさを増しつつ、緩急をつけ始める。口腔を犯す男と膣内とクリトリスと乳房を弄ぶ男が示し合わせた様に動きを止めても、びくんびくんと淫らな痙攣を繰り返す萌果の手だけが自ら悦んで行為に耽る様に肉槍への奉仕を繰り返す。口を塞がれたままの状態の為か快感の為か乱れた呼吸を繰り返す少女がやがて呆けた顔で肉棒で犯していた男をとろんと見上げた。
「どう?MOKAちゃん」
 問われ、そしてずるりと引き抜かれた牡槍は口元のすぐ前にあるままであり、過酷な水泳の直後の息苦しさからの解放に自分の激しい息が濡れた肉棒を撫でるのも考えられずに少女は瞬きをする。
「何か言いたそうだったから止めてあげたよ。――何?」
「ぁ……ぁり…が……ありがとう…ございます……」
「何が?」
 苦しさだけでなく朦朧としている意識に萌果の身体は口から引き抜かれた肉棒以外残されている男達の手にぞくぞくと戦慄き続け快感から抜け出せずにいた。何故クリトリスや乳首や膣内を責める指が動きを止めてしまったのかが理解出来ない。いや終了ならば手を離してくれればいいではないか。だが確かに今膣内から指を引き抜かれたらデッキに崩れ落ちてしまいそうな気がした。
「……。こわかった…ので……」
 純粋な怖さだけでなく堪らない快感の底無し沼に溺れてしまいそうな、そのすぐ手前で引き止められてしまった安堵と切なさに少女は口籠る。
「何が怖かった?」
「――ぁ……の…、ぁ…ぁ……はじめての…かんじで……おかしく……ぁ…ぁぁぁ……おかしくなりそう…なのが……こわく……て……」
 男達を見上げられず目を逸らそうとした萌果は目の前の肉槍がひくんと揺れ動くのを見て身体を強張らせる。とても太くて立派な幹は少女自身の唾液と先走りの汁でぬらぬらと濡れデッキの陽光にこれみよがしに照り返している凶器に、全身を淫蕩な汗で濡らしている白い身体に震えが走る。自分の身体に触れたままの男達にその淫らな反応を探られているのを意識出来ない少女は、微かな手の反応にびくっと震えた。
「初めて?自分で弄ったりオナったりしてないんだ?」
「……」
「オナニー知らないのにMOKAちゃんはこんなにマン汁垂れ流す超どすけべな身体してるんだ?普通少しはオナるよね。それなのに初めてでこんなにマン汁出る?」
「恥ずかしくないよーもう十分セックス出来ちゃうエロボディに育っちゃってる証拠なんだから触られちゃったらスイッチ入っちゃうのは当たり前」
「ゃ……」
「乳首こりこりにさせて可愛いなぁ」
「ほうら」
「ひあ……ぁぁぁぁぁぁぁぁ……っ…だめぇ……っ…だめだめだめぇ……っ」
 ゆっくりと、焦れる程ゆっくりと奥まで捩じ込まれ、そして引き戻されていく指にぐちゃあっと膣内で掻き混ぜられ溢れ出す愛液の音が沸き立ち、萌果の身体がびくびくびくびくっと淫らに跳ね短過ぎて尻肉の半分しか隠せない黒いスカートを乗せただけの白い腰が惨めな程かくかくと揺れ動く。自分の腰の動きが指の動きを補うと意識も出来ないまま身悶える少女の手が縋る様に肉棒を更に強く握り込み大きく上下に擦り建てた。たった一往復で動きを止めてしまった指に気付けぬまま腰を痙攣させる萌果の瞳から大粒の涙が零れ、意識しないまま白い身体が責めを求めて揺れ動く。
「でもMOKAちゃんがミスったからチンポ勃起させちゃったんだよね」
「お詫びに答えなよ」
「気持ちいいのは悪ないよ」
「勃起させて脱がした落とし前はしっかりやらないと駄目だろう?」
 慣れた男達の愛撫ではなく本能的ですらない身体の動きが齎す拙い刺激のもどかしさに萌果の顔が淫らな甘えを帯びたものに変わっていく。自分より年上で、恐らく自分より性的な経験のある男達なのだから正解を知っていてもおかしくないだろう…少なくとも快感を与える意味では萌果は男達の足元にも及ばない。頭の奥では男達に誘導されていく危険性に気付けているかもしれない、だが、それすら絶対に耽ってはいけないいけない男女の愉しみへのいけない信頼感に摩り替わっていく。
 んあっんはあ…っと悩ましい声を漏らしながら身を捩り自ら男達の手に擦り付いていく萌果の耳に男達の淫猥な言葉が注ぎ込まれていく。自分の身体のはしたない反応を、男達を悦ばせていい身体を、失敗の責任として奉仕しないといけない事実を、自分の口かどれだけ美味しそうに牡槍を舐ったのか、牝肉がぐびぐびと締め付け吸い付きセックスを求めているのかを、こんな場所で愛液を溢れさせてよがっているのは当たり前であり、だが萌果は本当は底無しの淫乱の素質がある事を、この制服を着てアルバイトが出来る時点でいやらしい事が好きな事を、嫌いやと言いながらもっともっとと身体が強請っている事を、すぐ近くで大勢が遊んでいる場所でよがる自分は弄られるのが大好きなのだと、店長達にバレない為にはもっと素直に求めないと時間がかかり過ぎてしまう事を、失敗を許してもらう為の事だから仕方ないのだと、注がれ続ける言葉に萌果は朦朧としていく。
「ほら、大好きなおちんぽにフェラする前に、言ってごらん。――MOKAちゃんは、気持ちいいのいけなくて悪い事だと思う?迷惑かけて勃起させちゃった客が悪い?」
 時折、ほんの少しだけ動いてくれる手に焦れている少女はとろんとしたまま口を開いてしまう。
「きもちよく……させてください……」
「これから何がしたい?」
「ぼ…ぼっきさせてしまった……ぉ…おちんぽに…もかのいやらしいおくちで…おわびさせてください……ぁ……ぁぁっぁぁ……ん…っ……」
 かりっと軽く乳首を掻かれ白い身体を弓形に撓らせる少女の首筋でビキニのブラジャーの紐の結び目を引っ張られる感触に萌果は身悶える。首の後ろで蝶結びになっている紐が解かれれば元から極薄の布一枚で隠しているだけの乳房はあっけなく露出してしまうであろう、萌果の見えない位置のそれはもうあと数cm引けば解けてしまう状態だったがその危うさも性的な興奮に繋がってしまい身をくねらせる少女の豊かな乳房がたぷんたぷんと揺れ動く。
「仕事で嫌々やるのか?」
「よ…よろこんで……、よろこんでおくちでぺろぺろします……っ…ぁぁん…もかのおくち……んんっ!」
 口にする事に恥じらいながら自ら興奮していってしまう少女の口に限界まで反り返っている肉槍が唐突に突き入れられ、そして根元まで捩じ込まれる。跳ね上がった少女の身体に膣奥から絞り出された愛液がとぷりと溢れ、それを合図に男達の手が薄桃色に上気している柔肌に容赦なく群がった。悲鳴に近い嬌声を牡の性器で封じられている萌果の肉棒を擦る手をその主の手が上から握り荒々しく扱き立てさせる。じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷと指一本と思えない激しい愛液の撹拌音が鳴り響き、前後に腰を振りたくる事すら出来ず身体を強張らせる萌果の手の中で一段と大きく手淫中の牡肉が跳ね、白い精液が大量に傘の先端から迸り少女の顔に弾けた。
「――ん…ぐ……ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
 自分の顔に弾けた熱い粘液の正体に本能的に察してしまった萌果の身体が精液を浴びせられる度に淫らに痙攣し、まだ男を知らない牝肉がたかが指一本を淫らに締め付ける。先走りの汁とも牡槍本体とも異なる癖のある強い有機臭が頬に鼻にかかる白濁液から鼻腔へと流れ込み、初めて嗅いだ精液に侵される処女の被虐的な衝撃にぐびりぐびりと指を締め付けながら初めての軽い絶頂に浸る萌果の喉奥に、精液が爆ぜた。
「全部飲むんだよMOKA」
 その言葉を深く考える事も出来ないまま、萌果はねばつく精液を嚥下する。

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